「下記」という言葉、ビジネスメールや書類でよく見かけますよね。でも、「なんとなく使っているけど、実は意味をしっかり理解していない…」という方も多いのではないでしょうか?本記事では、「下記とは何か?」という基本的な意味から、正しい使い方、よくある間違い、自然な言い換え表現、そしてビジネスで役立つ例文まで、初心者にもわかりやすく解説します。これを読めば、自信を持って「下記」が使えるようになります!
下記とは?初心者にもわかる基本の意味
「下記(かき)」とは、**「これから書く内容」「以下に記す情報」**を指す言葉です。
漢字の構成からもわかるように、「下に」「記す」と書いて、“この後の文に情報がありますよ”という案内の役割を果たします。
具体例でイメージ
たとえば、会議の案内文では次のように使われます。
ご出席の方は、下記のとおりご対応ください。
【日時】4月15日(月)10:00〜
【場所】第3会議室
このように、「下記」は読み手に「このあとに重要な情報が書いてあります」と伝える導入語句なのです。
「下記」と「上記」の違い
「下記」は「これから書くこと」、「上記(じょうき)」は「すでに書かれたこと」を指します。
覚え方としては、「下記はこれから」「上記はすでに」という時間の流れを意識すると良いでしょう。
「下記」の正しい使い方と誤用例
正しい使い方
- 下記の内容をご確認ください。
- 詳細は下記をご参照ください。
- 下記に記載のとおりご回答ください。
「下記」は単独で使われることは少なく、ほとんどの場合は「下記の〜」「下記に〜」という形で文に組み込まれます。
よくある誤用例
- 下記します。 → ❌
- 下記のご対応をお願い申し上げます。 → ❌(「ご対応」はやや堅すぎ)
「下記」は**“動作”ではなく“名詞”**なので、「します」「いたします」といった動詞と一緒に使うのは不自然です。
「下記のとおり」「下記に記載」など定番フレーズの使い方
「下記のとおり」「下記に記載」などはビジネス文書で頻出する表現です。フォーマルな印象を持たせたい場面に特に適しています。
用例
- ご注文内容は下記のとおりです。
- 見積金額は下記に記載しておりますのでご確認ください。
- 弊社の対応については下記をご参照ください。
文末の処理に注意
「下記のとおり、」のあとは「:」「—」などで区切ってリストや内容を明示するのが一般的です。
「下記に記載」の言い換え表現まとめ
「下記に記載」という表現は少し硬く聞こえることもあるため、場面に応じて柔らかく言い換えると印象が良くなります。
言い換え例一覧
フォーマル度 | 表現 | 使用シーン |
---|---|---|
高 | 下記に記載しております | 公式通知、提案書など |
中 | 以下のとおりご案内いたします | ビジネスメール |
ややカジュアル | 次の内容をご確認ください | 社内メール・お知らせ |
カジュアル | こんな感じです/後ほどご紹介します | SNSや口語寄り |
言い換えの幅を持つことで、相手や文脈に応じた適切な表現が可能になります。
「下記」の使い方が間違いやすい場面とは?
「下記」は便利な一方、使い方を間違えると不自然な印象を与えてしまうことも。特に注意したいポイントをまとめます。
NGパターン1:動詞とセットで使う
- ❌「下記します」→ 文法的に不自然
- ✅「下記の内容をご確認ください」
NGパターン2:口語で使う
- ❌「あとで下記するね」→ 会話では使わない
- ✅「あとで書くね」「あとで説明するね」
「下記」は基本的に書き言葉専用。話し言葉に持ち込むと、やや不自然に響くことがあります。
ビジネスメールでの「下記」の正しい使い方【例文付き】
実際のメールではどのように使えばよいのか、目的別に使える例文を紹介します。
会議の案内メール
makefileコピーする編集するお世話になっております。
来週の定例会議について、下記のとおりご案内申し上げます。
【日時】5月12日(木)14:00〜
【場所】第5会議室
資料送付メール
mathematicaコピーする編集する以下、資料を下記に添付しておりますのでご確認ください。
・報告書(PDF)
・見積書(Excel)
調整依頼メール
コピーする編集するご都合のよい日程について、下記日程の中からご選択ください。
・4月15日(月)午前
・4月16日(火)午後
「下記 記がない」ってどういうこと?ネット上の誤解を解説
ネット検索では「下記 記がない」といったワードが見受けられますが、これは「“下記”と書かれているのに、その内容がどこにも記載されていない」状態を意味しています。
誤用ではないが注意が必要
- 「下記のとおり」と書いてあるのに、そのあと何もない
- 箇条書きや情報が抜けている
対策
「下記」と書いたら、その直後に必ず具体的な内容・記載情報を添えるようにしましょう。
実際に役立つ!「下記」の例文まとめ(場面別)
ビジネスメール
下記の内容をご確認のうえ、ご返信ください。
学校からの連絡
保護者会の日程は、下記のとおりです。
就活・エントリーシート
私の志望理由は、下記に記載した通りです。
官公庁の通知文
手続きの詳細は下記に記載の書類をご参照ください。
場面に合わせた表現を覚えることで、より柔軟で自然な文章が書けるようになります。
「下記」を使いこなすためのポイント3選【初心者向け】
- 書き言葉に限定して使う → 会話では不自然に聞こえるため注意
- 使いすぎない → 文章が堅くなりすぎないようにバランスを取る
- 必ず具体的な情報とセットで使う → 「下記のとおり」→「何が?」という部分を明示
慣れてきたら、「下記」の代わりに「以下」「次の」など、文脈に応じた表現を使い分けると、より文章に深みが出ます。
まとめ|「下記」を自然に使えると文章の信頼感が上がる
「下記」という言葉は、単なる形式的な表現ではなく、読み手に情報を整理して伝えるための大切なツールです。使い方を正しく理解し、文脈に応じて自然に活用できるようになると、文章全体の印象がグッと良くなります。
- 下記=「このあとに記す内容」
- 書き言葉専用のフォーマル表現
- 誤用に気をつけ、内容とセットで使うことが重要
ぜひ今日から、自信を持って「下記」を使ってみてください!