飲み会や結婚式、歓送迎会など、さまざまな場面で突然頼まれることもある「乾杯の音頭」。いざマイクを持たされると、何を言えばいいか分からず焦ってしまう方も多いのではないでしょうか。本記事では、乾杯の音頭の基本から簡単な挨拶例、場を和ませる面白い一言、さらに結婚式や会社の宴会などシーン別の使い方まで、実用的にまとめました。「誰がやるの?」「挨拶との違いは?」といったよくある疑問にも触れています。
乾杯の音頭とは?読み方と意味を確認
「乾杯の音頭(かんぱいのおんど)」とは、乾杯の前に参加者の注意を集め、声を掛けることで一斉に乾杯を促す行為のことを指します。
- 「乾杯の音頭」は “リーダー役” のような位置づけ
- 読み方は「かんぱいのおんど」
- 「挨拶」と混同されがちですが、乾杯前のリードが「音頭」、前置きのスピーチが「挨拶」です
挨拶との違い
役割 | 内容 | タイミング |
---|---|---|
乾杯の挨拶 | 開宴のスピーチや祝辞 | 乾杯の前 |
乾杯の音頭 | 一斉に乾杯を促す掛け声 | 乾杯の直前 |

【構成】乾杯の音頭の基本フォーマット
- 一言挨拶(ご紹介にあずかりました〜)
- 自己紹介(◯◯部の◯◯です)
- ユーモア・笑いポイント(1ネタ)
- ご唱和のお願い(皆さまご一緒に)
- 乾杯!
乾杯の音頭は誰がやる?
基本的には主催者側が「乾杯の音頭をお願いします」と依頼した人が担当します。シーンによって役割が異なることが多く、以下が一般的です。
シーン別の担当例
- 会社の飲み会:上司、幹事、部長など目上の人
- 結婚式:新郎新婦の上司や恩師、親戚代表
- 歓送迎会:送別される本人/迎え入れる側の代表
※ 形式ばらないカジュアルな場では、親しみのある人や盛り上げ役が選ばれることもあります。
基本的なフォーマル乾杯挨拶
例文①:歓迎会・交流会での乾杯の挨拶
「本日はお忙しい中、お集まりいただきありがとうございます。新たな出会いと、今後のご縁がさらに深まることを願いまして、皆さまで乾杯したいと思います。それでは、ご唱和ください——乾杯!」
例文②:キックオフミーティングやプロジェクト開始の場面
「本日から新たなチャレンジが始まります。チーム一丸となって、最高の成果を出していきましょう!成功を祈念して、乾杯!」
上司・経営層向け
例文③:役員を迎えたパーティーや式典
「〇〇社長をはじめ、皆さまのご尽力のおかげで、本日このような素晴らしい場が実現しました。この機会が、より強い信頼関係のきっかけになることを願いまして、乾杯!」
例文④:創立記念・周年パーティーなどの式典
「〇周年という節目を迎えられたこと、これもひとえに皆さまのご支援とご協力の賜物です。感謝の気持ちを込めて、これからのさらなる飛躍を祈念し、乾杯!」
カジュアルな社内交流・懇親会用
例文⑤:社内懇親会・飲み会の冒頭
「今日は日頃の頑張りをねぎらいつつ、ざっくばらんに楽しみましょう!明日からの活力にするためにも、まずは一杯、いきましょう!乾杯!」
例文⑥:プロジェクト成功のお祝い会
「皆さん、本当にお疲れさまでした!この成果は、ひとりひとりの努力の結晶です。今日はその喜びを分かち合いましょう!乾杯!」
【シーン別】乾杯の音頭の例文・簡単な挨拶
会社の飲み会での乾杯の音頭
「皆さん、お疲れさまです。本日はお忙しい中お集まりいただきありがとうございます。それでは、これからの活躍とチームワークに乾杯!」
結婚式での乾杯の音頭
「本日は新郎新婦の門出を祝う素晴らしい日です。お二人の末永い幸せと、皆様のご健勝を祈念し、乾杯!」
歓送迎会での乾杯の音頭
「本日は〇〇さんの門出(または新しいスタート)を祝しての会です。新天地でのご活躍を願い、皆さんご一緒に、乾杯!」
親しい仲間との飲み会での乾杯の音頭
「堅いことは抜きにして、今日も楽しく飲みましょう!かんぱーい!」
【懇親会編】面白い乾杯の挨拶にするための3つのポイント
1. 長すぎないことが最大の“ユーモア”
面白い挨拶を狙っても、長すぎると“ウケない”どころか“ウザい”と思われてしまうことも。乾杯はあくまで宴のスタート。「1分以内」に収めましょう。
2. 参加者層に合わせたネタを選ぶ
上司ウケするウィット、小ネタ、若手ウケする自虐や小ボケ。会場の年齢層や空気感に合わせたネタ選びが大切です。
3. 声は元気よく・表情は明るく
同じセリフでも、“声・表情・間”で印象は大きく変わります。大事なのは内容よりも「ノリと勢い」で笑わせることです。
面白い乾杯の音頭の例文!場を和ませるコツ
会場の緊張をほぐしたり、笑いを誘ったりする乾杯の音頭は印象にも残りやすく、場の空気を和らげます。
面白い一言の例
- 「ビール腹は気にせず、今夜も元気に乾杯!」
- 「カロリーゼロを信じて、飲みましょう!乾杯!」
- 「上司の話は長かったですが、乾杯は一瞬でいきましょう!」
- 「お酒が飲めない人も、気持ちは一緒に。はい、乾杯!」
「乾杯させてくださいとお願いしてました!」
ご指名ありがとうございます!実は乾杯の挨拶をしたくてウズウズしてました。今夜は立場関係なく無礼講で、たっぷり盛り上がりましょう!それでは皆さま、乾杯!
「もう飲んでる人いませんか〜!?」
え、これから乾杯なんですか?失礼しました(笑)。では改めて、たっぷり飲んで食べて、英気を養いましょう!皆さま、ご唱和ください。乾杯!
「乾杯の重圧に手が震えてます…」
この重大なミッションを任され、光栄であります。皆さま、私の震えるグラスにご注目ください…(←実演)。それでは乾杯っ!
「ええ声で乾杯しましょう」
今夜はええ声で盛り上がっていきましょう!皆さんも“ええ声〜”でご唱和お願いします。いきますよ、乾杯!
「もう年末まであと〇日」
えっ?年末じゃない?でも気づいたら今年も終わってますからね(笑)!今日の懇親会、大事に盛り上がっていきましょう。乾杯!
「3つの袋の話、知ってます?」
『銭袋・胃袋・堪忍袋』。飲み過ぎ注意で今夜も楽しく!○○のご発展を祈って、乾杯!
「あいうえお挨拶」
あ=ありがとう、い=いつも、さ=最高の、つ=付き合いを!…ということで、乾杯!
「宴たけなわの…えっまだ乾杯前?」
すみません、早とちりしました(笑)!ここからたけなわにしていきましょう!皆さまご唱和お願いします、乾杯!
「お酒は飲んでも、投稿は控えて」
今夜はお酒が進みそうですが、酔いつぶれた方の写真をSNSに上げない優しさをお願いします!それでは皆さま、乾杯!
「挨拶は短い方がいい!」
挨拶・説教・渋滞・通勤・信号待ち、全部短い方がいいですよね(笑)。ということで、私の挨拶もこの辺で。乾杯!
注意点
- 受け狙いすぎず、誰かを傷つけない配慮を
- フォーマルな場では控えめなユーモアが◎
懇親会や宴会で乾杯の音頭を任されたとき、「笑いを取りたいけどスベりたくない」と迷ったら、本記事の例文とポイントを活用してみてください。
- 場の空気を読みつつ
- 声は明るく堂々と
- ユーモアは“くすっと”レベルがベスト
短く、楽しく、明るい乾杯で、会の雰囲気をぐっと盛り上げましょう!
ビジネスシーンで使える乾杯の音頭の例文
ビジネスの現場では、歓迎会やキックオフ、懇親会、周年イベントなど、さまざまなシーンで乾杯の音頭をとる機会があります。
ここでは、フォーマルな場からカジュアルな飲み会まで、場の雰囲気を壊さず、好印象を与えられる乾杯の例文をシチュエーション別にご紹介します。
歓迎会・交流会での乾杯の挨拶
「本日はお忙しい中、お集まりいただきありがとうございます。新たな出会いと、今後のご縁がさらに深まることを願いまして、皆さまで乾杯したいと思います。それでは、ご唱和ください——乾杯!」
プロジェクトキックオフ・新体制スタート時
「本日から新たなチャレンジが始まります。チーム一丸となって、最高の成果を出していきましょう!成功を祈念して、乾杯!」
役員や経営層を迎えたフォーマルな場面
「〇〇社長をはじめ、皆さまのご尽力のおかげで、本日このような素晴らしい場が実現しました。この機会が、より強い信頼関係のきっかけになることを願いまして、乾杯!」
創立記念・周年パーティー
「〇周年という節目を迎えられたこと、これもひとえに皆さまのご支援とご協力の賜物です。感謝の気持ちを込めて、これからのさらなる飛躍を祈念し、乾杯!」
社内懇親会・飲み会でのカジュアルな乾杯
「今日は日頃の頑張りをねぎらいつつ、ざっくばらんに楽しみましょう!明日からの活力にするためにも、まずは一杯、いきましょう!乾杯!」
成功祝賀・打ち上げの場で
「皆さん、本当にお疲れさまでした!この成果は、ひとりひとりの努力の結晶です。今日はその喜びを分かち合いましょう!乾杯!」
乾杯の音頭を成功させるコツ
1. 声のトーンとスピードに注意
緊張して早口になりがちですが、落ち着いて明るいトーンでゆっくりと話しましょう。
2. 事前に例文を準備しておく
その場のアドリブで話すよりも、短くても良いのであらかじめ文例をメモしておくと安心です。
3. 「それでは、乾杯!」のタイミングは明確に
最後の一言で全員がタイミングを合わせやすいように、掛け声ははっきり・大きく伝えましょう。
乾杯の音頭を頼まれたらやるべき準備
Step 1:どんな場かを確認する
- 会社行事?カジュアルな宴?結婚式?
- 参加者の属性(年齢層、立場)
Step 2:場に合ったテンションを選ぶ
- フォーマル:しっかり丁寧な言葉を意識
- カジュアル:軽やかに、少し笑いを入れてもOK
Step 3:時間は30秒〜1分以内を目安に
- 挨拶ではなく、あくまで「音頭」です。短く簡潔にまとめるのが好印象
よくある質問(FAQ)
Q1. 乾杯の音頭は挨拶とどう違う?(乾杯の音頭 挨拶 違い)
→ 挨拶はスピーチ要素が強く、音頭は「乾杯しましょう!」と呼びかける役割です。
Q2. 誰が乾杯の音頭をするのが正解?(乾杯の音頭 誰がやる)
→ 立場や関係性に応じて主催者側が指名するのが一般的です。
Q3. 緊張してしまうときの対処法は?
→ 原稿をメモにしておき、「ゆっくり話す」ことを意識しましょう。
まとめ
乾杯の音頭は、シンプルながら場の雰囲気を左右する重要な役割。丁寧に挨拶するもよし、ユーモアで和ませるもよし。シーンに合った言葉選びと、明るい笑顔で進行すれば、誰でも安心して務められます。
この記事で紹介した文例やコツを参考に、あなたらしい“乾杯の音頭”で場を盛り上げてくださいね。
本記事は、企業イベント・セミナー・SNS運用まで幅広いブランディング支援を行うロロント株式会社が執筆・監修しています。