Viggle AI(ビグルAI)というツールをご存知でしょうか。たった一枚の静止画があれば、まるで魔法のようにキャラクターや人物を自由に踊らせたり動かしたりできる、今SNSで話題沸騰中の生成AIです。「面白いダンス動画を作ってみたい!」「自社のキャラクターを動かしてみたい」と興味津々な方も多いはず。でも、いざ使おうとすると「海外のツールみたいだけど、セキュリティは大丈夫?」「勝手に写真が悪用されたりしないかな」と、ふと不安がよぎることもありますよね。
この記事では、Viggle AIを安全に楽しむために絶対に知っておくべきリスクの正体と、初心者でも迷わずに動画を作れる具体的な使い方を徹底解説します。Discord版やWeb版の操作方法から、英語が苦手な方でも安心な日本語化のテクニック、さらにはビジネスやSNSで炎上しないためのNG運用ルールまで網羅しました。これを読めば、モヤモヤした不安が解消され、安心してクリエイティブな動画作りをスタートできますよ。
Viggle AIの危険性とは?利用前に知っておくべきリスクと対策
新しいAIツール、特に海外製のサービスを使うときは、どうしても「安全性」が気になりますよね。Viggle AIは非常に強力で面白いツールですが、その仕組み上、いくつかのリスクが存在します。ただ怖がるのではなく、正しくリスクを理解して対策を打てば、安全に利用することは十分に可能です。まずは、利用前に必ず押さえておきたい3つの懸念点について、詳しく見ていきましょう。
個人情報の取り扱いとサーバーへのデータアップロードリスク
Viggle AIを利用する際、最も気をつけなければならないのが、画像データの取り扱いです。このサービスは、あなたがアップロードした写真をAIが解析し、動きをつけるという仕組みで動いています。つまり、一度サーバー上にあなたの写真やデータを送信する必要があるのです。
ここで心配になるのが、「送った写真は安全に管理されているのか」「AIの学習データとして勝手に使われてしまわないか」という点ですよね。
一般的に、無料のAIサービスの多くは、サービス向上のためにユーザーデータを再利用する規約になっていることが少なくありません。Viggle AIの場合も、プライバシーポリシーを確認すると、サービスの改善や機能向上のためにデータが利用される可能性がある旨が記載されている場合があります。
具体的には以下の点に注意が必要です。
- 顔写真のアップロード 自分や家族、友人の顔がはっきりと写っている写真をアップロードすると、それがインターネット上のどこかに残ってしまうリスクがゼロではありません。
- Discordでの公開設定 Viggle AIは主にDiscord(ディスコード)というチャットツール上で動作します。設定によっては、あなたが生成した動画やアップロードした元画像が、同じサーバーに参加している他の何万人ものユーザーに見えてしまう可能性があります。
対策としては、プライベートな写真や、流出すると困るような社外秘の画像は安易にアップロードしないことが鉄則です。また、Discordで利用する場合は、他の人から見えないプライベートチャンネル(DMなど)を利用できるか確認するか、Web版を利用して公開範囲を限定するなどの自衛策をとることをおすすめします。
生成されたダンス動画の著作権や肖像権に関する注意点
「好きなアイドルの写真を踊らせてみた!」「有名アニメのキャラを動かしてみた!」 SNSではこうした動画をよく見かけますが、実はこれ、権利関係の地雷原を歩いているようなものかもしれません。Viggle AIを使って生成した動画には、著作権や肖像権の問題が常につきまといます。
まず、元となる画像(静止画)の権利です。ネットで拾った芸能人の写真や、他人が描いたイラストを勝手に素材として使い、それを動画にして公開することは、著作権侵害や肖像権の侵害にあたる可能性が高いです。
- 肖像権の侵害 有名人に限らず、一般人の写真であっても、本人の許可なく勝手に動画素材として加工し、公開することは許されません。
- 著作者人格権 イラストレーターが描いたキャラクターを勝手に動かすことは、「意図しない改変」とみなされ、著作者人格権(同一性保持権)の侵害になるケースがあります。
「個人で楽しむ範囲なら大丈夫でしょ」と思うかもしれませんが、SNSにアップロードした時点で「私的利用」の範囲を超えてしまうことが多いのです。ビジネスで利用する場合はなおさら、自社で権利を持っているキャラクターや、商用利用可能なフリー素材を使用するなど、権利関係のクリアランス(確認作業)を徹底する必要があります。
ディープフェイク悪用への懸念と運営側の安全対策
Viggle AIの技術は、いわゆる「ディープフェイク」の一種と言えます。静止画からリアルな動きを作り出せるということは、裏を返せば「本人が実際にはやっていない行動や言動を、さもやったかのように見せかけることができる」ということです。
例えば、政治家が変なダンスを踊っている動画や、企業の社長が不適切な行動をしているような動画が作れてしまうかもしれません。こうした動画が悪意を持って拡散されると、フェイクニュースとして社会的な混乱を招いたり、個人の名誉を著しく傷つけたりする恐れがあります。
運営側もこのリスクは重く受け止めており、以下のような対策が講じられていることが一般的です。
- 不適切なコンテンツのフィルタリング 過激な表現や差別的な内容、性的なコンテンツを含む生成をブロックする機能。
- 生成ログの管理 誰がどのような画像を生成したかを追跡できるようにし、悪用があった場合にアカウント停止などの措置を取れる体制。
しかし、AIの進化と規制はいたちごっこです。ツールを使う私たち自身も、「誤解を招くような動画は作らない」「あくまでエンターテインメントとして節度を守る」という高い倫理観を持つことが求められています。「面白ければ何でもいい」という考えは捨てて、テクノロジーを正しく使う姿勢が大切ですよ。
初心者でも迷わないViggle AIの使い方と始め方
リスクについて理解できたら、次は実際にViggle AIを使ってみましょう。「AIツールって操作が難しそう…」と身構える必要はありません。Viggle AIは直感的に操作できるように設計されており、スマホからでも簡単に試すことができます。ここでは、主な利用方法である「Discord版」と「Web版」それぞれの始め方から、実際に動画を生成するまでの手順をステップバイステップで解説します。
Discord版とWeb版の違いとそれぞれの登録手順
Viggle AIには、現在大きく分けて2つの入り口があります。コミュニケーションアプリ「Discord」上で使う方法と、ブラウザで直接操作する「Web版(ベータ版)」です。それぞれの特徴を知って、自分に合う方を選んでみましょう。
1. Discord版(コミュニティ重視) Viggle AIのメイン会場とも言えるのがDiscordサーバーです。
- 特徴: ユーザー同士で作品を見せ合ったり、運営からの最新情報をいち早くゲットできたりします。コマンドを入力して生成するスタイルです。
- 登録手順:
- Viggle AIの公式サイトにアクセスし、「Join Beta」または「Join Discord」のボタンをクリックします。
- Discordのアカウントを持っていない場合は新規作成し、ログインします。
- 招待画面が表示されるので、「招待を受ける」をクリックしてサーバーに参加します。
- 最初に「rules(ルール)」などのチャンネルが表示されるので、利用規約に同意するボタンを押すか、指示に従って認証を完了させます。
2. Web版(操作性重視) 最近登場したWebブラウザ上で完結するバージョンです。
- 特徴: DiscordのアカウントがなくてもGoogleアカウントなどでログインでき、アプリのような画面(GUI)で直感的に操作できます。コマンドを覚える必要がないので、初心者にはこちらがおすすめです。
- 登録手順:
- Viggle AIのWebサイト(viggle.ai)にアクセスします。
- 「Try on Web」や「Sign in」といったボタンをクリックします。
- Googleアカウントやメールアドレスを使ってログイン連携を行います。
- ダッシュボード画面が表示されれば準備完了です。
どちらを使っても生成される動画のクオリティに大きな差はありませんが、手軽に試したいならWeb版、他の人の作品を見て刺激を受けたいならDiscord版という使い分けが良いかもしれませんね。
静止画一枚からダンス動画を生成する基本的な操作フロー
では、実際に動画を作ってみましょう。ここでは、より直感的なWeb版を例にして、基本的な操作の流れを説明します。Discord版でも「画像をアップロードして動きを選ぶ」という根本的な流れは同じです。
- キャラクター画像のアップロード 画面内にある「Image(画像)」のアップロードエリアに、動かしたい人物やキャラクターの全身が写っている写真をドラッグ&ドロップします。
- コツ: 背景がシンプルで、手足が隠れていない立ちポーズの写真を選ぶと、AIが骨格を認識しやすく、きれいに仕上がります。
- モーション(動き)の選択 「Motion(モーション)」のライブラリから、踊らせたいダンスや動きを選びます。「Hip Hop」「K-Pop」「Funny」など様々なカテゴリがあるので、プレビューを見ながら好きな動きをクリックしましょう。
- また、自分が持っている動画をアップロードして、「この動画と同じ動きをして!」と指定することも可能です。
- 背景の設定 「Background(背景)」の設定で、白背景にするか、グリーンバック(Green Screen)にするかを選べます。後で動画編集ソフトで合成したい場合は、グリーンバックを選んでおくと便利ですよ。
- 生成ボタンをクリック 設定が完了したら、「Generate(生成)」ボタンを押します。
- 待機とダウンロード 数分(混雑状況によります)待つと、動画が完成します。プレビューを見て気に入れば、ダウンロードボタンを押して保存しましょう。
たったこれだけのステップで、止まっていた写真が生き生きと動き出します。初めて成功したときは、思わず「おおっ!」と声が出てしまうはずですよ。
理想の動きを作るためのプロンプト入力とテンプレート活用術
「既存のテンプレートだけじゃ物足りない」「もっと独自の動きをさせたい」という中級者向けに、プロンプト(指示文)を使った生成テクニックも紹介します。
Discord版では、/animate というコマンドを使うのが基本ですが、さらに詳細な指示を出したい場合は /ideate などのコマンドを使って、テキストから動きを生成することも可能です。
プロンプトで動きを指定するコツ AIに動きを指示するときは、できるだけ具体的で分かりやすい英語を使うのがポイントです。
- 悪い例:
dance(ダンスして) → 漠然としすぎて、どんなダンスになるかガチャ頼みになります。 - 良い例:
a robot dancing hip hop, slow motion, detailed movement(ヒップホップを踊るロボット、スローモーション、詳細な動き)
また、Viggle AIには世界中のユーザーが作った膨大なモーションテンプレート(Motion Library)が存在します。 Discord内の検索機能を使って、「kpop」や「meme(ミーム)」などのキーワードで検索すると、流行りのダンスのテンプレートIDが見つかります。このIDをコピーして自分の生成コマンドに貼り付けるだけで、流行の動画をすぐに再現できるのです。
「一から作るのは難しいな」と思ったら、まずは人気のテンプレートを真似することから始めてみましょう。上手な人のプロンプトを参考にすることで、AIへの指示出しのコツが自然と掴めるようになりますよ。
Viggle AIを日本語化する方法と英語が苦手な人への対処法
「Viggle AIを使ってみたいけど、画面が全部英語で心が折れそう…」 そんな風に思って、導入をためらっていませんか? 確かに海外製のツールは英語メニューが基本ですが、ちょっとした工夫で日本語環境に近い状態で使うことができます。ここでは、英語アレルギーの方でもストレスなくViggle AIを使いこなすための方法を伝授します。
公式設定に日本語はある?現在の言語サポート状況
まず結論からお伝えすると、残念ながら現時点(2025年時点)では、Viggle AIの公式設定画面に**「言語設定:日本語」という項目はありません**。メニューやボタン、説明文などはすべて英語で表示されます。
これはViggle AIに限らず、最新の生成AIツールではよくあることです。開発スピードが早すぎるため、多言語対応が後回しにされがちなのです。「じゃあ英語ができないと無理なのか」と諦めるのはまだ早いです。公式対応していなくても、私たちが普段使っているブラウザの機能を借りれば、実質的に日本語化することは可能だからです。
ブラウザの翻訳機能を活用してWeb版を日本語で使う裏技
Web版のViggle AIを使っている場合、最も簡単で強力な解決策は、Google ChromeやMicrosoft EdgeなどのWebブラウザに標準搭載されている「ページ翻訳機能」を使うことです。
具体的な手順
- Viggle AIのWebページを開きます。
- 画面の何もないところ(文字や画像がない空白部分)で右クリックします。
- メニューの中から**「日本語に翻訳」**(Chromeの場合)を選択します。
たったこれだけで、画面上の「Generate」が「生成」に、「Upload Image」が「画像をアップロード」に早変わりします。 もちろん、機械翻訳なので「Motion」が「動き」ではなくそのままカタカナ表記だったり、少し不自然な日本語になったりすることもありますが、どのボタンが何をする機能なのかを理解するには十分です。
Discord版の場合はアプリ内で翻訳することが難しいため、DeepL翻訳などのアプリを横に開いておき、分からない単語が出てきたらコピペして調べるのが確実です。ただ、Discordで使うコマンド(/mix など)自体は英語で入力する必要があるので注意してくださいね。
英語のコマンドやエラーメッセージを読み解くためのコツ
Viggle AIを使っていると、赤い文字でエラーメッセージが出たり、英語で指示を求められたりすることがあります。ここでパニックにならずに対応するためのポイントを紹介します。
よく出る英単語を覚えてしまおう 実は、使われる単語は限られています。以下のキーワードさえ押さえておけば、大抵のことはなんとかなります。
- Queue(キュー): 順番待ちという意味です。「You are in the queue」と出たら、「混んでいるので順番待ちリストに入っていますよ」ということ。エラーではないので、気長に待ちましょう。
- Failed(フェイルド): 失敗です。何らかの理由で生成がうまくいきませんでした。
- Ratio(レシオ): 比率のこと。画像の縦横比がおかしいときに指摘されます。
- Upload(アップロード): データを送ること。
- Prompt(プロンプト): AIへの指示出しのこと。
エラーが出たときの対処法 もし「Error」と表示されたら、その文章をコピーして翻訳サイト(DeepLやGoogle翻訳)に貼り付けましょう。「顔が見つかりません(No face detected)」や「ファイルサイズが大きすぎます(File size too large)」といった具体的な理由が日本語で分かるはずです。
英語のメッセージは「敵」ではなく、うまくいかない原因を教えてくれる「ヒント」です。翻訳ツールという武器を使えば、怖がる必要は全くありませんよ。
無料プランでできることと有料版の料金体系
「タダでどこまで遊べるの?」「仕事で使うなら課金したほうがいい?」 Viggle AIを使い始めると、次に気になるのが料金プランですよね。基本的には無料で利用開始できますが、本格的に使い込むと制限にぶつかることもあります。ここでは、無料プランの限界と、有料プランに切り替えるべきタイミング、そしてコストパフォーマンスについて詳しく解説します。
無料で生成できる動画の回数制限と待機時間について
Viggle AIは、アカウントを作成すれば誰でも無料で利用できる「Freeプラン」が用意されています。お試しで使う分には非常に良心的ですが、いくつかの制限があります。
- 生成回数・クレジット制限 多くの生成AIと同様に、Viggle AIも「クレジット制」や「回数制限」を設けています。例えば「1日あたり〇回まで生成可能」や、「動画1本につき〇ポイント消費」といった形です。無料プランの場合、この付与されるポイント数が少なめに設定されています。数回試す程度なら問題ありませんが、何度もリテイク(やり直し)を繰り返していると、すぐに上限に達してしまうかもしれません。
- 待機時間(キュー)の長さ これが無料プラン最大のネックかもしれません。生成ボタンを押してから動画が完成するまでの「待ち時間」です。無料ユーザーは、有料ユーザーよりも処理の優先順位が低く設定されています。混雑する時間帯(特に夜間や休日)だと、たった数秒の動画を作るのに数十分、場合によっては1時間以上待たされることもあります。「Queue position: 1542(あなたの順番は1542番目です)」なんて表示を見て、絶望した経験がある人もいるでしょう。
- ウォーターマーク(透かし) 無料プランで作成した動画には、画面の隅に「Viggle」というロゴマーク(透かし)が入ることがあります。個人的に楽しむ分には気になりませんが、企業の広告やプレゼン資料として使いたい場合には少し邪魔になってしまうかもしれません。
有料プランのメリットとビジネス利用時のコスト感
「待ち時間を減らしたい」「透かしを消したい」「もっとたくさん作りたい」。そんな要望に応えるのが有料プラン(ProプランやPlusプランなど)です。
有料プランに加入すると、以下のようなメリットが得られます。
- 高速生成(Fast Queue) 優先レーンに乗れるため、混雑時でもサクサク動画が生成されます。業務効率を考えるなら、この「時間の節約」だけでも課金する価値は十分にあります。
- 透かしの削除 ビジネス利用では必須とも言える機能です。ロゴのないクリーンな動画が手に入ります。
- 生成枠の大幅アップ 1日に生成できる回数や、一度に生成できる動画の長さが増えます。長尺のダンス動画を作りたい場合も有料プランが必要になるケースが多いです。
料金の目安(コスト感) 料金体系は変更されることが多いですが、一般的には月額10ドル〜30ドル(約1,500円〜4,500円)程度のレンジで設定されていることが多いです。動画制作を外注すれば数万円かかることを考えれば、月額数千円で作り放題になるのは破格のコストパフォーマンスと言えるでしょう。
ポイント消費やクレジットの仕組みを賢く使う方法
有料・無料に関わらず、手持ちのクレジット(ポイント)は大切に使いたいですよね。無駄な消費を抑えるためのちょっとしたコツがあります。
- プレビュー機能を活用する いきなり高画質・長尺で生成するのではなく、まずは短めの設定や低解像度で「テスト生成」を行いましょう。動きや構図がイメージ通りか確認してから、本番の生成を行うことで、失敗によるポイント浪費を防げます。
- 背景はグリーンバックで統一 Viggle AI上で複雑な背景合成を何度も試すと、そのたびにクレジットを消費します。Viggle AIでは「動きを作る」ことに専念し、背景はグリーンバックで書き出しておいて、背景合成は無料の動画編集ソフト(CapCutなど)で行うのが賢いやり方です。これなら、背景を変えるたびにAIの生成ポイントを使わずに済みます。
リソースは有限です。「AIが得意なこと」と「人間がやったほうが早いこと」を使い分けるのが、賢いクリエイターの運用術ですよ。
Viggle AIに入れない・動かないときの原因とトラブル解決策
「よし、動画を作るぞ!」と意気込んでアクセスしたのに、サイトが開かない、Discordで反応がない、生成ボタンを押してもずっとグルグルしている…。そんなトラブルに直面すると焦りますよね。でも大丈夫、多くの不具合には明確な原因と対処法があります。ここでは、Viggle AIが動かないときによくある原因と、すぐに試せる解決策をまとめました。
サーバー混雑やDiscordの障害情報を確認する手順
Viggle AIが動かない原因のNo.1は、ズバリ「混雑」です。世界中で人気爆発中のサービスなので、アクセスが集中するとサーバーがパンク状態になり、応答が遅くなったり接続できなくなったりします。
自分のPCやスマホが壊れたのか疑う前に、まずは「みんなも同じ状況なのか?」を確認しましょう。
- 公式Discordのアナウンスを見る Discordサーバー内には、運営からのお知らせが流れる「#announcements」や「#status」といったチャンネルが必ずあります。障害が起きている場合は、ここで「Server is down(サーバーダウン中)」や「Maintenance(メンテナンス中)」といった報告が上がっています。
- X(旧Twitter)で検索する 「Viggle 繋がらない」「Viggle error」などでリアルタイム検索をしてみましょう。同じような投稿がたくさんあれば、サービス側の不具合である可能性が高いです。
もしサーバー側の問題であれば、こちらでできることは「待つこと」だけです。無理に連打せず、コーヒーでも飲んで時間を置いてから再挑戦してみてください。
ベータ版特有の不具合と最新アップデート情報の入手先
Viggle AIは、まだ「ベータ版(Beta)」として提供されているサービスです。これは「開発途中のお試し版」という意味を含んでおり、予期せぬバグや不具合が起きることは日常茶飯事です。
- 機能が突然変わる 昨日まであったボタンが今日はない、コマンドが変わった、ということが頻繁に起こります。
- 特定のブラウザで動かない 「Chromeでは動くけどSafariだと動かない」といった相性問題が出ることもあります。もし動かない場合は、別のブラウザを試してみるのも有効な手です。
最新の仕様変更やバグ情報は、公式サイトのヘルプページよりも、Discordのコミュニティのほうが早く出回ります。何かおかしいなと思ったら、Discordの「#help」チャンネルを覗いてみると、解決策が見つかるかもしれません。
生成が止まる・エラーが出るときの再試行テクニック
「生成中(Generating…)」のまま数十分経っても終わらない、いわゆる「スタック(詰まり)」状態になったときの対処法です。
- ページのリロード(再読み込み) Web版の場合、単に表示が固まっているだけのことがあります。ブラウザの更新ボタンを押してみましょう。履歴(History)のページに行くと、実はすでに完成していた、なんてこともよくあります。
- キャッシュのクリア ブラウザに古いデータが残っていて悪さをしている可能性があります。キャッシュを削除して再度ログインし直すと改善することがあります。
- 画像サイズや形式を見直す アップロードした画像のサイズが大きすぎたり(例:4K以上の超高解像度)、ファイル形式が特殊(例:WebPやHEICなど)だったりするとエラーになりやすいです。一般的なJPGやPNG形式で、サイズを少し小さくしてから再度試してみてください。
- 全身が写っているか確認 Viggle AIは人物の骨格を検出して動かします。顔だけの写真や、足元が切れている写真だと、AIが骨格をうまく認識できずにエラーを吐くことがあります。必ず「頭から足先まで」写っている写真を選びましょう。
業務やSNS運用でやってはいけないNG行動とマナー
最後に、Viggle AIを使って作成した動画を公開・運用する際に、絶対にやってはいけない「NG行動」についてお話しします。テクノロジー自体は悪くありませんが、使い道を誤ると、炎上したり法的なトラブルに巻き込まれたりするリスクがあります。自分を守るためにも、最低限のマナーとルールを押さえておきましょう。
有名人の顔写真を無断で使用して公開するリスク
「推しのアイドルを踊らせたい!」という気持ちは痛いほど分かりますが、それをSNSで不特定多数に公開するのは非常に危険です。
有名人の顔写真を使って動画を生成し公開することは、パブリシティ権の侵害にあたる可能性があります。パブリシティ権とは、有名人が持つ「顧客吸引力(その人の顔や名前でお金を生み出す力)」を独占的に利用できる権利のことです。
たとえ収益化していない個人のSNSアカウントであっても、無断で利用して拡散させることは権利侵害とみなされるケースが増えています。ファン活動の一環だとしても、事務所から削除要請が来たり、最悪の場合は訴訟に発展したりするリスクがあることを忘れないでください。動画を作って楽しむのは、あくまで「自分のスマホの中だけ」に留めるのが賢明です。
商用利用におけるライセンス違反を防ぐための確認事項
「自社のPR動画にViggle AIを使いたい」という企業担当者の方は、特にライセンスに注意が必要です。
- 商用利用不可の素材を使わない Viggle AIで生成する際に、元となる画像や、動きのテンプレート(元動画)が「商用利用OK」なものかどうか確認しましたか? ネットで拾ったフリー素材でも、規約によっては「加工しての利用はNG」「AI学習への利用はNG」となっている場合があります。
- Viggle AI自体の規約確認 無料プランでは商用利用が禁止されている場合や、有料プランであっても「生成物の権利はViggle側に帰属する」といった規約になっている可能性があります。必ず最新の利用規約(Terms of Service)を読み込み、ビジネス利用が明確に許可されているかを確認してください。
後で「権利侵害だ」と言われて動画を取り下げることになれば、企業の信用問題に関わります。素材選びとツール選びは慎重に行いましょう。
炎上を防ぐためのモラルある動画公開のルール
法律的にグレーでなくても、モラル的にアウトな動画はすぐに炎上します。
- 品位を損なう動画 真面目なキャラクターに変なダンスを踊らせたり、政治家や著名人を侮辱するような動きをさせたりする動画は、多くの人を不快にさせます。「ネタだから」では済まされません。
- フェイク動画としての拡散 「この人が本当にこんなことをした」と誤解させるようなタイトルやキャプションをつけて投稿するのは絶対にやめましょう。必ず「#AI生成」「#ViggleAI」といったタグを付け、作り物であることを明示するのがマナーです。
AIは強力な表現ツールですが、それを使う私たちには「品格」が求められます。「これを見た人はどう思うかな?」と、投稿ボタンを押す前に一呼吸置く余裕を持ちたいですね。
まとめ
Viggle AIは、静止画に命を吹き込む画期的なツールです。
- リスクを知る: データの扱いや権利関係に注意し、プライベートな写真や権利者の許諾がない画像は公開しない。
- 使いこなす: Web版とDiscord版を使い分け、英語メニューはブラウザの翻訳機能で乗り切る。
- マナーを守る: 有名人の無断利用や、誤解を招くフェイク動画の拡散はNG。ビジネス利用ならライセンス確認を徹底する。
これらのポイントさえ押さえておけば、Viggle AIはあなたのクリエイティビティを爆発させる最高の相棒になります。恐れすぎず、でも慎重に。ルールを守って、楽しい動画作りライフをスタートさせてくださいね!




























