「平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます」は正しい?ビジネスメールでの使い方と意味・例文を紹介

「平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます」とメール冒頭に入れたい。でも、送信直前に「これ、今のメールに合ってる?」「初めて連絡する相手にも使える?」「ちょっと堅すぎない?」と手が止まることがありますよね。

特に、取引先へのお知らせ、価格改定、年末年始の挨拶、請求関連の案内など、相手に失礼があってはいけない場面では、定型文ひとつでも不安になります。普段のチャットなら「いつもありがとうございます」で済むのに、正式なメールになると急に言葉が重くなる。ここで迷う人はかなり多いです。

結論からいうと、「平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます」は正しいビジネス表現です。ただし、すべてのメールに向いているわけではありません。既存顧客や取引先に向けた改まった案内文では使いやすい一方で、初回営業メール、社内チャット、急ぎの用件だけを伝えるメールでは硬すぎることがあります。

ロロメディア編集部でも、取引先向けのお知らせ文を作るとき、この一文を入れるかどうかでよく迷います。便利な定型句ではありますが、文章全体の温度感に合っていないと、丁寧なのに少し距離が出るんです。大事なのは、正しいかどうかだけでなく、「その相手に、その場面で自然か」を判断することです。

目次

「平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます」は正しいビジネス表現

「平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます」は正しいビジネス表現

「平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます」は、ビジネス文書や改まったメールで使える正しい表現です。意味としては、「日頃から特別なお心配りをいただき、深く感謝申し上げます」という内容になります。

この表現は、相手との継続的な関係があることを前提にした挨拶です。つまり、すでに取引がある会社、日頃からお世話になっている顧客、関係先、会員、利用者などに向けて使うのが自然です。

逆に、初めて連絡する相手に使うと少し違和感があります。まだ関係がないのに「平素は」と言ってしまうと、「いつもお世話になっている前提」になってしまうからです。

「平素」とは普段からという意味

「平素」は、普段、日頃、いつもという意味です。ビジネスメールでは、「平素より」「平素は」という形で、日頃の付き合いや支援に対する感謝を伝えるときに使われます。

たとえば、すでに取引のある顧客へ価格改定のお知らせを送る場合、「平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます」と始めると自然です。相手との関係が続いている前提があるからです。

一方で、新規営業メールの冒頭で使うと、少し不自然になります。初対面なら、「突然のご連絡失礼いたします」や「貴社のサービスを拝見し、ご連絡いたしました」のほうが合います。

「ご高配」は相手の配慮を敬って表す言葉

「高配」は、相手の心配りや配慮を敬って表す言葉です。辞書でも、他人を敬ってその心配りをいう語として説明されています。

つまり「ご高配」とは、相手がこちらに向けてくれている配慮や支援を、丁寧に表した言葉です。ここでいう配慮は、単なる親切だけではありません。取引継続、協力、理解、支援、利用、購入など、広い意味での関係性を含みます。

「いつもお世話になっています」をかなり改まった文書表現にしたもの、と考えるとわかりやすいですよ。

「賜り」はいただきの改まった表現

「賜り」は「賜る」の連用形で、「いただく」をより改まって言う表現です。かなり丁寧な言葉なので、日常会話や社内チャットではほとんど使いません。

ビジネスメールでも、普段のやり取りで毎回使うと重くなります。たとえば、いつもSlackでやり取りしている担当者へ「平素は格別のご高配を賜り」と送ると、急に距離が出ます。

使うべき場面は、通常の連絡ではなく、案内状、お知らせ文、公式文書、社外向けメールです。丁寧さを上げたい場面で使う言葉だと覚えておくと迷いません。

この表現を使ってよいメールと使わないほうがよいメール

この表現を使ってよいメールと使わないほうがよいメール

この一文は正しい表現ですが、使う場面を間違えると堅すぎます。ビジネス文は、丁寧であればあるほど良いわけではありません。

たとえば、取引先へ「明日の会議資料を共有します」と送るだけのメールに、この定型句を入れると重くなります。相手は急いで資料を確認したいのに、冒頭が長すぎて本題に入るまで時間がかかるからです。

一方で、価格改定、休業案内、サービス終了、会社移転、年末年始の挨拶など、正式なお知らせにはよく合います。読み手も「これは公式な案内だな」と受け取れます。

使ってよい場面

この表現は、相手との関係がすでにあり、かつメールの内容が改まっているときに向いています。

具体的には、次のような場面です。

・年末年始や夏季休業のお知らせ
・価格改定や料金変更の案内
・サービス内容変更のお知らせ
・会社移転や社名変更の案内
・取引先への挨拶状
・お詫びや重要連絡の冒頭
・法人顧客向けの一斉案内

このようなメールでは、冒頭に定型的な挨拶があるほうが自然です。特に複数の取引先に送る一斉案内では、個別の会話調よりも、少し改まった文面のほうが安心感があります。

実務では、メールの内容が「個別のやり取り」なのか「公式なお知らせ」なのかで判断すると使いやすいです。公式なお知らせなら使える。個別の軽いやり取りなら、もっと短くしたほうが読みやすくなります。

使わないほうがよい場面

初めて連絡する相手、社内メンバー、親しい担当者への短い連絡では、使わないほうが自然です。

たとえば、新規営業メールで「平素は格別のご高配を賜り」と始めると、相手は「まだ取引していないけど」と感じるかもしれません。丁寧なつもりでも、関係性が合っていないと違和感になります。

また、社内メールでも基本的には不要です。上司や役員への正式文書なら別ですが、通常の報告や相談で使うと大げさになります。

「本日中に資料をご確認ください」という連絡に、この定型句を入れる必要はありません。相手が知りたいのは挨拶ではなく、何をいつまでに確認すればよいかです。

ビジネスメールでの基本的な使い方

ビジネスメールでの基本的な使い方

使い方はシンプルです。宛名のあと、本文冒頭に入れます。

ただし、毎回そのまま貼るだけではなく、メールの目的に合わせて次の文へ自然につなげることが大切です。この一文の後に、いきなり本題へ入って問題ありません。

たとえば、「平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。さて、このたび弊社では」と続ける形です。正式な案内文では、これがかなり使いやすい流れになります。

基本形の例文

件名:年末年始休業のお知らせ

〇〇株式会社
〇〇部 〇〇様

平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

誠に勝手ながら、弊社では下記の期間を年末年始休業とさせていただきます。

休業期間:〇年〇月〇日から〇年〇月〇日まで

休業期間中にいただいたお問い合わせにつきましては、〇年〇月〇日より順次対応いたします。
ご不便をおかけしますが、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。

このように、冒頭の挨拶として使います。ポイントは、本題にすぐ入ることです。

「日頃より大変お世話になっております」よりも改まった印象になるため、公式なお知らせに向いています。

読点を入れるかどうか

「平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます」は、読点なしでも意味は通じます。ただ、読みやすさを考えるなら、「賜り」の後に読点を入れると自然です。

おすすめは次の形です。

「平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。」

この形なら、文の区切りが見えやすく、メールでも読みやすいです。

より改まった文書では読点なしで書かれることもありますが、ビジネスメールなら読みやすさを優先して問題ありません。

「平素は格別のご高配を賜り」を使ったシーン別例文

「平素は格別のご高配を賜り」を使ったシーン別例文

ここからは、そのまま使える例文を場面別に紹介します。

ただし、例文をそのまま貼るだけだと、少し機械的になります。会社名、日付、変更内容、相手への影響を必ず自社用に直してください。

操作説明の前に、読者がつまずく状況を入れるならこうです。取引先へ一斉案内を送る直前、冒頭の一文だけが決まらず、メール作成画面の前で止まる。そんな場面で使える文例です。

価格改定のお知らせで使う例文

価格改定メールは、相手に負担をお願いする内容です。だからこそ、冒頭の丁寧さが大切になります。

件名:価格改定のお知らせ

〇〇株式会社
〇〇様

平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

このたび弊社では、原材料費および運営コストの上昇に伴い、〇年〇月〇日より一部サービスの価格を改定させていただくこととなりました。

対象サービスおよび改定後の価格につきましては、添付資料をご確認ください。
お客様にはご負担をおかけすることとなり恐縮ですが、今後も品質向上に努めてまいりますので、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。

この例文では、最初に感謝を伝え、その後すぐ本題に入っています。価格改定のように相手へ影響がある内容では、理由を短く入れ、詳細は資料へ誘導すると読みやすいです。

休業案内で使う例文

休業案内は、この表現とかなり相性が良いです。年末年始、夏季休業、臨時休業など、法人向けの一斉案内で自然に使えます。

件名:夏季休業のお知らせ

お取引先各位

平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

誠に勝手ながら、弊社では下記期間を夏季休業とさせていただきます。

休業期間:〇年〇月〇日から〇年〇月〇日まで

休業期間中にいただいたお問い合わせにつきましては、営業開始日より順次対応いたします。
ご不便をおかけしますが、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。

一斉送信の場合は、「お取引先各位」「お客様各位」のような宛名でも問題ありません。ただし、個別の重要顧客には会社名と担当者名を入れたほうが丁寧です。

会社移転のお知らせで使う例文

会社移転やオフィス移転は、取引先に正確な情報を伝える必要があります。冒頭は丁寧にしつつ、新住所や業務開始日をわかりやすく書きましょう。

件名:事務所移転のお知らせ

〇〇株式会社
〇〇様

平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

このたび弊社は、業務拡大に伴い、〇年〇月〇日より下記住所へ事務所を移転することとなりました。

新住所:〒〇〇〇-〇〇〇〇 〇〇県〇〇市〇〇
業務開始日:〇年〇月〇日
電話番号:変更なし
メールアドレス:変更なし

これを機に、より一層サービス品質の向上に努めてまいります。
今後とも変わらぬお引き立てのほど、よろしくお願い申し上げます。

移転案内では、感謝よりも実務情報の見やすさが大事です。新住所、開始日、電話番号の変更有無を必ず入れてください。

サービス終了のお知らせで使う例文

サービス終了は、相手に不便をかける内容です。定型句だけで丁寧に見せるのではなく、終了日、代替手段、問い合わせ先を明確に書く必要があります。

件名:〇〇サービス終了のお知らせ

お客様各位

平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

このたび弊社では、〇〇サービスにつきまして、〇年〇月〇日をもちまして提供を終了することとなりました。

サービス終了日:〇年〇月〇日
対象サービス:〇〇
お問い合わせ先:〇〇

ご利用中のお客様にはご不便をおかけし、誠に申し訳ございません。
終了までの手続きや代替サービスにつきましては、下記ページにてご案内しております。

サービス終了のメールでは、きれいな挨拶よりも不安を減らす情報が重要です。終了日だけでなく、利用者が次に何をすればよいかを必ず書きましょう。

「平素は格別のご高配を賜り」が硬すぎるときの言い換え

「平素は格別のご高配を賜り」が硬すぎるときの言い換え

この表現が正しいとしても、すべてのメールに合うわけではありません。相手との関係性が近い場合や、内容が軽い場合は、少しやわらかい表現に変えたほうが自然です。

メールを受け取る側の立場で考えるとわかりやすいです。普段から気軽にやり取りしている担当者から、急に格式高い挨拶文が届くと、「何か大ごとなのかな」と身構えることがあります。

文章は、丁寧さと距離感のバランスです。

やわらかくしたいときの言い換え

親しい取引先や通常の業務メールでは、次のような表現が使いやすいです。

・いつも大変お世話になっております。
・日頃より弊社サービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。
・いつも弊社サービスをご利用いただき、ありがとうございます。
・日頃よりお引き立ていただき、誠にありがとうございます。
・平素よりお世話になっております。

この中で最も使いやすいのは、「いつも大変お世話になっております」です。個別メールでも違和感が少なく、堅すぎません。

サービス利用者向けなら、「日頃より弊社サービスをご利用いただき、誠にありがとうございます」が自然です。相手が取引先ではなくユーザーの場合、「ご高配」よりも「ご利用」のほうが伝わりやすいです。

かなり改まった文書での言い換え

反対に、より格式を上げたい場合は、次のような表現も使えます。

「平素より格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。」

「ご愛顧」は、顧客や利用者が継続的にサービスや商品を利用してくれていることへの感謝に向いています。店舗、EC、サービス業、会員向け案内で使いやすいです。

「平素より格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。」

「お引き立て」は、取引先や顧客から支援、ひいき、関係継続を受けているニュアンスがあります。法人向けの挨拶文でも自然です。

言い換えは、相手が何をしてくれているかで選ぶと迷いません。利用者には「ご利用」「ご愛顧」、取引先には「ご高配」「お引き立て」が合いやすいです。

「平素は格別のご高配を賜り」でやりがちな間違い

「平素は格別のご高配を賜り」でやりがちな間違い

この表現は定型句なので、間違えて使っても気づきにくいです。特に一斉送信メールでは、冒頭文を流用し続けて、相手や内容に合っていないまま送ってしまうことがあります。

提出前、上司確認に出す直前に「なんか堅いけど、まあ定型句だから大丈夫か」と流す。これが後で違和感につながることがあります。

ここでは、実務で起きやすいミスを具体的に見ていきます。

初めての相手に使ってしまう

初回営業メールや問い合わせへの初返信で、「平素は格別のご高配を賜り」と使うのは避けたほうがよいです。

まだ継続的な関係がない相手に対して「平素は」と言うと、前提がずれます。丁寧に見せたい気持ちはわかりますが、初回なら別の表現を選びましょう。

初回メールなら、次のほうが自然です。

「突然のご連絡失礼いたします。」

「貴社ホームページを拝見し、ご連絡いたしました。」

「お問い合わせいただき、誠にありがとうございます。」

このように、相手との関係に合った冒頭文にすると違和感がありません。

社内メールで使ってしまう

社内メールでこの表現を使うと、ほとんどの場合は硬すぎます。

たとえば、同じ部署のメンバーへ「平素は格別のご高配を賜り」と送ると、冗談のように見えるかもしれません。社内で使うなら、役員向けの正式なお知らせや社内全体への通知など、かなり限られた場面です。

通常の社内メールなら、「お疲れさまです」「共有します」「ご確認をお願いします」で十分です。

丁寧語を増やすより、要件をわかりやすくするほうが、社内では評価されます。

何度も同じメール内で感謝を繰り返す

冒頭で「厚く御礼申し上げます」と書いたあと、本文でも「誠にありがとうございます」「深く感謝申し上げます」を何度も繰り返すと、文章がくどくなります。

感謝は大切ですが、同じ意味を重ねると読みづらくなります。

たとえば、価格改定メールなら、冒頭で感謝を伝えたあとは、改定理由、対象、開始日、問い合わせ先を明確に書くほうが実務的です。

丁寧さは、言葉の量ではなく、相手が迷わない情報設計で伝わります。

ビジネスメールで自然に見せる文章のつなげ方

ビジネスメールで自然に見せる文章のつなげ方

この定型句は、単独ではきれいです。でも、次の文へのつなげ方が悪いと、急に不自然になります。

たとえば、「平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。資料を送ります。」だと、落差があります。公式文のように始まったのに、急に短い事務連絡になってしまうからです。

定型句を使うなら、その後の文も少しだけ整えましょう。

「さて」や「このたび」で本題に入る

改まったメールでは、「さて」「このたび」「誠に勝手ながら」などを使って本題に入ると自然です。

たとえば、休業案内なら次の流れです。

「平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。誠に勝手ながら、弊社では下記期間を休業とさせていただきます。」

価格改定なら、こうです。

「平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。このたび弊社では、原材料費の高騰に伴い、〇年〇月〇日より一部商品の価格を改定させていただくこととなりました。」

このように、定型句から本題までの流れをなめらかにします。

本文は長くしすぎない

冒頭が丁寧だからといって、本文まで長くする必要はありません。

むしろ、重要なお知らせほど簡潔に書くべきです。相手は「何が変わるのか」「いつからか」「自分に影響があるか」を知りたいからです。

本文は、次の順番にすると読みやすくなります。

・何のお知らせか
・いつから変わるのか
・相手にどんな影響があるのか
・必要な対応は何か
・問い合わせ先はどこか

この順番に沿って書けば、挨拶が硬くても本文は読みやすくなります。

「平素は格別のご高配を賜り」を使うメールの件名

「平素は格別のご高配を賜り」を使うメールの件名

件名は、冒頭挨拶より大切な場合があります。なぜなら、相手は件名を見てメールを開くか判断するからです。

どれだけ丁寧な本文でも、件名が「お知らせ」だけでは埋もれます。特に取引先は毎日大量のメールを受け取っています。件名で内容がわからなければ、確認が後回しになるかもしれません。

公式案内では、件名に用件を具体的に入れましょう。

使いやすい件名例

件名は短く、でも中身がわかる形にします。

・夏季休業のお知らせ
・年末年始休業のお知らせ
・価格改定のお知らせ
・事務所移転のご案内
・サービス内容変更のお知らせ
・臨時休業のお知らせ
・〇〇サービス終了のお知らせ
・請求書発行方法変更のご案内

件名に「重要」を入れる場合は、本当に重要なときだけにしましょう。毎回「重要」と書くと、逆に見られなくなります。

たとえば、価格改定やサービス終了なら「重要:価格改定のお知らせ」としてもよいです。ただし、年末年始休業くらいなら「年末年始休業のお知らせ」で十分です。

一斉送信では件名と本文の温度感を合わせる

件名がカジュアルなのに、本文だけ格式高いと違和感があります。

たとえば、件名が「お休みのお知らせです」なのに、本文が「平素は格別のご高配を賜り」だと少しちぐはぐです。本文を改まった表現にするなら、件名も「夏季休業のお知らせ」のように整えましょう。

文章全体のトーンを合わせるだけで、メールの印象はかなり変わります。

そのまま使えるビジネスメールテンプレート

そのまま使えるビジネスメールテンプレート

ここでは、実務で使いやすいテンプレートをまとめます。

ただし、定型文はそのまま使いすぎると、どの会社にも当てはまる文章になります。日付、対象、相手への影響、問い合わせ先だけは必ず具体化してください。

ロロメディア編集部でも、テンプレートを使うときは「このメールで相手が次に何をすればいいか」を必ず確認します。丁寧なのに行動がわからないメールは、結局返信が増えるからです。

休業案内テンプレート

件名:〇〇休業のお知らせ

お客様各位

平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

誠に勝手ながら、弊社では下記期間を〇〇休業とさせていただきます。

休業期間:〇年〇月〇日から〇年〇月〇日まで

休業期間中にいただいたお問い合わせにつきましては、〇年〇月〇日より順次対応いたします。
ご不便をおかけいたしますが、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。

このテンプレートは、夏季休業、年末年始休業、臨時休業に使えます。休業明けの対応開始日を入れると、相手が待つ目安を持てます。

価格改定テンプレート

件名:価格改定のお知らせ

お取引先各位

平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

このたび弊社では、〇〇の影響により、〇年〇月〇日より一部商品またはサービスの価格を改定させていただくこととなりました。

対象商品またはサービス、改定後の価格につきましては、添付資料をご確認ください。

お取引先様にはご負担をおかけすることとなり恐縮ですが、今後も品質維持とサービス向上に努めてまいります。
何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。

価格改定では、理由を長く書きすぎないことが大切です。読み手が知りたいのは、いつから、何が、いくら変わるのかです。詳細は表や資料にまとめましょう。

移転案内テンプレート

件名:事務所移転のご案内

お取引先各位

平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

このたび弊社は、〇年〇月〇日より下記住所へ事務所を移転することとなりました。

新住所:〒〇〇〇-〇〇〇〇 〇〇県〇〇市〇〇
業務開始日:〇年〇月〇日
電話番号:〇〇-〇〇〇〇-〇〇〇〇
メールアドレス:変更なし

これを機に、より一層業務に励んでまいります。
今後とも変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

移転案内では、「電話番号が変わるかどうか」も必ず書きます。変更なしでも書くと、相手が確認する手間を省けます。

サービス変更テンプレート

件名:〇〇サービス内容変更のお知らせ

お客様各位

平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

このたび弊社では、〇〇サービスにつきまして、〇年〇月〇日より提供内容の一部を変更いたします。

主な変更内容は下記のとおりです。

・〇〇機能の追加
・〇〇プランの受付終了
・〇〇料金の変更

変更に伴い、お客様側で必要なお手続きがある場合は、個別にご案内いたします。
ご不明点がございましたら、下記窓口までお問い合わせください。

このテンプレートでは箇条書きを使っていますが、その後に「必要な手続きがあるか」を補足しています。箇条書きだけで終わらせず、読者が次にどうすればよいかを必ず書きましょう。

まとめ|「平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます」は正しいが使う相手を選ぶ

まとめ|「平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます」は正しいが使う相手を選ぶ

「平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます」は、正しいビジネス表現です。意味は、日頃から特別な配慮や支援をいただいていることへの深い感謝です。取引先、顧客、関係者に向けた改まった案内文で使いやすい表現になります。

ただし、初めて連絡する相手や社内の短い連絡には向きません。まだ関係がない相手に「平素は」と書くと不自然ですし、普段のやり取りに使うと硬すぎます。新規営業なら「突然のご連絡失礼いたします」、通常メールなら「いつも大変お世話になっております」のほうが自然です。

使う場面としては、休業案内、価格改定、サービス変更、会社移転、年末年始の挨拶、公式なお知らせなどが適しています。文としては「平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。」のように、読点を入れるとメールでは読みやすくなります。

ビジネスメールで大切なのは、丁寧な定型句を入れることだけではありません。相手が「何のお知らせか」「自分にどんな影響があるか」「いつから変わるか」「何をすればいいか」をすぐ理解できることです。挨拶は入口です。入口を整えたら、本題は短く、具体的に、迷わせないように書きましょう。

参考記事:

コトバンク:高配とは?意味や使い方
文化庁:敬語の指針

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