Windowsの起動時やアップデート後に表示される「Windowsの準備をしています。コンピューターの電源を切らないでください」。このメッセージがいつまで経っても消えないと、不安になったり、業務に支障が出たりする方も多いのではないでしょうか。
この記事では、この表示がなぜ出続けるのかという原因から、Windows10・11での具体的な対処法、安全に電源を切ってもいいタイミング、再起動手順までを、トラブル経験者の視点で丁寧に解説します。
目次
「Windowsの準備をしています」はなぜ出るのか?
この表示の意味
- 主にWindows Update後の構成処理や設定の最終段階で表示されます。
- 一時的な処理で済む場合もあれば、ファイル破損や更新トラブルによってループ状態に陥ることもあります。
よくある発生シーン
- アップデート直後の再起動
- シャットダウン中に更新が適用されている
- 電源ON直後(自動更新の続きが始まる)
どれくらい待てば正常?判断基準の目安
Windows10・11共通の平均所要時間
- 通常は数分〜15分程度で完了する
- 30分以上経っても変化がない場合はループやフリーズを疑う必要があります
マウスやHDDランプの動きで判別
- マウスカーソルが動く、HDDアクセスランプが点滅している → まだ処理中の可能性あり
- 完全に無反応かつ30分以上経過 → 手動対応を検討
よくある誤解と「知恵袋」的な質問への回答
「電源を切らないで」とあるけど本当に切ってもいい?
- 基本は切らないのが安全ですが、1時間以上経っても進まない場合は電源オフも選択肢に。
「再起動すれば戻る」は本当?
- 正常に更新処理が終わっていれば、再起動で復帰するケースもあります。
- ただし、再起動後にまた同じ表示になる場合は対策が必要です。
対処法1:まずは安全な再起動を試す
方法(デスクトップPCの場合)
- 電源ボタンを5〜10秒長押しし、強制シャットダウン
- 数分後に再起動し、表示が変化するか確認
ノートPCの場合の注意点
- バッテリーを取り外せるモデルでは、電源を完全に遮断してから再起動するのが安全です
対処法2:セーフモードから起動して修復する
手順(電源オフ状態から)
- 電源ボタンを押し、Windowsロゴが表示されたら電源長押し → これを3回繰り返すと「回復画面」が表示される
- 「詳細オプション」→「スタートアップ設定」→「再起動」
- セーフモード(4番)を選んで起動
セーフモードでできること
- 更新のロールバック(更新履歴から削除)
- スタートアップ修復
- システム復元ポイントの利用
対処法3:コマンド操作による手動修復
セーフモード中に以下のコマンドを実行します:
sfc /scannow
→ システムファイルの整合性チェック&自動修復
dism /online /cleanup-image /restorehealth
→ Windowsイメージの破損を修復
対処法4:更新トラブルを回避する設定
更新を一時停止する方法
- 設定 → Windows Update
- 「更新の一時停止」で1〜5週間の一時停止が可能
自動更新時間の指定
- 業務時間中にアップデートで止まらないように「アクティブ時間」を設定するのも効果的
長時間フリーズが頻発する場合の予防策
アップデート前にやっておきたいこと
- バックアップの取得(外付けHDDやクラウド)
- ディスククリーンアップで容量確保
- 起動時の常駐ソフトを見直す(不要なソフトの無効化)
「Windowsの準備をしています」が頻発する原因
- システムファイルの破損
- 古いデバイスドライバや互換性のないソフト
- セキュリティソフトが更新処理を妨害
まとめ|再起動ループを防ぐには事前対策と冷静な対応がカギ
「Windowsの準備をしています」が終わらない状態は、待てば解決するケースもあれば、早期に手動対処が必要なケースもあります。電源を切ってもよいか悩んだ際は、以下を基準に判断しましょう:
- HDDランプが光っている → もう少し待つ
- マウスが動くが画面変わらず30分以上 → 再起動を検討
- 1時間以上反応なし → セーフモードや修復コマンドを試す
特に業務PCやクライアント端末では、更新トラブルによる長時間停止が生産性を下げるリスクにもなります。定期的なメンテナンスとアップデート管理で、トラブルを未然に防ぎましょう。