WordPressでページ内リンクを設定する方法まとめ

読者の利便性を高めるために欠かせないテクニック、それがページ内リンク(アンカーリンク)の設定です。 長い記事を読んでいるときに、目次から一瞬で目的の場所に飛べたり、ページの一番下からトップへ戻れたりすると、とても快適ですよね。 結論からお伝えすると、現在のWordPress(ブロックエディタ)なら、プログラミングの知識がなくても数クリックで設定が完了しますよ。

この記事では、ページ内リンクの基本的な作り方から、別ページから特定の場所へ飛ばす方法、さらにはスクロールを滑らかにする工夫まで、初心者の方でも迷わないように丁寧に解説します。 ページ内リンクを使いこなすことで、読者の離脱を防ぎ、SEO(検索エンジン最適化)の効果を最大化させることができます。 あなたのサイトをより使いやすく、プロフェッショナルな仕上がりにするための具体的な手順を、今から一緒に見ていきましょう。


この記事でわかること

  • ブロックエディタ(Gutenberg)を使った最も簡単なリンク設定手順
  • ページ内の特定の場所へ正確にジャンプさせるためのID指定のコツ
  • ユーザーを驚かせない「スムーズスクロール」を導入するメリットと方法
  • 他のサイトや別の記事から、特定の段落へ直接誘導するリンク作成術
  • ページ内リンクが機能しない、あるいは位置がズレる時のトラブル解決策
  • SEO評価を高めるためのリンク構造とテキストの選び方
  • 初心者がやりがちな「設定ミス」を防ぐための最終チェックリスト

目次

ブロックエディタ(Gutenberg)でページ内リンクを直感的に設定する方法

結論から申し上げますと、現在のWordPress標準エディタであるブロックエディタを使えば、HTMLコードを一行も書かずにページ内リンクが作成できます。 以前のようにテキストモードに切り替えてタグを打ち込む必要がないため、ライティングの作業を止めることなくスムーズに設定できるのが魅力ですね。 具体的には、リンクの飛び先となるブロックに「名前」を付け、そこへ向けてリンクを貼るという二段構えの手順で進めます。

飛び先となるブロックにHTMLアンカー(ID)を設定する手順

まず最初に行うべきは、ジャンプ先の地点に「ここが目的地です」という印を付ける作業です。 これを専門用語で「HTMLアンカー(またはID)」と呼びますが、要はブロックに付ける背番号のようなものだと考えてください。

  1. リンクの目的地にしたい見出しや段落などのブロックを選択します。
  2. 画面右側の設定サイドバーにある「ブロック」タブを確認します。
  3. 一番下の方にある「高度な設定」という項目をクリックして開きます。
  4. 「HTMLアンカー」という入力欄に、半角英数字で好きな名前を入力します。

例えば、目的地が「まとめ」のセクションなら、アンカー欄に「matome」と入力してみましょう。 この名前は一つのページ内で重複してはいけないという決まりがあるため、必ず固有の名前を付けるようにしてくださいね。 また、大文字と小文字は区別される場合があるため、基本的には小文字のアルファベットで統一するのが安全な運用方法ですよ。

設定したアンカーへ向けてリンクを貼り付ける具体的な操作

目的地に名前を付けたら、次はそこへ飛ばすための「ボタン」や「テキスト」にリンクを設定しましょう。 この操作は、通常の外部リンクを貼る時とほとんど変わりませんが、URLの書き方に最大の特徴があります。

リンクを貼りたい文字列を選択し、ツールバーのリンクアイコン(鎖のマーク)をクリックします。 入力欄に、先ほど設定したアンカー名の前に「#(シャープ)」を付けて入力してください。 具体的には、アンカー名が「matome」であれば、リンク先には「#matome」と打ち込みます。

この「#」を忘れてしまうと、ブラウザはそれをページ内リンクとして認識できず、どこにも飛ばなくなってしまうので注意してくださいね。 設定が終わったら、一度プレビュー画面で実際にクリックしてみて、意図した場所にシュッと移動するか確認してみましょう。 ブロックエディタなら、文字だけでなくボタンブロックや画像ブロックにも同じ方法でリンクを貼れるため、表現の幅がぐっと広がりますよ。

HTMLアンカーを付ける際に意識したい命名ルールと注意点

HTMLアンカーの名前は自由に変更できますが、長くサイトを運営していくなら、自分なりのルールを決めておくのが賢明です。 適当に「a1」「a2」といった名前にしてしまうと、後から修正するときにどのリンクがどこを指しているのか分からなくなってしまうからですね。

おすすめは、その場所の内容がパッと見て分かる英単語を使うことです。 例えば、料金表なら「price」、お問い合わせなら「contact」といった具合ですね。 また、アンカー名に日本語を使うことは技術的に可能ですが、URLが複雑にエンコード(変換)されてしまい、トラブルの元になることがあるため、必ず半角英数字を使うようにしましょう。

さらに、アンカー名の冒頭に数字を使うのは避けるのが無難です。 古いブラウザや一部のシステムでは、数字から始まるIDを正しく処理できないことがあるため、必ずアルファベットから始めるように心がけてください。 こうした小さな配慮が、どんな環境のユーザーに対しても安定した閲覧体験を提供することに繋がるのですよ。

ブロック全体をリンクの目的地にするためのグループ化活用術

特定の文字だけでなく、セクション全体を目的地にしたい場合は「グループブロック」を活用するのが非常に便利です。 見出し、本文、画像などがセットになった一つの固まり(セクション)をグループ化し、そのグループブロック自体にHTMLアンカーを設定するのですね。

これを行うメリットは、ジャンプした後の「余白」を綺麗にコントロールできる点にあります。 見出しだけにアンカーを付けると、画面の最上部に見出しがぴったり張り付いてしまい、少し窮屈に見えることがあります。 グループブロックにアンカーを設定し、グループ内の上部に少しだけ余白を持たせておけば、ジャンプした時に読みやすい位置で画面が止まってくれるようになりますよ。

ユーザーがジャンプした瞬間に「あ、ここから新しい話が始まるんだな」と直感的に理解できるよう、余白を含めたレイアウト設計を意識してみましょう。 細かい部分ですが、こうしたおもてなしの心がサイトの滞在時間を延ばす隠し味になるかもしれません。


この章のまとめ

  • 目的地となるブロックを選択し「高度な設定」内の「HTMLアンカー」に名前を付ける。
  • 名前は半角英数字で、大文字を避け、必ずアルファベットから始めるのが安全。
  • リンクを貼る際は、設定したアンカー名の前に必ず「#(シャープ)」を付ける。
  • グループブロックにアンカーを設定すると、ジャンプ後の余白を美しく保てる。
  • 日本語のアンカー名はトラブルを招く恐れがあるため、英単語での命名を推奨する。

HTMLコードを直接編集して自由自在にページ内リンクを操る手順

結論から言うと、クラシックエディタを使用している場合や、より特殊な場所にリンクを設置したい場合は、HTMLコードを直接記述する方法を知っておくと最強です。 ブロックエディタの機能はあくまでHTMLの「id属性」と「href属性」を裏側で操作しているに過ぎません。 この仕組みを根本から理解しておけば、WordPress以外のサイト制作でも応用が効きますし、より柔軟なカスタマイズが可能になりますよ。

目的地となる要素にid属性を書き込むコードの書き方

HTMLでページ内リンクの目的地を作るには、タグの中に「id=”名前”」という属性を書き加えます。 例えば、h2見出しを目的地にしたい場合は、テキストモード(コードエディタ)で以下のように記述します。

<blockquote> <h2 id=”section-01″>ここが目的地の見出しです</h2> </blockquote>

この「id」が、ブロックエディタで設定した「HTMLアンカー」の正体です。 idは一つの文書内に一つだけしか存在してはいけないというルールがあるため、同じページ内で複数の場所に同じidを付けてしまわないよう気をつけましょう。 もし重複してしまうと、ブラウザが「どっちのsection-01に行けばいいの?」と迷ってしまい、リンクが正常に機能しなくなる原因になります。

また、idを付与するタグは何でも構いません。 pタグ(段落)でも、divタグ(枠組み)でも、spanタグ(インライン要素)でも動作します。 自分が「ここに画面を止めてほしい」と思う場所に、ピンポイントでidを設置してみましょう。

リンク元となるaタグにhref属性でパスを指定する方法

目的地を作ったら、次はその場所を呼び出すためのリンク(出発点)を作成します。 これにはお馴染みの「aタグ」を使用しますが、リンク先を指定する「href属性」に先ほどのidを指定します。

<blockquote> <a href=”#section-01″>ここをクリックすると目的地へ飛びます</a> </blockquote>

このように、hrefの値として「#」と「id名」をセットで記述するのがルールです。 もし、ページの一番下からトップへ戻るリンクを作りたいなら、ページ上部のロゴや最初の見出しに「top」などのidを付けておき、下部で「#top」へリンクを貼れば完成ですね。

HTMLを直接書くことのメリットは、一つのテキストの中に複数のページ内リンクを混在させたり、画像の一部分だけにリンクを貼ったりするような複雑な作業ができる点にあります。 最初は少し難しく感じるかもしれませんが、パターンはこれだけですので、何度か試せばすぐに指が覚えてくれますよ。

全角スペースや特殊記号が引き起こすリンク切れの罠

コードを手書きする際、最も注意すべきなのが「スペルミス」と「全角文字の混入」です。 特に、コピー&ペーストをした際に、目に見えない全角スペースがid名の前後に入ってしまうと、ブラウザはそれを別の名前として認識してしまいます。 「コードは合っているはずなのに飛ばない」という時は、まずid名の中に余計なスペースや日本語の記号が含まれていないか、目を皿のようにして確認してみてください。

また、id名に使える記号は「ハイフン(-)」と「アンダースコア(_)」くらいだと覚えておくのが無難です。 ドット(.)やスラッシュ(/)などは、CSSやJavaScriptのプログラムと干渉して予期せぬ挙動を招く恐れがあるため、使用は避けたほうが良いでしょう。 シンプルで分かりやすいアルファベットとハイフンの組み合わせが、トラブルを未然に防ぐための黄金律ですよ。

クラシックエディタでアンカーボタンが表示されない時の代用法

もし、クラシックエディタ(旧エディタ)を使い続けていて、ツールバーにアンカー設定のボタンが見当たらない場合は、プラグインを入れるか、前述のテキストモードでの手書きが必要になります。 「TinyMCE Advanced」などのプラグインを導入すれば、ビジュアルエディタのメニューに「アンカー」という項目を追加することもできますが、仕組みを理解しているあなたなら、テキストモードでサッと「id=””」と書き込んでしまうほうが早いかもしれません。

ツールを増やすとサイトの動作が重くなることもあるため、まずは最小限のコードで対応する癖をつけておくのがおすすめですよ。 どうしてもコードが怖いという方は、これを機にブロックエディタへの移行を検討してみるのも良いでしょう。 ブロックエディタはページ内リンクの作成において、圧倒的に使いやすく進化しているからです。


この章のまとめ

  • 目的地となるHTMLタグの中に「id=”名前”」を記述する。
  • リンク元のaタグには「href=”#名前”」と記述し、必ずシャープを付ける。
  • id名は一つのページ内で重複させてはいけない。
  • 全角スペースや記号の混入はリンク切れの最大の原因になる。
  • 複雑なカスタマイズが必要な場面では、HTMLの手書きが最も確実な手段。

ユーザー体験を劇的に向上させる「スムーズスクロール」の導入ガイド

結論から言うと、ページ内リンクをクリックした瞬間にパッと画面が切り替わるのではなく、スルスルと滑らかに移動する「スムーズスクロール」を導入することを強くおすすめします。 一瞬で画面が切り替わってしまうと、ユーザーは「今、ページのどこに飛ばされたんだろう?」と方向感覚を失ってしまうことがあるのですよ。 滑らかな動きを加えることで、ページ内の位置関係を直感的に理解してもらえるようになり、ストレスのない閲覧体験を提供できます。

CSS一行で解決!最新ブラウザに対応したスムーズスクロール設定

「スムーズスクロールなんて、難しいJavaScriptのプログラムが必要なんでしょ?」と思われがちですが、実は最新のWeb基準ではCSS(スタイルシート)を一行書くだけで実現可能です。 WordPressの「外観」→「カスタマイズ」→「追加CSS」の欄に、以下のコードをコピー&ペーストしてみてください。

<blockquote> html { scroll-behavior: smooth; } </blockquote>

これだけで、ページ内にあるすべてのリンクが滑らかなスクロールに変わりますよ。 余計なプラグインを増やす必要がないため、サイトの読み込み速度を落とさずに済むのが最大のメリットです。 ただし、Safariなどの一部の古い環境ではこれだけでは動かない場合もあるため、すべてのユーザーに完璧な動きを提供したい場合は、次のステップで紹介するプラグインの検討が必要になるかもしれません。

専門知識不要!プラグインで細かなスクロール調整を行う方法

CSSでの設定がうまくいかない場合や、スクロールの「速度」や「止まる位置」をもっと細かく調整したい場合は、プラグインの力を借りるのが一番簡単です。 おすすめは「Page scroll to id」というプラグインです。 このプラグインを使えば、ただ滑らかにするだけでなく、画面上部に固定メニュー(ヘッダー)がある場合に、見出しがメニューに隠れないように自動で位置を調整してくれる機能も付いています。

  1. WordPress管理画面の「プラグイン」→「新規追加」で「Page scroll to id」を検索。
  2. インストールして有効化します。
  3. 設定画面で「Selector(s)」などの項目を調整します(基本はそのままでOK)。

プラグインを使うことで、移動した後にURLの末尾にid名を表示させないようにしたり、スクロールが終わった後に特定の演出を加えたりといった高度なカスタマイズもボタン一つで設定できるようになりますよ。 初心者の方で、CSSを触るのが少し怖いと感じるなら、このプラグインにお任せしてしまうのが最も安心で確実なルートと言えるでしょう。

固定ヘッダーに見出しが隠れてしまう問題の解決策

ページ内リンクを設定した際、最も多くの人が直面するトラブルが「ジャンプした先の見出しが、固定されたヘッダーの下に隠れて見えない」という現象です。 せっかく目的の場所に飛んだのに、一番大事なタイトルが隠れていたら読者はガッカリしてしまいますよね。 これを解決するためには、CSSで「scroll-margin-top」というプロパティを設定するのが現代的な解決策です。

<blockquote> h2, h3 { scroll-margin-top: 100px; } </blockquote>

この「100px」の部分を、あなたのサイトのヘッダーの高さに合わせて調整してみてください。 これを行うことで、ブラウザは「ジャンプする時、指定の位置から100ピクセル手前で止まってね」と命令を受けている状態になります。 これで、ヘッダーに隠れることなく、見出しが常に最適な位置で表示されるようになりますよ。 この一行があるかないかで、サイトの「プロっぽさ」は劇的に変わります。

スムーズスクロールが逆効果になる場面と注意点

非常に便利なスムーズスクロールですが、稀に逆効果になってしまう場面もあります。 例えば、一万文字を超えるような超長文の記事で、ページの一番下から一番上まで移動する場合、スクロールの演出が長すぎてユーザーを待たせてしまうことがあるのですよ。 移動距離が極端に長い場合は、あまりにゆっくりとした速度に設定せず、適度な速さで目的地に到達するように調整することが大切です。

また、アクセシビリティ(誰もが使いやすいこと)の観点からは、画面が激しく動くことを嫌うユーザーもいます。 OSの設定で「視覚効果を減らす」を選んでいるユーザーに対しては、無理にスムーズスクロールを強制せず、ブラウザの標準的な挙動に任せるのがマナーとされています。 CSSの「@media (prefers-reduced-motion: no-preference)」という記述を組み合わせることで、こうしたユーザーへの配慮も可能になりますよ。


この章のまとめ

  • スムーズスクロールは、ユーザーがページ内の位置を把握しやすくするために重要。
  • CSSの「scroll-behavior: smooth;」を使えば、プラグインなしで簡単に導入できる。
  • 固定ヘッダーがある場合は「scroll-margin-top」でジャンプ位置を調整する。
  • 調整にこだわりたい、または古いブラウザまで対応したいならプラグインを活用する。
  • 移動距離が長い場合はスクロール速度に注意し、ユーザーを待たせない配慮をする。

別ページから特定の箇所へ飛ばす高度なリンク設定とSEOへの恩恵

結論から言うと、ページ内リンクは「同じページの中」だけでなく、「別のページから特定の場所」へ誘導するためにも使えます。 これができるようになると、まとめ記事から各詳細記事の特定の解説パートへ飛ばしたり、外部サイトから自分の記事の重要なデータ部分へ直接リンクを貼ってもらったりすることが可能になります。 さらに、Googleの検索結果に「サイトリンク」として表示されやすくなるという、SEO上の大きなメリットも期待できるのですよ。

URLの末尾にハッシュを付けるだけで別ページからジャンプする方法

別ページから特定の場所に飛ばすためのURLの作り方は、非常にシンプルです。 基本となるページのURLの最後に、設定したアンカー名(id)を「#」と共に付け加えるだけです。

<blockquote> https://example.com/sample-page/#section-01 </blockquote>

このように設定されたURLを、他の記事やSNS、あるいはメールなどに貼り付けてみてください。 そのリンクをクリックしたユーザーは、ページの冒頭ではなく、いきなり「section-01」の場所が表示された状態で記事を読み始めることができます。 読者にとっては「探す手間」が省けるため、非常に親切な誘導方法と言えますね。

この設定を行う際は、飛び先のページにしっかりと「HTMLアンカー(id)」が設定されていることが大前提です。 もし設定を忘れていると、ブラウザは「#」以降の指示を無視して、通常通りページのトップを表示してしまいます。 リンクを貼る前には、必ず飛び先のid名が正しいか再確認する癖をつけましょう。

Google検索結果に表示される「目次リンク」を勝ち取るコツ

検索結果で、記事タイトルの下に「〜について」「〜の方法」といった小さなリンクが表示されているのを見たことはありませんか? あれはGoogleがその記事のページ内リンクを認識し、ユーザーにとって有益だと判断したときに自動で表示してくれるものです。 これを表示させるための確実な方法はありませんが、ページ内リンクを適切に設定しておくことが最大の近道になりますよ。

特に、記事の冒頭に「目次」を設置し、各見出しにページ内リンクを貼っておくと、Googleのクローラー(巡回プログラム)が記事の構造を理解しやすくなります。 検索結果からダイレクトに目的の章へ飛べるようになれば、ユーザーの利便性は飛躍的に向上し、結果としてクリック率(CTR)の改善にも繋がります。 「目次を作る」という一見当たり前の作業が、実は高度なSEO戦略の一端を担っているのですね。

回遊率を向上させるための戦略的な内部リンク構築術

ページ内リンクを駆使することで、サイト内の「回遊率(一人のユーザーが複数のページを見てくれる割合)」を高めることも可能です。 例えば、専門用語が出てきた時に、別記事にある「その用語を詳しく解説している段落」へピンポイントでリンクを貼るのです。 記事の冒頭から読ませるよりも、知りたい情報の核心部分へ案内してあげるほうが、ユーザーはストレスなく読み進めてくれます。

これを行う際は、リンクテキスト(アンカーテキスト)の選び方にもこだわりましょう。 「詳しくはこちら」といった曖昧な言葉ではなく、「〇〇の具体的な設定手順はこちら」といった具体的な内容をリンクにするのがコツです。 リンク先の情報をあらかじめ提示しておくことで、ユーザーは安心してクリックでき、結果として滞在時間の延長にも寄与しますよ。

モバイルユーザーに優しい「指が届く」リンク配置のシミュレーション

スマホでサイトを見るユーザーにとって、長いスクロールは時に苦痛になります。 特に、情報の密度が高い記事では、読みたい場所にたどり着く前に疲れて離脱してしまうこともあるのですよ。 そこで、記事の途中に「トップへ戻る」リンクを置いたり、要所要所に「詳細はこの章へ」というページ内リンクを設置したりするのが効果的です。

シミュレーションしてみましょう。 あなたが「WordPressの高速化」についての記事を書いていて、中盤で「画像の最適化」に触れたとします。 そこに「画像の具体的な圧縮方法を今すぐ見る」というページ内リンクを置き、記事の後半にある解説セクションへ飛ばしてあげるのです。 こうした「読者の今の疑問」を先回りして解決するリンク配置は、スマホユーザーの満足度を劇的に高めてくれますよ。


この章のまとめ

  • URLの末尾に「#id名」を加えることで、別ページから特定の位置へ誘導できる。
  • 適切にページ内リンクを設定した目次は、Googleの検索結果に反映されやすい(SEO効果)。
  • アンカーテキストを具体的にすることで、ユーザーのクリック率と利便性が向上する。
  • 内部リンクにハッシュを組み合わせると、記事の核心部分へピンポイントで案内できる。
  • スマホユーザーのために、長い記事では要所にナビゲーション用のリンクを置くのが親切。

ページ内リンクが飛ばない、ズレるといったトラブルの完全解決チェックリスト

結論から言うと、ページ内リンクのトラブルは、そのほとんどが「初歩的な記述ミス」か「他との干渉」によるものです。 「さっきまで動いていたのに動かなくなった」「位置が数センチずれてしまう」といった悩みは、WordPressを運営していれば誰でも一度は経験することですよ。 焦って設定をリセットする前に、以下のチェックリストを順番に確認して、原因を特定していきましょう。

リンクが全く機能しない時に確認すべき「シャープ」の有無

「クリックしても何も起きない」という場合、原因の9割はリンク先の設定ミスです。 特に多いのが、リンクを貼る際に「#(シャープ)」を入れ忘れている、あるいは全角の「#」を使ってしまっているパターンです。 ブラウザは半角のシャープがあって初めて「あ、これはページ内のIDを探せばいいんだな」と理解してくれます。

また、id名(HTMLアンカー名)自体にシャープを含めてしまっていないかも確認してください。 目的地に付ける名前にシャープはいりません。 「目的地には名前だけ(matome)」、「出発点にはシャープ付き(#matome)」という原則を、もう一度指差し確認してみましょう。 たったこれだけの違いで、リンクは魔法のように動き出しますよ。

ジャンプ位置が上下にズレてしまう時のCSS調整術

「ジャンプはするけれど、見出しの半分が隠れてしまう」「少し下に行き過ぎる」という現象は、先ほども触れた固定ヘッダーや、テーマ独自の余白設定が影響しています。 テーマによっては、ページ内リンクの着地位置を自動的に補正する機能がついていることもありますが、それが逆に仇(あだ)となってズレを引き起こすこともあるのですよ。

この解決には、やはり「scroll-margin-top」の設定が最も有効です。 もしすでに設定しているのにズレる場合は、値(px)を少しずつ変えながら調整してみてください。 また、特定のプラグイン(目次自動生成プラグインなど)が独自のスクロール処理を行っている場合、その設定画面に「ヘッダーの高さ」を入力する項目がないか探してみるのも一つの手ですよ。

キャッシュプラグインが古い設定を保持している可能性

WordPressの設定を変更したのに反映されない場合、サーバーやプラグインの「キャッシュ(一時保存データ)」が古い状態のページを表示している可能性があります。 特に、id名を書き換えた直後などは、ブラウザには古いid名が残っているため、リンクが切れているように見えることがあるのですよ。

  1. WordPressのキャッシュプラグイン(WP Super Cacheなど)のキャッシュをクリアする。
  2. サーバー側(ConoHa WINGやエックスサーバー等)のキャッシュ機能を一度クリアする。
  3. ブラウザのシークレットモード(プライベートブラウズ)で確認する。

この3ステップを試しても改善されない場合は、記述ミスを疑いましょう。 逆に、シークレットモードで正常に動くなら、原因は単なるキャッシュですので、時間が経てば解決します。 「設定を変えたらまずキャッシュクリア」は、WordPress運用における鉄則ですね。

ID名が重複している、または無効な文字を使っているケース

一つのページ内に同じid名を二箇所に使ってしまうと、ブラウザはどちらに着地すべきか混乱してしまいます。 多くの場合、一番上にあるidが優先されますが、動作が不安定になる原因ですので、必ず固有の名前に変更してください。 特に、記事を複製して新しい記事を作ったとき、古い記事のid設定が残ったままになっているミスがよくありますよ。

また、id名に「半角スペース」が含まれていないかも重要です。 「id=”my section”」のようにスペースが入っていると、システムは「my」と「section」という二つの要素だと勘違いしてしまいます。 単語を繋ぎたいときは、必ず「my-section」や「my_section」のように、記号で繋ぐようにしましょう。 こうした「機械が読みやすい名前」を付けることが、エラーのないサイト作りの第一歩です。

スマホとPCで見え方が変わる「レスポンシブ」なズレへの対応

PCでは完璧に止まるのに、スマホで見ると位置がズレる……というのもよくある悩みです。 これは、PCとスマホでヘッダーの高さが異なるために起こる現象ですね。 最近のスマホ向けサイトは、メニューをコンパクトにするためにヘッダーを細くしたり、逆に固定を解除したりすることがあるため、PCと同じ「scroll-margin-top」の値では合わなくなるのです。

これを解決するには、CSSの「メディアクエリ」という機能を使って、画面サイズごとに調整値を指定します。

<blockquote> @media (max-width: 768px) { h2, h3 { scroll-margin-top: 60px; } /* スマホ用の高さ / } @media (min-width: 769px) { h2, h3 { scroll-margin-top: 120px; } / PC用の高さ */ } </blockquote>

このように設定を分けることで、どのデバイスから見ても美しい位置で見出しを表示させることができますよ。 スマホユーザーが圧倒的に多い現代では、モバイル環境でのチェックこそが最も重要な工程だと言えます。


この章のまとめ

  • 動かない時は、半角の「#」が正しく入力されているか真っ先に確認する。
  • 位置のズレは「scroll-margin-top」の値をデバイスごとに調整して解決する。
  • 変更が反映されない時は、プラグインやサーバーのキャッシュをクリアする。
  • id名の重複やスペース、日本語の使用は予期せぬエラーの元になる。
  • 最終確認は必ずスマホの実機、またはシークレットモードで行う。

戦略的にページ内リンクを活用してコンバージョン率を高める応用術

結論から言うと、ページ内リンクは単なる「移動手段」ではなく、読者を「成約(コンバージョン)」へと導くための強力な営業ツールになります。 長いセールスレターや紹介記事を読んでいる読者は、常に「自分にとってのメリット」や「申し込み方法」を探しています。 適切な場所に、適切なタイミングでページ内リンクを配置することで、読者の熱量が一番高い瞬間に申し込みボタンへと案内することができるのですよ。

「今すぐ申し込みたい」読者を逃さないショートカット配置

記事の冒頭や、メリットを解説した直後など、読者が「これいいな!」と思った瞬間に、ページ下部の「申し込みフォーム」や「購入ボタン」へ飛ばすリンクを置いてみましょう。 「ページを一番下までスクロールして探してください」と言うのは、現代の忙しい読者にとっては不親切極まりないことです。 「詳細な申し込み手順を今すぐ見る」というリンク一つで、成約率が数パーセント改善することも珍しくありません。

この際、リンクのデザインも工夫してみてください。 ただのテキストリンクよりも、少し目立つ「ボタン」形式にするのがおすすめです。 ブロックエディタのボタンブロックを使い、リンク先に「#contact」などと設定するだけで、立派なショートカットボタンが完成します。 読者の手間を徹底的に省くことが、売上アップへの近道なのですね。

Q&Aセクションへのリンクで疑問をその場で解消する工夫

製品紹介記事などで、読者が抱きそうな疑問(よくある質問)への回答を記事の最後にまとめている場合がありますよね。 本文中で少し難しい説明が出てきたときに、「この点についてよくある疑問と回答はこちら」というページ内リンクを設置しておけば、読者は不安を解消した状態で読み進めることができます。 疑問を放置したまま読み進めると、不信感が募って離脱の原因になりますが、その場で解決できれば信頼感に繋がります。

このように、情報の「深掘り」を別記事に飛ばすのではなく、同じページ内の別の場所に誘導する形をとることで、ユーザーをページ内に引き止めておくことができます。 ページ内を縦横無尽に移動させることは、結果として「熟読率」を高めることにも寄与するのですよ。 読者との対話を、リンクを通じて行っているようなイメージで配置を考えてみましょう。

長文記事の離脱を防ぐ「トップへ戻る」ボタンの賢い設置方法

スマホで一万文字を超えるような記事を読んでいると、ふと「最初の目次に戻りたいな」「今の話をもう一度整理したいな」と思うことがあります。 そんな時、指を何度も動かして一番上まで戻るのは大変ですよね。 各章の終わりに、控えめなデザインで「目次へ戻る」や「ページトップへ」というリンクを置いてみてください。

これがあるだけで、読者は「いつでも戻れる」という安心感を持ち、安心して下へ読み進めることができます。 最近のWordPressテーマには、スクロールすると自動で現れる「トップへ戻るボタン」が付いているものも多いですが、記事の文脈に合わせて「目次に戻って他の章も読む」といった誘導ができるのは、手動のリンクならではの強みです。 読者の疲労を考慮した設計が、ファンを増やすコツですよ。

ページ内リンクのクリック率を計測して改善に活かす方法

せっかく設置したページ内リンクが、実際にどれくらいクリックされているか気になりませんか? Googleアナリティクス(GA4)の設定を少し工夫すれば、どの場所にある「#」付きリンクが最もクリックされているか、データを取ることができます。 「この記事の冒頭にあるリンクは全然使われていないな」「中盤のボタンはクリック率が高いぞ」といったことが分かれば、より効果的な配置へと改善していくことができますよね。

データの裏付けがある改善は、あてずっぽうの修正よりも確実に成果を生みます。 特定のリンクのクリック率が極端に低い場合は、文言(コピー)を変えてみたり、色を変えてみたりして、ABテスト(二つのパターンを比較すること)を繰り返してみましょう。 ページ内リンク一つとっても、そこには奥深いマーケティングの世界が広がっているのですよ。


この章のまとめ

  • 成約ボタンやフォームへのショートカットを置き、読者の手間を最小限にする。
  • 疑問が湧くポイントにQ&Aセクションへのリンクを置き、不信感を解消する。
  • 各章の終わりにナビゲーションリンクを置き、読者の疲労と離脱を防ぐ。
  • ページ内リンクのクリックデータを分析し、最も効果的な配置を追求する。
  • リンクは単なる移動ではなく「読者とのコミュニケーション」だと捉えて配置する。

まとめ

WordPressでページ内リンクを設定する方法は、一度覚えてしまえば驚くほど簡単で、かつサイトの質を劇的に向上させてくれる魔法のテクニックです。 ブロックエディタの「HTMLアンカー」設定を使えば、数秒で目的地を作ることができ、読者を迷わせない親切なナビゲーションが完成します。

最後に、これまでの重要なポイントをおさらいしましょう。

  • ブロックエディタの「高度な設定」から目的地に名前(HTMLアンカー)を付ける。
  • リンク先には、決めた名前の前に「#」を付けて設定する。
  • CSSの「scroll-behavior: smooth;」で滑らかなスクロールを導入する。
  • 固定ヘッダーがある場合は「scroll-margin-top」で位置のズレを解消する。
  • 別ページからのリンクも「URL#名前」の形で作成し、SEO効果を狙う。
  • トラブル時は、半角入力の確認とキャッシュクリアを真っ先に行う。

ページ内リンクは、読者に対する「おもてなし」の心そのものです。 「どうすればもっと読みやすくなるか?」「どうすれば最短で答えにたどり着けるか?」を常に考えることで、あなたのブログやサイトはより多くの人に愛される存在へと成長していくはずですよ。

まずは、あなたが書いた過去の記事の中から、特に長文のものを選んで「目次」や「トップへ戻るボタン」を設置するところから始めてみませんか。 一歩踏み出すだけで、サイトの使い心地が見違えるように良くなるのを実感できるはずです。

今週のベストバイ

おすすめ一覧

資料ダウンロード

弊社のサービスについて詳しく知りたい方はこちらより
サービスご紹介資料をダウンロードしてください