「良いサービスを提供しているのに、なぜか口コミが増えない…」そう感じている店舗オーナーや中小企業の方は多いのではないでしょうか?口コミは、集客や信頼性の向上に欠かせない“無形の資産”です。本記事では、口コミを自然に増やすための正しい方法、効果的なお願いの仕方、Google口コミの集め方、そして違法とならない注意点まで、WEBマーケティングの専門家・ロロント株式会社がわかりやすく解説します。
なぜ口コミは重要なのか?
信頼性の獲得と購買率の向上に直結
人はモノを買うとき、まず「他人の声」を探します。特にWeb上での購買行動においては、口コミの有無が意思決定に大きく影響します。信頼性・安心感・共感を醸成するのが口コミの役割です。
MEO(Googleマップ上位表示)にも効果大
Googleビジネスプロフィールに寄せられる口コミは、ローカル検索順位にも大きな影響を与えます。「地域名+業種」などで検索された際に上位表示されるには、良質な口コミの数・頻度・内容がカギになります。
口コミを集める王道の方法5選
1. サービス提供後に直接お願いする
最も王道かつ効果的なのが「満足してくれた直後に、口コミ投稿をお願いすること」です。対面で一言お願いするだけでも、投稿率が大きく変わります。
2. LINE公式やメールでフォローアップ
来店後や購入後に、LINE公式アカウントやメールから「本日はありがとうございました。もしよければ口コミを…」と案内する方法も効果的です。
3. QRコード付きの口コミ依頼ポップを設置
「口コミお願いポップ」をレジやテーブルに設置し、スマホですぐ投稿できる導線を用意しておきましょう。Googleマップや食べログなど、リンクを明記すると親切です。
4. 紹介・キャンペーンと連動させる
口コミ投稿と引き換えに割引クーポンを提供するなど、キャンペーン化することで「投稿する理由」を自然に作れます。ただし、後述する「違法にならない条件」に要注意です。
5. スタッフの声かけ文化を育てる
スタッフ自身が「今日お楽しみいただけましたか?良ければ口コミも…」と自然に促す文化を持つことが、長期的には最大の資産となります。
【シーン別】口コミお願いのテンプレート例文
対面接客時(飲食店・美容室・治療院など)
「本日はご来店ありがとうございました。もしご満足いただけたようでしたら、Googleに口コミをいただけるととても励みになります。スマホでこちらのQRコードを読み取っていただくと、すぐに書けます!」
会計時・帰り際の声かけ
「ご利用ありがとうございます!ご感想をGoogleに投稿いただけると、他のお客様の参考にもなりますので、よろしければお願いいたします。」
紙カード・POP用(QRコードとセット)
─────────────
📣このお店、気に入りましたか?
スタッフ一同とても励みになりますので、
よろしければGoogleレビューをお願いします!
➤スマホでQRを読み取り、すぐに投稿できます✨
─────────────
LINE公式アカウントの自動配信メッセージ(来店翌日)
こんにちは、〇〇です😊
昨日はご来店ありがとうございました!
ご満足いただけましたら、ぜひGoogleに口コミをいただけるとうれしいです♪
投稿はこちらから 👉[短縮URL]
メールテンプレート(来店・購入後)
件名:ご来店ありがとうございました!
本文:
○○様
先日はご来店いただき誠にありがとうございました。
ご満足いただけたようでしたら、お手すきの際にGoogleのクチコミにてご感想をお寄せいただけますと幸いです。
よろしければ下記のリンクからご投稿いただけます。
→ [Google口コミリンク]
今後ともよろしくお願いいたします。
フレンドリーなトーン
「気に入ってもらえたら、ぜひクチコミで応援してください〜!レビュー1件で、めちゃくちゃ元気出ます✨」
丁寧&信頼重視のトーン
「ご満足いただけた場合、率直なご感想を口コミにてご共有いただけますと、今後のサービス向上に大変参考になります。」
店舗スタッフが個人的にお願いする場合
「○○を担当させていただきました△△です。本日もありがとうございました!
よろしければ、Googleのクチコミでご感想を投稿いただけたらとても嬉しいです☺️」
対面でのお願い例(飲食店・美容室など)
「本日はありがとうございました。ご満足いただけたようで何よりです。もしよければGoogleの口コミをお願いできたら嬉しいです!」
LINEやメールでのお願い例
「○○をご利用いただきありがとうございました。今後のサービス向上のため、Googleの口コミにてご感想をいただけますと幸いです。」
ポップやカードに使える文章例
「このお店が気に入ったら、ぜひGoogleで口コミを書いて応援してください♪(QRコード)」
Google口コミの集め方と書いてもらう導線の作り方
Googleビジネスプロフィールに登録する
まずはGoogleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)に登録し、口コミページのURLを取得します。
リンクを短縮・QRコード化して伝える
https://search.google.com/local/writereview?placeid= の形式でリンクを作成し、QRコードにすればスマホで一発アクセスが可能になります。
書きやすいタイミングを狙う
サービスに満足した直後/待ち時間/帰宅後のLINE通知など、“行動を起こしやすい時間”を意識しましょう。
口コミを増やす仕組みのつくり方
リマインド設計を組み込む
「来店翌日」「1週間後」など、2〜3回に分けて口コミを促す仕組みが有効です。LINEやステップメールを活用しましょう。
顧客の声を店内・Webに活用し、投稿意欲を刺激
「このような声をいただいてます」と掲載することで、他のユーザーにも投稿の動機づけになります。
評価を集めたスタッフを称賛する制度設計
「口コミを集めたスタッフを表彰する」などの社内施策も効果的です。
口コミをお願いする際の法的リスクと違法になるケース
金銭・特典と引き換えに高評価を強制するのはNG
金品の提供と引き換えに★5を求めると「景品表示法」「薬機法」「ステマ規制」などに違反する恐れがあります。
サクラや自作自演の口コミは厳禁
自社で投稿する、知人に依頼して嘘の内容を書くなどはGoogleのポリシー違反となり、アカウント停止のリスクがあります。
表現の自由とのバランス
「お願い」はできますが、「強制」や「誘導」は避け、あくまで顧客の自主性に委ねるスタンスを徹底しましょう。
グーグルの口コミ(GMB)のガイドラインについて
Googleマップの口コミは、ビジネスの信頼性や集客に大きな影響を与える重要な要素です。しかし、口コミを集める際には、Googleが定めるポリシーを遵守し、違法行為やポリシー違反を避けることが不可欠です。以下に、Googleの公式ガイドラインを基に、口コミ収集における注意点を解説します。
実体験に基づく口コミの投稿を促す
Googleは、ユーザーが実際に体験した内容に基づく口コミの投稿を求めています。虚偽の内容や、体験に基づかない投稿はポリシー違反となり、削除の対象となります。そのため、顧客に対しては、実際の経験をもとにした正直なフィードバックをお願いしましょう。 Google ヘルプ
虚偽のエンゲージメントの禁止
口コミの数を増やすために、報酬を提供して投稿を依頼したり、自ら虚偽の口コミを投稿する行為は、Googleのポリシーで禁止されています。このような不正行為は、ビジネスの信頼性を損なうだけでなく、アカウントの停止や口コミの削除といった措置が取られる可能性があります。
不適切なコンテンツの排除
口コミ内での中傷的な表現や個人攻撃、関係のない内容の投稿は、Googleのポリシーに違反します。顧客に口コミを依頼する際には、適切で礼儀正しい表現を用いるよう促しましょう。
電話番号の記載に関する注意
投稿内容に電話番号を含めることは、ポリシー違反となる可能性があります。連絡先情報は、ビジネスプロフィールの指定された箇所にのみ記載し、口コミや投稿内には含めないよう注意が必要です。
違反コンテンツの報告と対処
万が一、不適切な口コミやポリシー違反の投稿を見つけた場合、Googleに報告することができます。報告後、Googleが審査を行い、必要に応じて削除などの対応が取られます。ただし、審査には時間がかかる場合があるため、忍耐強く対応を待つことが重要です。
まとめ
Googleマップの口コミは、ビジネスの評価や信頼性を高める強力なツールです。しかし、口コミを集める際には、Googleのポリシーを遵守し、違法行為や不正行為を避けることが不可欠です。顧客には実体験に基づく正直なフィードバックをお願いし、適切な方法で口コミを収集することで、ビジネスの信頼性と評価を向上させることができるでしょう。
口コミの評価(スコア)を上げる方法
1. 口コミ返信で好感度を上げる
投稿された口コミには必ず返信しましょう。真摯な対応は、他の閲覧者への信頼獲得にもつながります。
2. ネガティブな声にも冷静に対応
悪い口コミがついたときこそ真価が問われます。感情的にならず、改善の姿勢を見せましょう。
3. 定期的に口コミを促して新鮮さを保つ
古い口コミばかりだと印象が悪くなります。新規の声を定期的に集める工夫が必要です。
実際の口コミを集めた事例を紹介
実例1:飲食店(地域密着型カフェ)|Google口コミが月30件に増加
背景:
新規オープンから半年が経過し、Googleマップ上の口コミは5件程度。MEO効果も弱く、検索からの新規来店が伸び悩んでいた。
施策内容:
- レジ横に「口コミ投稿お願いします」のQRコード付きPOPを設置
- テイクアウト袋にも同様のカードを同封
- 接客スタッフが「本日もありがとうございました!もしお気に召しましたら、Googleでの応援レビューをいただけたら励みになります」と一言声がけ
成果:
- 1ヶ月で30件以上の口コミが投稿される
- 投稿内容も「丁寧な接客」「落ち着ける空間」など自然な声が多数
- Google検索で「地域名+カフェ」でマップ上位表示を獲得
✅ 実例2:美容室(個人オーナー)|LINE活用で投稿率3倍に
背景:
来店客数は安定していたが、口コミ投稿がほぼゼロ。今後の指名予約や新規集客の強化を目的に、口コミの増加を目指した。
施策内容:
- LINE公式アカウントに登録したお客様へ、来店翌日に自動メッセージで「本日はご来店ありがとうございました!ご満足いただけたら、ぜひ口コミをお願いできませんか?」と案内。
- Google口コミページの短縮URL+QRコード画像を添付
- 口コミ投稿者には次回使える500円OFFクーポンをプレゼント(投稿内容の強要はせず)
成果:
- メッセージ送信後24時間以内の口コミ投稿率が従来比3倍
- リピート率も向上(クーポン配布により)
- 「口コミを見て来た」という新規顧客の来店も確認
✅ 実例3:整骨院|スタッフ主導+院内掲示で月10件の新規投稿維持
背景:
地域で競合が多く、Googleの口コミ数で劣っていた。自然な口コミ増加を目指して、院内オペレーションに口コミ依頼を組み込む方針に。
施策内容:
- スタッフ全員に「来院3回目以降で良好な関係性ができた患者さんには、積極的に口コミ投稿のご案内をする」ルールを共有
- 待合室に「皆さまの声が励みになります」ポップとQRコードを設置
- 月1回、院長からスタッフに「今月の口コミ数」「患者さんの声」を共有・称賛するミーティングを実施
成果:
- 毎月平均10件以上の口コミ投稿を安定的に獲得
- 患者との関係構築も強まり、来院回数・紹介数が増加
- 地域検索でマップ順位が2位→1位に浮上
これらの事例に共通しているのは、口コミを「頼みやすいタイミング」でお願いし、導線を分かりやすく整えたことです。さらに、高評価を“強要しない”自然な誘導に徹した点が、長期的な信頼構築にもつながっています。
まとめ:口コミは“お願い”と“仕組み”で自然に増える
口コミは、お願いするだけでも確実に増やせます。ただし、強制や違法性のある方法では逆効果になることも。重要なのは、仕組みとして口コミが自然に集まる設計を持つことです。
ロロント株式会社では、Google口コミやMEO対策、LINEやポップを活用した集客支援まで幅広く対応しています。「口コミが集まらない…」とお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。