YouTubeで音楽の著作権に引っかからない方法と音楽一覧!動画ジャンル別に紹介

YouTubeで動画を制作・配信する際、音楽の著作権に注意を払わないと、収益化の停止や削除、さらにはアカウント停止のリスクを招く可能性があります。特にビジネス目的で動画を使う場合、安心して使える音楽素材を選ぶことは業務効率や信頼性の観点からも非常に重要です。本記事では、著作権に引っかからない音楽の探し方と、動画ジャンル別に使える音楽の具体例、アーティスト楽曲の利用可能性、著作権の確認方法などを詳しく解説します。

目次

YouTubeにおける音楽の著作権ルールとは

YouTubeでは、動画に使われている音楽の著作権状況を自動的にチェックするシステム(Content ID)によって、違反を検出します。たとえ数秒間の利用でも、著作権者が許可していない場合は“著作権の申し立て”の対象になる可能性があります。

著作権は何秒までならOK?という誤解

よく「音楽を5秒までなら使っていい」といった噂がありますが、これは誤解です。著作権には使用秒数による例外規定はなく、1秒でも無許可の使用は違反となります。

また、「収益化しなければ大丈夫」と思われがちですが、これは危険な認識です。たとえ収益化していなくても、著作権者の判断によって動画削除や警告が行われることは十分にあります。

YouTubeで音楽の著作権に引っかからない方法

YouTubeで音楽の著作権に引っかからない方法は、以下の“5つの基本ステップ”を押さえることで、安全かつ継続的に動画を運用できます。個人・副業・企業利用すべてに共通する内容です。


1. 著作権フリー(ロイヤリティフリー)の音楽を使う

YouTubeで安全に使えるのは、使用許諾が明示された音楽だけです。下記のような信頼性のあるサイトからダウンロードすれば、著作権侵害のリスクは回避できます。

  • YouTubeオーディオライブラリ(商用OK・収益化OK)
  • DOVA-SYNDROME(日本語対応・無料・用途明示)
  • OtoLogic(クレジット表記不要でもOKな曲あり)
  • Epidemic Sound / Artlist(有料だけど高品質)

2. 利用条件・ライセンスを確認する

いくらフリーと書かれていても、「クレジット表記が必須」「非商用のみOK」など制限がある場合があります。商用利用・収益化を前提とするなら、明確に商用可能と書かれた音源を選びましょう。

3. YouTubeの「音楽ポリシー」ページで事前確認

YouTubeには音楽ポリシーの検索ページがあり、市販されている楽曲が使えるかどうかを調べられます。ここで「ブロック対象」や「収益化制限」などの条件が表示されます。

4. アーティストの楽曲を使いたいなら「ライセンス取得」が必要

人気アーティストの楽曲を使いたい場合は、JASRACやNexToneでの許諾確認、または公式ライセンスの取得が必要です。たとえば企業案件では、楽曲使用料を支払って正規ルートで使うことがあります。

5. “短時間ならOK”という誤解に注意

「10秒だけなら大丈夫」というのは完全な誤解です。1秒でも著作権侵害は成立します。自動検出システム(Content ID)は高精度なので、必ず許可された音源を使いましょう。

著作権に引っかからない音楽の使い方と確認手順

著作権を確認する方法とは

動画で使いたい楽曲がある場合は、以下のような方法で著作権の確認が可能です。

  1. YouTubeの「音楽ポリシー」ページを確認
    • 利用したいアーティスト名・楽曲名を入力すると、使用条件(収益化の可否、ブロック対象国など)が表示されます。
  2. 音源提供元に直接問い合わせる
    • ライセンス表記があるサイトや、明記されている制限があいまいな場合は、必ず問い合わせて確認をとるのが安全です。

著作権影響なしの音楽素材を活用する

YouTubeで著作権に引っかからない音楽を使いたい場合は、下記のような公式・信頼できる音源サイトを活用するのが一般的です。

  • YouTubeオーディオライブラリ(商用利用も可能)
  • DOVA-SYNDROME(無料BGM)
  • Artlist、Epidemic Sound(有料だが高品質)
  • OtoLogic(商用利用OKでクレジット記載不要)

特に以下の楽曲は人気が高く、実際の動画でも使いやすい構成となっています:

  • DOVA-SYNDROME:
    • 『ゆったりとした時間』:企業説明やルームツアー動画に最適
    • 『未来志向』:ビジネス系やインタビュー動画に使いやすい
    • 『やさしい風』:Vlog・ライフスタイル系にぴったり
  • YouTubeオーディオライブラリ:
    • Kevin MacLeod –『Carefree』:軽快なオープニング向け
    • Chris Haugen –『Fresh Fallen Snow』:落ち着いた商品紹介にマッチ
    • Density & Time –『Water Lillies』:教育系動画のバックに最適
  • OtoLogic:
    • 『インフォグラフィック』:説明スライドや業務解説系に特化
    • 『カジュアルトーク』:対談・インタビュー形式に使いやすい
    • 『クリアモーニング』:朝のルーティン系動画に合う
  • Epidemic Sound(有料):
    • Ooyy –『Come 2gether』:現代的なライフスタイル動画に最適
    • Loving Caliber –『Faster Car』:ポジティブなビジネス系プロモーションにも使える
    • Daxten –『Stomp Clap Hey』:エネルギッシュなB-rollやCMに最適

こうした具体的な曲名から選ぶことで、動画の雰囲気や目的に合った演出ができ、視聴者の離脱を防ぎつつ、著作権の心配もなく運用が可能です。

動画ジャンル別:おすすめの著作権フリー音楽

動画のジャンルによって、合う音楽は変わってきます。ここでは用途別に、安心して使える楽曲の特徴と選び方を紹介します。

ビジネス・商品紹介動画

落ち着いたトーンのピアノやギターのBGMが好まれます。DOVA-SYNDROMEの「Corporate系」や、Artlistの「Inspiration」カテゴリがおすすめです。

DOVA-SYNDROME『Corporate2』:プレゼンやサービス説明に向いた誠実なトーン

MusMus『Positive Light』:柔らかくポジティブな印象で汎用性が高い

YouTube Audio Library – Patrick Patrikios『You Should』:BGM感が強く、話し声を邪魔しない

Vlog・ライフスタイル動画

ナチュラルで軽快なアコースティック系や、爽やかなインディーポップ系の音楽がマッチします。Epidemic SoundやYouTubeオーディオライブラリの「Daydreaming」系楽曲が人気です。

DOVA-SYNDROME『そよ風の午後』:カフェ風で生活感のある動画に最適

OtoLogic『休日の朝』:日常シーンに合わせやすく自然体な雰囲気

YouTube Audio Library – RKVC『Spring In My Step』:散歩や日常の記録にぴったりな明るさ

【商品紹介・レビュー・EC関連】

  • DOVA-SYNDROME『Light Commercial』:洗練された印象を与える音色
  • Artlist – Ziv Moran『Luxury Lounge』:高級感を演出したいときに(有料)
  • MusMus『Product Launch』:テンポよくモダンで視聴者を飽きさせない

教育・解説系コンテンツ

視聴の妨げにならないよう、ミニマルなシンセサウンドや環境音、BGM素材が向いています。OtoLogicでは“教育向けBGM”として分類された楽曲もあります。

YouTube Audio Library – Kevin MacLeod『Sneaky Snitch』:テンポ良く学習系にも

OtoLogic『わかりやすい解説』:名前通り、教育系に最適な音作り

DOVA-SYNDROME『Point and Clear』:プレゼンやeラーニング用動画で採用例多数

【料理・メイク・ルーティン動画】

  • DOVA-SYNDROME『おいしい時間』:料理シーンとの相性抜群
  • MusMus『Afternoon Coffee』:美容・カフェ・インテリア動画に合う
  • Epidemic Sound – Aiyo『Coconut Water』:南国風のおしゃれ感を演出(有料)

アニメ・ゲーム実況系

ゲーム風BGMや効果音を使用したい場合は、DOVA-SYNDROMEの“ゲーム・8bit”カテゴリや、無料効果音サイトと併用するのが安全です。

DOVA-SYNDROME『ドットヒーロー』:8bit・レトロゲーム風の定番BGM

OtoLogic『バトルモード突入』:緊迫したシーンや展開に最適

YouTube Audio Library – Aaron Kenny『Pixelated Thoughts』:現代風ピクセル感を表現

【ショート動画・TikTok・リール系】

  • DOVA-SYNDROME『Short Impact』:15秒〜30秒構成に適したテンポ
  • MusMus『Quick Flash』:印象を残しやすいフック強めのサウンド
  • OtoLogic『ショートジングル』:オープニング・締め・効果音代わりにも使える

アーティストの曲を使うことはできるのか

公開楽曲でも自由に使えるとは限らない

「YouTube アーティストの曲を使う方法」と検索される通り、市販曲やヒットソングを動画で使いたいというニーズは多くあります。しかし、基本的に商用アーティストの楽曲は著作権で保護されており、原則として個人が自由に使用することはできません。

たとえば「youtube アーティストの曲を使う 知恵袋」などの投稿でも「警告が来た」「収益が無効になった」といった事例が報告されています。

一部の楽曲は使用可能な場合も

ただし、著作権者がYouTubeと提携しており、特定の条件下で使用を認めているケースもあります。その場合、YouTubeの音楽ポリシーで「収益化はできないが使用はOK」などのステータスが明記されていることがあります。

YouTubeで「収益化されない楽曲」は、“使えるが収益は著作権者に入る”という形を取るため、使う側としてはあくまで演出目的の使用となります。商用利用や企業案件では慎重な判断が求められます。

YouTubeの規約と最新動向をチェックする習慣

音楽著作権の取り締まりは年々強化されています。AIによる自動検出の制度も進化しており、以前は大丈夫だった楽曲が突然NG判定になるケースも珍しくありません。

YouTube Studioでの著作権チェック、公開前の自動スキャン、音楽ライブラリの定期チェックなどをルーティン化し、予期せぬトラブルを回避しましょう。

また「youtube 著作権 音楽 何秒」「youtube 著作権 影響なし」などの検索に表れているように、細かなルールへの疑問は多いですが、最終的には“原則使用不可”であることを前提に、安全な素材選びを徹底する姿勢が求められます。

YouTubeで音楽の著作権に引っかかったらどうなる?

1. 「著作権の申し立て(Content ID)」による影響

YouTubeでは、自動システム「Content ID」によって動画内の音楽や映像がスキャンされ、著作権に触れる部分が検出されると、著作権者から申し立てが行われます。

申し立てがあると、以下のいずれかの措置が取られます:

  • 収益化されても収益が著作権者に分配される
  • 一部の国で再生がブロックされる
  • 動画全体がミュートまたは削除される

これは「削除要請」ではなく自動検出に基づく通知なので、重大な違反ではありませんが、収益目的の場合は影響大です。


2. 著作権侵害としての“削除要請”が来た場合

著作権者が「著作権侵害」として正式に削除依頼を行うと、YouTube側は動画を削除します。そしてこの行為は、チャンネルに“著作権ストライク”としてカウントされます。

  • 1回目のストライク:注意と動画削除
  • 2回目のストライク(90日以内):ライブ配信などの制限
  • 3回目(90日以内):チャンネル削除・永久BANの可能性

※「警告」や「申し立て」と異なり、ストライクは重い処罰です。


3. アカウントの信用低下と収益停止のリスク

  • チャンネルがストライクを繰り返すと収益化申請に通りにくくなる
  • YouTubeパートナープログラム(YPP)からの除外になる可能性がある
  • 商用利用・企業運用ではブランド信頼を損なうリスクも

4. 異議申し立て・対応次第では著作権者とトラブルに

申し立てに対して「異議申し立て」を送ることも可能ですが、根拠のない反論や誤認で争うと法的リスクにもつながりかねません。特にアーティスト楽曲を許可なく使用していた場合、著作権者との直接交渉や損害賠償リスクも生じる可能性があります。

YouTubeで音楽の著作権に引っかかったあとどうするべきか

YouTubeで著作権に引っかかった後の正しい対処法は、動画の状態や通知の種類によって変わります。焦らず、以下のステップで冷静に対応しましょう。


【ステップ1】まずは通知内容を確認する

YouTube Studio にログインし、「コンテンツ」一覧から該当動画の横に表示されている 「制限(著作権)」マークをクリックすると、次のような情報が確認できます。

  • 申し立ての種類:Content IDか正式な著作権侵害か?
  • 影響範囲:再生のブロック/収益制限/ミュート など
  • 著作権者の名前と対応方法
  • 収益の分配先:あなた or 著作権者

【ステップ2】状況別の対応方法

▶ パターン①:Content IDの「申し立て」だけの場合(違反ではない)

取れる選択肢は3つです:

  1. 音楽を差し替える(推奨)
     → YouTube Studioの「エディタ」から、問題のある音源を別のBGMに置き換え可能
  2. 該当部分をミュートにする
     → 問題のある部分のみを消音することも可能
  3. 異議申し立てを出す(慎重に)
     → 正当に使っている(例:自作曲、ライセンス取得済みなど)場合のみ有効です

▶ パターン②:正式な「著作権侵害による削除要請」の場合

これは著作権ストライク対象となるため、慎重な対応が必要です。

  • 異議申し立ては慎重に
     正当な権利(例:音楽が著作権フリーだと証明できる、ライセンス契約がある)を持っていないと、ストライク維持&法的リスクになります。
  • 再アップはNG
     削除された動画を無断で再投稿すると、「悪質な繰り返し」と判断され、チャンネル停止の対象になります。

【ステップ3】再発防止のための対策を取る

  • 今後は必ず著作権フリー音源・ライセンス確認済みの素材を使う
  • 音源サイトで「商用利用可・YouTube利用可」の明記を確認
  • 動画の概要欄に音源提供元を記載(クレジット義務がある場合)

【ステップ4】著作権ストライクを受けた場合の注意点

  • ストライクは90日間残ります
  • 3回受けるとチャンネル削除されるリスクあり
  • 講座やコンサルなどの商用活用中は特に注意を

まとめ:安全な音楽選びが信頼と継続につながる

YouTubeで著作権に引っかからない音楽を使うには、公式素材や信頼できるライブラリの利用が前提です。収益化の可否、ライセンスの明記、音楽ポリシーのチェックといった確認作業を怠らず、動画の目的と用途に応じて最適な音源を選びましょう。

アーティスト楽曲の使用についても、商用である限り原則避けるか、ライセンス購入のうえで正しく使うことが、チャンネルの信頼性と長期的な安定運営につながります。

おすすめ一覧

資料ダウンロード

弊社のサービスについて詳しく知りたい方はこちらより
サービスご紹介資料をダウンロードしてください