最近、「+」から始まる見慣れない番号からの着信が増えていませんか?
実はこれ、いま急増している国際電話番号を悪用した特殊詐欺の可能性があります。
私自身も被害に遭ったわけではありませんが、
「なんか変だな?」と思う着信が続き、調べてみたところ、まさにこの手口でした。
令和5年以降、特殊詐欺は形を変えて増加傾向にあります。
今回は、実際に確認された番号例や詐欺の流れ、そして今すぐできる対策までまとめます。
国内電話は「0」から始まるという基本ルール

まず大前提として
日本国内の電話番号は必ず「0」から始まります。
代表例を整理します。
| 種類 | 例 |
|---|---|
| 携帯電話 | 090 / 080 / 070 |
| 固定電話 | 03 / 06 / 075 |
| フリーダイヤル | 0120 / 0800 |
| 緊急番号 | 110 / 119 |
この最初の「0」は国内プレフィックス(国内開放番号)と呼ばれ、国内通話であることを示しています。
つまり、0以外から始まる番号は国内発信ではありません。
私たちは普段このルールを意識していませんが
だからこそ「0以外から始まる番号」には直感的な違和感を覚えるのです。
参考:電話番号に関するQ&A
海外からの国際電話は「+」がつく

通常の電話番号が上記からのような電話になりますが
国際電話からの番号には+がつく電話になります
「+」は国際電話を意味します。
- +1 → アメリカ・カナダ
- +44 → イギリス
- +61 → オーストラリア
つまり「+」が付いている時点で海外番号です。
ここで重要なのが、アメリカのフリーダイヤル番号です。
要注意:+1 833・877・855・800は米国フリーダイヤル

アメリカには日本の0120のような発信者無料通話番号(Toll Free)があります。
代表的なのが:
- 800
- 833
- 877
- 855
- 888
- 866 など
これらは「8」で始まり、同じ数字が並ぶのが特徴です。
たとえば:
+1 833 xxx xxxx
+1 877 xxx xxxx
+1 855 xxx xxxx
一見「ちゃんとした企業の問い合わせ窓口」に見えますが、
この番号を悪用して詐欺グループが電話をかけてくるケースが増えています。
アメリカに知人がいる人でも、
+1 (8で始まる番号) は基本的に出ないほうが無難です。
しかし詐欺では、
- 企業サポートを装う
- 自動音声で「重要なお知らせ」と伝える
- 折り返し電話を促す
といった手法が使われます。
海外に知人や取引先がいない場合、出る合理的理由はありません。
この判断基準を持つだけで被害確率は大幅に下がります。
参考

+800から始まる「国際フリーフォン」
さらに厄介なのが「+800」から始まる番号。
これは特定の国ではなく、
国際フリーフォン(Universal International Freephone Number)と呼ばれる仕組みです。
本来は、企業が国境を越えて顧客対応をするための制度ですが、
- どこの国からか分かりにくい
- 匿名性が高い
- 発信元の特定が難しい
という理由から、詐欺に悪用されやすいとされています。
実例:割り当てのない国番号「+295」
+295は正式な国番号として割り当てがありません。
つまり「存在しない国番号」です。
さらに末尾が「0110」。
日本では警察署番号に多く使われる数字です。
これは偶然ではありません。
番号自体で「警察」を連想させる設計です。
共通点は:
- +295◎◎◎0110
- 末尾が「0110」
まず「295」という国番号は正式に割り当てがありません。
つまり、実在しない国番号。
さらに末尾「0110」は、日本では警察署の番号によく使われています。
この組み合わせは明らかに、
海外番号 × 日本警察を想起させる番号
という心理誘導を狙った偽装です。
実際の詐欺内容事例

実際に応答した人の体験談によると、流れはこうです。
- 警察を名乗る
- 住所を把握していると伝える
- 紛失物の有無を確認
- 押収されたカードにあなた名義があると言う
- 重要参考人扱いをほのめかす
- 資産凍結の可能性を示唆
- 口座情報や資産状況の開示を要求
ストーリーは作り込まれていますが、
最終目的はお金か口座情報の搾取です。

といった流れになります。
最終目的は資産情報の取得です。
警察や銀行が電話で口座情報を求めることはありません。
なぜ国際電話を使うのか?

背景には制度変更があります。
令和5年6月、IP電話(050番号)契約時の本人確認が厳格化されました。
参考:IP電話の契約時、本人確認を義務化へ 特殊詐欺での悪用を防止
その結果、詐欺グループは
050 → 国際電話番号へシフト
という流れが起きています。
国際番号は海外の通信事業者を経由するため、
発信者の特定が困難になりやすいのです。
まさにいたちごっこです。
今すぐできる対策と着信拒否と具体的な防止策
「+」から始まる番号は原則出ない
海外から連絡が来る予定がないなら、
基本は無視で問題ありません。
折り返し電話をしない
ワン切りをして、折り返しを狙う手口もあります。
国際通話料が高額になる可能性があります。
スマホで国際電話を拒否設定する
多くのキャリアでは、
国際電話の着信拒否サービスがあります。
海外との通話予定がない人は、
完全ブロック設定も有効です。
番号検索アプリを活用する
迷惑電話データベースに登録されていることも多く、
事前に危険性を把握できます。
個人情報は絶対に伝えない
電話口で求められても、以下は絶対に伝えてはいけません。
- 口座番号
- 暗証番号
- 残高
- マイナンバー
- クレジットカード情報
警察・銀行・行政機関が電話でこれらを確認することはありません。
不安な場合は一度電話を切り、
公式サイト掲載の代表番号に自分からかけ直してください。
結論はシンプルです。
出ない・折り返さない・話さない。これを徹底するだけで大半は防げます。
国際電話を拒否設定する方法は?キャリア別の実践手順
海外との通話予定がない場合、拒否設定が最も効果的です。
主要キャリアでは以下の設定が可能です。
- ドコモ:国際電話利用休止
- au:国際電話着信規制
- ソフトバンク:国際着信ブロック
設定はオンラインまたはサポート窓口で可能です。
数分で完了するケースがほとんどです。
仕事で海外通話が不要な方は、常時ブロックで問題ありません。
予防が最も効率的な対策です。
国際電話詐欺は今後さらに増える
結論として、規制強化が詐欺手法の変化を招きました。
令和5年6月、IP電話契約時の本人確認が厳格化されました。
これにより050番号の悪用が難しくなりました。
その結果、詐欺グループは国際番号へ移行しています。
国内規制が強化されると、海外経由へ移る。
典型的な回避行動です。
今後も形を変えながら続く可能性があります。
だからこそ、番号の仕組みを理解しておくことが重要です。
ただし逆に言えば、
「+が付いている=国内ではない」
という明確な判断材料があります。
海外に用事がない人にとっては、
見抜きやすい詐欺でもあります。
まとめ
今回のポイントを整理すると:
- 日本の電話番号は必ず「0」から始まる
- 「+」は国際電話
- +1の833・877・855・800は米国フリーダイヤル
- +800は国際フリーフォン
- +295のような未割り当て番号も存在
- 末尾0110など心理誘導型偽装が増加
- 令和5年以降、国際電話詐欺は増加傾向
一番の対策はシンプルです。
「海外からの予定外の電話には出ない」
それだけで、多くの被害は防げます。
便利な仕組みは、必ず悪用する人が出てきます。
だからこそ、最低限の知識を持っておくことが最大の防御です。
怪しい番号があれば、まずは落ち着いて検索。
慌てず、出ない、折り返さない。
それだけで十分、身を守れます。
ロロメディアでは、今後も実例と実務視点で
読者が「判断できる力」を持てる情報を発信していきます。










