LibreOfficeは危険?デメリットから安全性と他ソフトとの違いを徹底解説

無料でWordやExcelのように使えると聞いてLibreOfficeを調べたものの、「危険」「やめとけ」「互換性が悪い」といった言葉を見て不安になったことはありませんか。会社の資料を開く前、取引先から届いたExcelファイルを編集する前、無料ソフトを業務PCに入れていいのか迷う場面です。

結論から言うと、LibreOfficeそのものは危険なソフトではありません。The Document Foundationが公開しているオープンソースのオフィスソフトで、公式サイトではWindows 10・Windows 11などに対応するシステム要件も案内されています。

ただし、「安全に使える」と「業務で何も困らない」は別です。Microsoft Officeとのレイアウト崩れ、マクロの扱い、社内ルール、公式サイト以外からのダウンロード、古いバージョンの放置などでトラブルになることがあります。この記事では、LibreOfficeが危険と言われる理由から、デメリット、安全な使い方、Microsoft 365やGoogleドキュメントとの違いまで、導入前に判断できるように実務目線で解説します。

目次

LibreOfficeは危険なのかを最初に判断するポイント

LibreOfficeは危険なのかを最初に判断するポイント

LibreOfficeを入れる前に一番怖いのは、「無料だから裏で何かされるのでは」という不安です。業務用PCに入れる場合は、情報漏えいやウイルス感染が頭をよぎりますよね。

LibreOfficeは、公式サイトから入手し、最新版に更新しながら使う限り、一般的なオフィスソフトとして利用できます。危険なのはLibreOfficeという名前そのものではなく、非公式サイトからのダウンロード、古いバージョンの利用、怪しいマクロ付きファイルの実行です。

実務では、ソフトの安全性を「名前」だけで判断しないほうがいいです。公式配布元、更新状況、社内ルール、扱うファイルの種類。この4つを見れば、導入してよいかかなり判断しやすくなります。

公式サイトから入れれば危険性は大きく下がる

LibreOfficeが危険と言われる理由

ソフトを入れるときに一番つまずきやすいのは、検索結果の上に出てきたダウンロードサイトから何となく入れてしまうことです。急いでいると「無料ダウンロード」と書かれたボタンを押したくなりますが、ここが危険です。

LibreOfficeは公式サイトからダウンロードしてください。公式サイトではLibreOfficeがオープンソースのオフィススイートであること、Writer・Calc・Impressなどのツールを含むことが案内されています。

非公式サイト経由だと、余計なソフトが同梱されていたり、古い版を配っていたりする可能性があります。ソフト本体が安全でも、入手経路が悪いとトラブルになります。

会社PCに入れるなら、さらに慎重にしてください。勝手にインストールせず、社内の情報システム部門や管理者に確認するのが安全です。

古いバージョンを使い続けるとリスクが出る

LibreOfficeのデメリットを業務目線で整理する

LibreOfficeが危険と言われる原因のひとつは、古いバージョンの放置です。どのオフィスソフトでも同じですが、脆弱性(外部から悪用される可能性のある弱点)が見つかることがあります。

LibreOffice公式のセキュリティページでは、過去の脆弱性や修正情報が公開されています。たとえば、マクロ署名の検証に関する問題なども掲載されています。

つまり、LibreOfficeが特別に危険というより、更新せずに使うことが危険です。無料ソフトだから更新を忘れてよい、ということではありません。

実務で使うなら、インストール後に定期的に更新確認をしてください。特に、取引先から届くファイルを開くPCでは、古いまま放置しないことが重要です。

LibreOfficeが危険と言われる理由

LibreOfficeの安全性を高める使い方

LibreOfficeを調べると、危険という言葉が出てきます。これを見て「やっぱり入れないほうがいいのかな」と不安になる人もいるでしょう。

ただ、その多くはLibreOffice自体がウイルスという意味ではありません。実際には、互換性の問題、マクロの扱い、非公式ダウンロード、企業利用時の管理不足が混ざって語られています。

ここを分けて考えないと、必要以上に怖がったり、逆に何も対策せず使ったりしてしまいます。

マクロ付きファイルを開くときは注意が必要

LibreOfficeとMicrosoft Officeの違い

Office系ソフトで特に注意したいのがマクロです。マクロとは、作業を自動化するための小さなプログラムのことです。便利な一方で、悪意ある処理を仕込まれることがあります。

LibreOfficeにもマクロ機能があります。そのため、知らない相手から届いたマクロ付きファイルを安易に実行するのは避けるべきです。

LibreOffice公式のセキュリティ情報でも、マクロ署名や証明書検証に関する脆弱性が過去に扱われています。NVDにもLibreOfficeの証明書検証UIに関するCVE情報が掲載されています。

安全に使うなら、出所不明のファイルでマクロを有効化しないこと。これはLibreOfficeだけでなく、Microsoft Officeでも同じです。

Microsoft Officeとの互換性で業務トラブルが起きる

LibreOfficeとGoogleドキュメント・スプレッドシートの違い

LibreOfficeを危険と感じる人の多くは、セキュリティよりも業務上の崩れで困っています。Wordで作った文書をLibreOffice Writerで開いたらレイアウトがずれた、Excelの関数やマクロが思った通り動かない、PowerPoint資料の図形が崩れた。こういう場面です。

これはウイルス的な危険ではありませんが、実務では十分にリスクです。提出前の見積書や契約書でレイアウトが崩れると、信頼に関わります。

LibreOfficeは多くのMicrosoft Office形式を読み書きできますが、完全に同じ再現を保証するものではありません。特に、複雑な表、差し込み印刷、マクロ、特殊フォント、PowerPointのアニメーションなどは注意が必要です。

社外提出用のファイルを扱うなら、編集後に必ず相手が使う形式で確認してください。PDF化して渡す資料なら問題を減らせますが、相手がWordやExcelで再編集する前提なら慎重に扱うべきです。

非公式サイトから入れると余計なリスクを抱える

LibreOfficeが向いている人と向いていない人

急いでLibreOfficeを入れたいとき、検索結果の広告や配布サイトからダウンロードしてしまうことがあります。これが一番避けたいパターンです。

公式サイト以外の配布ファイルは、最新版とは限りません。さらに、余計なインストーラーや広告ソフトが混ざる可能性もあります。

LibreOffice自体の安全性を語る前に、まず入手元を確認してください。公式サイト、公式ミラー、信頼できる配布元以外から入れない。これだけで不要なトラブルはかなり減ります。

ロロメディア編集部でも、無料ソフトを検証するときは必ず公式サイトから入れます。ソフト名で検索して最初に出たサイトをクリックするのではなく、配布元を確認する癖をつけるだけで安全性は変わりますよ。

LibreOfficeのデメリットを業務目線で整理する

会社でLibreOfficeを使うときの注意点

LibreOfficeは無料で使える強みがありますが、業務導入ではデメリットも見ておく必要があります。無料だからと勢いで入れると、あとで「やっぱりMicrosoft Officeが必要だった」となることがあります。

特に会社で使うなら、個人利用より慎重に判断しましょう。文書を作るだけでなく、取引先とのファイル交換、社内テンプレート、マクロ、クラウド共有、サポート体制まで関係するからです。

ここでは、実務でつまずきやすいデメリットを具体的に見ていきます。

WordやExcelのファイルが完全には再現されないことがある

LibreOfficeを安全に導入する手順

取引先から届いたExcelをLibreOffice Calcで開いたら、セル幅が変わる。Word文書を開いたら改ページがズレる。PowerPoint資料を開いたら図形の位置が崩れる。提出前にこれが起きると、かなり焦ります。

原因は、Microsoft OfficeとLibreOfficeが別のソフトだからです。似た機能を持っていても、フォント処理、レイアウト計算、関数、図形表現の細部が完全に同じではありません。

特に注意したいのは、契約書、請求書、提案書、社外提出用のプレゼン資料です。見た目の崩れがそのまま信用に影響します。

実務では、LibreOfficeで編集したあと、必ずPDF出力して見た目を確認してください。相手にOffice形式のまま渡す場合は、Microsoft Office環境で開いて確認できる体制があると安心です。

VBAマクロはそのまま動かないことがある

LibreOfficeを使うべきか迷ったときの判断基準

Excelでよく使われるVBAマクロは、LibreOfficeで完全に同じように動くとは限りません。VBAとは、Excelなどの作業を自動化するためのプログラムです。

社内の見積書テンプレート、集計表、請求書発行シートにマクロが入っている場合、LibreOfficeに切り替えると動作しないことがあります。表示は開けても、ボタンを押した瞬間にエラーになるケースです。

これが業務で起きると、単なる不便では済みません。請求処理や月次集計が止まる可能性があります。

LibreOfficeを導入する前に、普段使っているExcelファイルにマクロが入っていないか確認してください。マクロが多い会社では、LibreOfficeへの全面移行は慎重に進めたほうがいいです。

社内外の標準がMicrosoft Officeだと確認コストが増える

まとめ

社内の全員がMicrosoft Officeを使っている環境で、自分だけLibreOfficeを使うと確認コストが増えます。自分の画面では問題なく見えても、相手のWordやExcelで開いたときに崩れる可能性があるからです。

たとえば、営業資料をLibreOffice Impressで作り、PowerPoint形式で保存して上司へ送る。上司がPowerPointで開くと、文字の折り返しや図形位置が変わっている。提出前に修正が必要になり、結果的に時間がかかる。こういうことが起きます。

業務では、ソフト単体の便利さより、周囲との互換性が重要です。自分だけ問題なく使えても、相手側の確認作業が増えるなら運用としては弱いです。

LibreOfficeを使うなら、社内共有はPDF、編集が必要なファイルはMicrosoft Officeで最終確認、というようにルールを分けると現実的です。

LibreOfficeの安全性を高める使い方

LibreOfficeを安全に使うには、特別な知識より基本の徹底が大切です。公式サイトから入れる、更新する、マクロを不用意に許可しない、怪しいファイルを開かない。このあたりを守るだけで、リスクはかなり下がります。

逆に、これを守らないと、無料ソフトに限らず危険です。Microsoft Officeでも、古いまま使ったり、怪しいマクロを実行したりすればリスクはあります。

ここでは、導入前後にやるべき安全対策を実務レベルで整理します。

公式サイトから最新版をダウンロードする

インストールで最初につまずくのは、どのサイトから入れればいいか分からないことです。検索結果には公式以外の配布ページも出ますが、業務利用なら公式サイトを使うのが基本です。

LibreOfficeの公式ダウンロードページでは、最新版や安定版の情報が案内されています。2026年時点では、公式ページ上でLibreOffice 26.2が最新安定版として表示されています。

インストール前に、必ずURLと配布元を確認してください。公式サイトから入れた後も、更新情報を定期的に確認しましょう。

会社PCの場合は、自分で入れる前に管理者へ確認してください。勝手なインストールがセキュリティポリシー違反になる会社もあります。

マクロのセキュリティ設定を厳しめにする

LibreOfficeを入れたら、マクロ設定も確認しておきましょう。マクロは便利ですが、攻撃に悪用されることもあります。

特に、知らない相手から届いた文書、インターネットからダウンロードしたテンプレート、出所が曖昧なファイルでは、マクロを有効化しないほうが安全です。

実務では、マクロを使うファイルを社内で管理している場合だけ許可する運用が現実的です。外部から届いたファイルで「マクロを有効にしてください」と出ても、すぐに押さないでください。

判断に迷ったら、送信者に確認するか、情報システム部門に見てもらうのが安全です。ここで数分確認するだけで、後の大きな事故を防げます。

セキュリティ更新を放置しない

無料ソフトは更新を忘れがちです。買い切り感覚で一度入れたまま使い続ける人もいますが、これは危険です。

LibreOffice公式はセキュリティ勧告を公開しており、過去の脆弱性と修正バージョンも確認できます。つまり、更新は単なる機能追加ではなく、安全性を保つための作業でもあります。

更新が面倒なら、少なくとも月に1回はバージョン確認をするルールにしてください。業務PCでは、担当者を決めてまとめて確認すると運用しやすいです。

古いソフトを使い続けるのは、鍵が壊れたままのドアを使っているようなものです。普段は問題なく見えても、攻撃されたときに弱さが出ます。

LibreOfficeとMicrosoft Officeの違い

LibreOfficeを検討するとき、多くの人が比較するのはMicrosoft Officeです。どちらも文書作成、表計算、プレゼン資料作成ができますが、業務での位置づけはかなり違います。

Microsoft Officeは、企業や学校で標準的に使われることが多いソフトです。一方、LibreOfficeは無料で使えるオープンソースのオフィススイートとして、コストを抑えたい人や特定用途で使いたい人に向いています。

どちらが優れているというより、何を重視するかで選ぶべきです。

コストを抑えたいならLibreOfficeは強い

LibreOfficeの最大の魅力は、無料で使えることです。個人利用だけでなく、小規模事業者やNPO、教育現場など、コストを抑えたい環境では大きなメリットになります。

Writer、Calc、Impressなど、基本的なオフィス作業に必要なツールがそろっています。公式サイトでも、Writerなど複数のツールを含むオフィススイートとして紹介されています。

たとえば、簡単な文書作成、社内メモ、CSV編集、個人の表計算、PDF出力が中心なら、LibreOfficeで足りる場面は多いです。

ただし、無料だからといって業務全体をすぐ切り替えるのは危険です。取引先との互換性や既存テンプレートの動作確認を先に行いましょう。

互換性と共同編集ではMicrosoft 365が強い

取引先とWordやExcelファイルをやり取りする機会が多いなら、Microsoft 365のほうが安心です。特に、複雑なExcel、PowerPoint資料、Wordのコメントや変更履歴を使う場合は差が出ます。

Microsoft 365はクラウド保存、リアルタイム共同編集、Teams連携など、業務全体の流れに組み込みやすいのが強みです。LibreOfficeにもファイル編集機能はありますが、Microsoft製品同士の連携には及びません。

ロロメディア編集部でも、社外提出する資料は最終的に相手側の環境で崩れないかを重視します。無料で作れることより、相手が開いたときにそのまま読めることのほうが大切な場面もあります。

業務で迷うなら、社内用はLibreOffice、社外提出はMicrosoft Officeで最終確認という併用も現実的です。

使い勝手は慣れで変わるが完全移行には準備が必要

LibreOfficeはMicrosoft Officeに似た操作ができますが、メニュー名や配置が違います。普段ExcelやWordに慣れている人ほど、最初は小さな違いで手が止まるかもしれません。

たとえば、印刷設定、スタイル設定、関数入力、図形操作、テンプレート保存などで「あれ、どこにあるの?」となる場面があります。急ぎの仕事中にこの違いが出るとストレスになります。

完全移行するなら、いきなり全員で切り替えず、まず一部の文書で試してください。社内テンプレート、よく使う表、提出資料を開いて、どこが崩れるか確認するのが先です。

移行はソフトの入れ替えではなく、業務フローの見直しです。ここを軽く見ると、無料化したはずなのに確認工数が増えてしまいます。

LibreOfficeとGoogleドキュメント・スプレッドシートの違い

無料で使えるオフィス環境として、GoogleドキュメントやGoogleスプレッドシートと比べる人も多いです。どちらも費用を抑えられますが、得意分野が違います。

LibreOfficeはPCにインストールして使うデスクトップ型のソフトです。Google系はブラウザで使うクラウド型のサービスです。

この違いは、実務ではかなり大きいです。ネット環境、共同編集、社内セキュリティ、ファイル保存場所に影響します。

オフライン作業ならLibreOfficeが使いやすい

ネット環境が不安定な場所で作業するなら、LibreOfficeは使いやすいです。PCにインストールしておけば、基本的な文書作成や表計算はオフラインで行えます。

出張先、移動中、ネット制限のある職場などでは、クラウド型より安心な場面があります。ファイルもローカルに保存できるため、社内ルール上クラウド保存が難しい場合にも検討しやすいです。

ただし、ローカル保存はバックアップを忘れると危険です。PC故障や紛失でファイルを失う可能性があります。

LibreOfficeを使うなら、外付けドライブや社内サーバー、暗号化されたクラウドなど、保存ルールもセットで決めてください。

共同編集ならGoogle系が強い

複数人で同時に文書を編集するなら、Googleドキュメントやスプレッドシートが強いです。ブラウザ上で同じファイルを開き、コメントや変更をリアルタイムで確認できます。

LibreOfficeでも共有フォルダを使った運用はできますが、同時編集やコメント管理のしやすさではクラウド型に軍配が上がります。

たとえば、チームで議事録を同時に書く、複数部署で進捗表を更新する、クライアントと共有しながら資料を整える。こうした用途ではGoogle系のほうが楽です。

一方で、クラウド利用にはアカウント管理や共有権限の設定が必要です。共有リンクを誤って外部公開すると情報漏えいにつながるため、便利さと管理はセットで考えましょう。

LibreOfficeが向いている人と向いていない人

LibreOfficeは良いソフトですが、誰にでも最適ではありません。ここを間違えると、「無料だから入れたのに結局使いにくい」となります。

選ぶ基準は、作業内容と周囲の環境です。自分だけで完結する文書が多いのか、取引先と頻繁にOfficeファイルをやり取りするのかで判断が変わります。

導入前に、自分の使い方を一度整理しましょう。

LibreOfficeが向いている人

LibreOfficeが向いているのは、基本的な文書作成や表計算を無料で行いたい人です。個人事業主の簡単な資料作成、社内メモ、CSV編集、家庭用の表計算などには使いやすいです。

また、古めのPCや複数台にオフィスソフトを入れたい場合にも検討できます。公式のシステム要件では、Windows 10・11対応や比較的軽いメモリ要件が案内されています。

具体的には、次のような人に向いています。

利用者向いている理由
個人利用中心コストをかけずに文書作成できる
社内メモ中心高度な互換性が不要なら十分使える
CSV編集が多い人表計算ソフトとして活用しやすい
オフライン作業が多い人PCに入れて単独で使える
Microsoft Office費用を抑えたい小規模事業者一部業務で代替しやすい

ただし、この表に当てはまっても、社外提出ファイルが多いなら確認は必要です。無料で使えることと、相手にそのまま渡せることは別です。

LibreOfficeが向いていない人

LibreOfficeが向いていないのは、Microsoft Officeとの完全な互換性を前提にしている人です。特に、Excelマクロ、PowerPointデザイン、Wordの詳細レイアウトを頻繁に使う環境では注意してください。

また、会社全体でMicrosoft 365を使っている場合、自分だけLibreOfficeにするとファイル確認の手間が増えます。浮いたライセンス費用以上に、修正や確認の工数が増えることもあります。

たとえば、取引先から届いたExcelにマクロが入っている、社内テンプレートがPowerPointで細かく作られている、Wordの変更履歴でレビューする文化がある。こうした環境では、LibreOffice単独運用は厳しいかもしれません。

無理に置き換えるより、用途を分けるのが現実的です。社内メモや個人作業はLibreOffice、正式提出や共同編集はMicrosoft 365という使い分けもできます。

会社でLibreOfficeを使うときの注意点

会社でLibreOfficeを使う場合、個人利用よりも確認すべきことが増えます。セキュリティ、ライセンス、サポート、互換性、社内規定が関係するからです。

「無料だから経費削減になる」と考えるのは自然です。ですが、導入後にレイアウト崩れやマクロ不具合が増えると、削減した費用以上に時間を失うことがあります。

会社導入では、ソフト代だけでなく運用コストまで見て判断しましょう。

情報システム部門に確認してから入れる

業務PCにソフトを入れる前に、まず社内ルールを確認してください。会社によっては、無料ソフトでも勝手なインストールを禁止している場合があります。

理由は、セキュリティだけではありません。ソフトの管理、更新、トラブル対応、ライセンス確認、ファイル互換性まで会社が責任を持つ必要があるからです。

もしLibreOfficeを使いたいなら、「なぜ必要か」「どの業務で使うか」「社外提出ファイルに使うか」を整理して相談しましょう。

たとえば、「個人作業用のCSV確認に限定して使いたい」「社外提出ファイルはMicrosoft Officeで最終確認する」と伝えると、判断してもらいやすくなります。

社外に送るファイルはPDF化を基本にする

LibreOfficeで作った文書を社外に送る場合、相手が編集しない資料ならPDF化するのが安全です。PDFならレイアウトが崩れにくく、相手の環境に左右されにくくなります。

たとえば、見積書、案内資料、社内規程の共有版、閲覧用の報告書などはPDFが向いています。一方で、相手に編集してもらうExcelやWordはOffice形式の互換性確認が必要です。

社外向け資料では、「相手が何をするファイルか」を先に考えてください。見るだけならPDF、編集するなら相手の環境に合わせる。これだけでトラブルはかなり減ります。

ロロメディア編集部でも、相手が編集しない資料は基本的にPDFで送るほうが安全だと考えています。見た目の崩れを防ぐだけで、余計な差し戻しが減ります。

社内テンプレートとの相性を事前に確認する

会社には、見積書、請求書、稟議書、報告書、提案書などのテンプレートがあります。LibreOffice導入前に、これらが問題なく開けるか確認してください。

特にExcelテンプレートは要注意です。関数、入力規則、条件付き書式、マクロ、印刷範囲などが入っていることがあります。LibreOfficeで開けても、完全に同じ動作とは限りません。

確認するなら、実際に業務で使うファイルをコピーしてテストしてください。開くだけでなく、入力、印刷、PDF出力、保存、再度開くところまで見ます。

このテストをしないまま導入すると、本番作業でトラブルになります。無料ソフトほど、導入前の検証が大切です。

LibreOfficeを安全に導入する手順

LibreOfficeを使うなら、いきなりメイン環境に入れるより、段階的に試すのが安全です。特に業務利用では、導入より検証が重要になります。

ここでは、個人利用と会社利用の両方で使える導入手順を整理します。難しいことはありませんが、順番を守るだけで失敗を減らせます。

まず公式サイトから入れて不要な同梱ソフトを避ける

最初にやることは、公式サイトからダウンロードすることです。検索結果の広告や配布サイトを経由しないでください。

インストール時に表示される内容も確認しましょう。公式インストーラーであれば、余計なソフトを入れさせるような誘導は基本的に避けられます。

インストール後は、起動してバージョンを確認します。公式のダウンロードページには最新安定版の情報が掲載されているため、自分の環境が古くないか見ておくと安心です。

この作業は面倒に見えますが、最初の入口を間違えないことが一番の安全対策です。

普段使うファイルをコピーして検証する

インストールしたら、いきなり本番ファイルを編集しないでください。まずはコピーを作り、そのコピーでテストします。

確認するポイントは、文字化け、レイアウト崩れ、関数エラー、マクロ動作、印刷範囲、PDF出力です。特に社外提出に使う資料は、保存後にもう一度開いて崩れていないか確認してください。

検証した結果、問題が少ない用途だけLibreOfficeで使い始めるのが安全です。すべてを一気に切り替える必要はありません。

実務では、メモ作成、CSV確認、簡単な表計算から始めるのがおすすめです。契約書や請求書など失敗できないものは、慣れるまで避けたほうがいいでしょう。

使う範囲を決めて運用ルールを作る

LibreOfficeを安全に使うには、「何に使うか」を決めることが大切です。用途が曖昧だと、いつの間にか重要資料までLibreOfficeで編集してしまい、トラブルになります。

たとえば、次のように分けます。

用途LibreOffice利用
社内メモ使用可
CSV確認使用可
個人作業用の表使用可
社外提出用のWord・Excel原則Microsoft Officeで最終確認
マクロ付きExcel原則使用しない
契約書PDF確認または指定ソフトで対応

このようにルール化すると、使う人が迷いません。会社で使う場合は、簡単な運用メモを作って共有するとよいでしょう。

無料ソフトは便利ですが、自由に使いすぎると管理が崩れます。使う範囲を決めることが、結果的に安全につながります。

LibreOfficeを使うべきか迷ったときの判断基準

最終的に迷うのは、「自分はLibreOfficeを使っていいのか」という点です。ここでは、導入判断を実務目線で整理します。

判断の軸は、コスト、互換性、安全管理、共同編集、サポートです。どれを重視するかで答えが変わります。

「無料だから使う」ではなく、「この用途ならLibreOfficeで問題ない」と言える状態にしてから使いましょう。

個人利用ならかなり現実的

個人で文書を作る、家計簿を付ける、簡単な表を作る、PDFを出す。この程度ならLibreOfficeは現実的な選択肢です。

Microsoft Officeの費用をかけたくない人にとって、無料で使えるオフィススイートは大きなメリットです。公式のシステム要件も比較的軽く、Windows 10や11で利用できます。

ただし、学校や会社へ提出するファイルがMicrosoft Office形式指定なら注意してください。提出前に表示確認するか、PDF提出にできるか確認しましょう。

個人利用でも、公式サイトから入れる、更新する、怪しいマクロを有効にしない。この3つは必ず守ってください。

業務利用なら限定導入から始める

業務でLibreOfficeを使うなら、まず限定導入から始めるのが安全です。全社員で一斉移行するより、一部の用途で試すほうが失敗しにくいです。

たとえば、社内メモ、CSV編集、簡単な表計算、閲覧用ファイルの確認に限定します。そのうえで、Microsoft Officeとの互換性が問題にならないかを見ます。

もし社外と頻繁にOfficeファイルをやり取りするなら、Microsoft Officeを完全に手放すのは慎重に考えてください。互換性確認のために結局Officeが必要になることもあります。

経費削減だけで判断すると危険です。削減できるライセンス費と、増える確認工数をセットで見てください。

まとめ

LibreOfficeは、公式サイトから入手し、最新版に更新しながら使えば、一般的なオフィスソフトとして利用できます。The Document Foundationが公開しているオープンソースのオフィススイートであり、公式サイトでもWindows 10・Windows 11などへの対応が案内されています。

ただし、危険ではないからといって、すべての業務に向いているわけではありません。Microsoft Officeとのレイアウト崩れ、VBAマクロの非互換、社内テンプレートの不具合、共同編集の弱さなど、実務上のデメリットがあります。

安全に使うなら、公式サイトからダウンロードする、更新を放置しない、出所不明のマクロを有効にしない、社外提出ファイルはPDF化やOffice環境で確認する。この4つを守ってください。

個人利用や社内メモ、簡単な表計算ならLibreOfficeは十分選択肢になります。一方で、取引先とWord・Excel・PowerPointを頻繁にやり取りする会社では、Microsoft 365との併用や限定導入が現実的です。

LibreOfficeは危険なソフトというより、使い方を間違えると業務トラブルになりやすいソフトです。無料であることだけを見ず、互換性、安全管理、社内ルールまで含めて判断すれば、コストを抑えながら安心して活用できます。

今週のベストバイ

おすすめ一覧

資料ダウンロード

弊社のサービスについて詳しく知りたい方はこちらより
サービスご紹介資料をダウンロードしてください