「引き続きよろしくお願いいたします」の正しい使い方|ビジネスメール例文・目上への敬語対応も解説

仕事のメールを書いていて、最後の一文で手が止まることありませんか。内容は書けているのに、「引き続きよろしくお願いいたします」で締めていいのか、目上の人には軽く見えないか、取引先に対して失礼にならないかと迷う場面です。特に上司への報告メールや、取引先との進行中の案件メールでは、たった一文の違和感で「雑な人」「定型文だけの人」という印象を持たれることがあります。

結論から言うと、「引き続きよろしくお願いいたします」はビジネスメールで使える正しい表現です。ただし、どんな場面でも使える万能な締め言葉ではありません。継続中のやり取り、進行中の案件、今後も関係が続く相手に使うのが自然です。反対に、初回連絡、謝罪メール、依頼内容が重いメール、関係がまだ始まっていない相手に使うと、少しズレた印象になります。

ロロメディア編集部でも、メール文面の確認をしていると、「最後にとりあえず引き続きよろしくお願いいたしますを入れておけば大丈夫」と考えているケースを見かけます。でも実務では、締めの一文こそ相手との距離感が出ます。この記事では、意味、正しい使い方、目上への表現、メール例文、言い換え、NGケースまで、実際の業務でそのまま使える形で整理します。

目次

「引き続きよろしくお願いいたします」の意味と使える場面

「引き続きよろしくお願いいたします」の意味と使える場面

「引き続き」は関係や案件が続いているときに使う言葉

メールの最後で「引き続きよろしくお願いいたします」と入力したあと、「そもそも何を引き続きお願いしているのだろう」と不安になることがあります。送信前の数秒で違和感が出るのは、相手との関係がまだ続いている前提になっている表現だからです。

「引き続き」は、これまでの流れがあり、その状態をこの先も続けるという意味です。つまり、すでにやり取りが始まっている相手、進行中の案件、継続的な取引、複数回にわたる確認作業などに向いています。初めて連絡する相手に使うと、「何を引き続き?」と少し不自然に見える場合があります。

実務では、初回営業メールよりも、二回目以降の連絡、打ち合わせ後のフォロー、資料確認後の返信、プロジェクト進行中の報告メールで使いやすい表現です。たとえば、取引先と広告運用の改善施策を進めている途中で、今月のレポートを送る場合には自然に使えます。

使いやすい場面を整理すると、次のようになります。

・継続中の案件で連絡するとき
・以前から取引がある相手へ返信するとき
・打ち合わせ後に次の対応をお願いするとき
・月次報告や進捗共有を送るとき
・今後も協力関係が続く相手に締めの一文を入れるとき

この表現は、単なる「よろしくお願いします」よりも、これまでの関係を踏まえた言い方になります。だからこそ、相手との接点がない段階では使わず、すでに動いている関係の中で使うと自然です。

「よろしくお願いいたします」との違いは継続性があるかどうか

メール作成中に、「よろしくお願いいたします」と「引き続きよろしくお願いいたします」のどちらを使うべきか迷う場面があります。特に取引先への返信では、丁寧にしたい気持ちが先に立って、つい長い方を選びたくなりますよね。

違いは、継続性があるかどうかです。「よろしくお願いいたします」は、依頼、挨拶、締めの言葉として幅広く使えます。一方で「引き続きよろしくお願いいたします」は、すでに続いている対応や関係を前提にした表現です。

たとえば、初めて資料送付をお願いするメールなら「ご確認のほど、よろしくお願いいたします」が自然です。すでに何度も資料の確認をしてもらっていて、追加資料を送る場合なら「引き続きよろしくお願いいたします」が合います。ここを間違えると、文法上は間違っていなくても、少し機械的に見えます。

ロロメディア編集部でも、取引先への初回メールに「引き続き」を入れてしまい、読み返したときに違和感が出て修正したことがあります。相手との関係性を考えずに定型文として入れると、こういうズレが起きます。

「引き続きよろしくお願いいたします」は目上に使える敬語なのか

「引き続きよろしくお願いいたします」は目上に使える敬語なのか

目上にも使えるが、相手との関係に合わせて丁寧さを調整する

上司や取引先の役員に送るメールで、「引き続きよろしくお願いいたします」は軽すぎるのではないかと不安になることがあります。提出前に何度も読み返して、結局「何卒」を足すべきか迷う場面です。

結論として、この表現は目上の人にも使えます。「お願いいたします」は丁寧な依頼表現であり、ビジネスメールでも一般的です。ただし、相手がかなり目上の場合や、重要な依頼をしている場合は、少し丁寧な言い回しに変えると安心です。

たとえば、上司への通常の進捗報告なら「引き続きよろしくお願いいたします」で問題ありません。取引先の責任者や役員へ送る正式な連絡なら、「引き続き何卒よろしくお願い申し上げます」のほうが改まった印象になります。

丁寧度の違いは次のように考えると判断しやすいです。

表現丁寧度向いている相手
引き続きよろしくお願いしますややカジュアル社内の同僚、近い関係の相手
引き続きよろしくお願いいたします標準上司、取引先、社外メール
引き続き何卒よろしくお願いいたします丁寧重要な依頼、目上の取引先
引き続き何卒よろしくお願い申し上げますかなり丁寧役員、公式文書、改まった連絡

ただし、丁寧にしようとして毎回「何卒」「申し上げます」を使う必要はありません。通常のビジネスメールであれば、「引き続きよろしくお願いいたします」が最も使いやすく、堅すぎない表現です。

「お願いいたします」と「お願い申し上げます」は使い分ける

目上の相手に送るメールで、「お願いいたします」では足りない気がして「お願い申し上げます」に変えたくなることがあります。たしかに「お願い申し上げます」はより丁寧ですが、毎回使うと少し重く見える場合があります。

「お願いいたします」は、社内外問わず日常のビジネスメールで使える標準表現です。進捗共有、資料送付、日程調整、確認依頼など、通常業務のメールなら十分丁寧です。一方、「お願い申し上げます」は、依頼の重要度が高いとき、謝意を込めたいとき、正式な挨拶文に近いメールで使うと自然になります。

たとえば、日常的なメールで「資料を送付いたしました。引き続きよろしくお願い申し上げます」と書くと、少し堅く感じるかもしれません。反対に、契約更新や重要案件の節目では、「今後とも何卒よろしくお願い申し上げます」がしっくりきます。

実務では、文章全体の温度感を見て調整します。本文がシンプルなのに締めだけ過剰に丁寧だと、そこだけ浮きます。相手が目上かどうかだけでなく、メールの目的と関係性を見て選びましょう。

ビジネスメールで使える「引き続きよろしくお願いいたします」の例文

ビジネスメールで使える「引き続きよろしくお願いいたします」の例文

取引先への進捗報告メールで使う例文

進捗報告メールでは、最後に何を書けば自然なのか迷いやすいです。報告だけで終えると冷たく見える一方、お願いの表現が強すぎると相手に負担をかけているように見えます。

この場合は、報告内容を簡潔にまとめたうえで、「引き続きよろしくお願いいたします」を締めに使うと自然です。すでに進行中の案件なので、「引き続き」が意味を持ちます。

例文は次のように使えます。

株式会社〇〇
〇〇様

いつもお世話になっております。
株式会社〇〇の〇〇です。

本件について、現時点の進捗をご報告いたします。
現在、初稿の確認を進めており、〇月〇日までに修正版をお送りできる見込みです。

確認事項が発生しましたら、改めてご連絡いたします。
引き続きよろしくお願いいたします。

この文面では、相手に何を求めているかを強く押し出していません。進行中の案件を丁寧に共有し、今後も同じ流れで進めたいというニュアンスになります。報告メールの締めとして使いやすい形です。

資料送付メールで使う例文

資料を送るとき、「ご確認よろしくお願いいたします」だけだと少し事務的に見えることがあります。特にすでにやり取りが続いている案件では、最後に関係性を保つ一文を入れると印象がやわらぎます。

ただし、資料送付メールでは「何を確認してほしいのか」を先に書くことが大切です。締めの表現だけ丁寧でも、本文が曖昧だと相手は動けません。

例文はこちらです。

株式会社〇〇
〇〇様

いつもお世話になっております。
株式会社〇〇の〇〇です。

先ほどお打ち合わせでご相談した資料を添付にてお送りいたします。
お手数ですが、内容をご確認いただき、修正点がございましたら〇月〇日までにご共有いただけますと幸いです。

引き続きよろしくお願いいたします。

この例文では、締めの前に「確認してほしい内容」と「期限」を入れています。実務ではここが抜けると、相手が後回しにしやすくなります。「引き続きよろしくお願いいたします」は、依頼内容を明確にしたあとに添えると効果的です。

打ち合わせ後のメールで使う例文

打ち合わせ後にお礼メールを送るとき、「本日はありがとうございました」だけで終えると、次に何をすればいいのか曖昧になります。会議直後に相手が忙しい場合、次回アクションが埋もれてしまうこともあります。

打ち合わせ後のメールでは、お礼、決定事項、次の対応、締めの順番にすると読みやすくなります。最後に「引き続きよろしくお願いいたします」を入れると、会議後も案件が続いていることが自然に伝わります。

例文は次の通りです。

株式会社〇〇
〇〇様

本日はお打ち合わせのお時間をいただき、ありがとうございました。
ご相談いただいた内容を踏まえ、弊社にて改善案を整理いたします。

〇月〇日までに施策案をまとめ、改めてご共有いたします。
追加で確認事項が出ましたら、事前にご連絡いたします。

引き続きよろしくお願いいたします。

この文面は、単なるお礼ではなく「次にこちらが何をするか」まで書いています。相手は待てばいいのか、何か準備すべきなのかが分かるため、やり取りが止まりにくくなります。

「引き続きよろしくお願いいたします」を使わないほうがいい場面

「引き続きよろしくお願いいたします」を使わないほうがいい場面

初回メールでは「引き続き」が不自然になる

初めて連絡する相手にメールを書くとき、丁寧にしようとして最後に「引き続きよろしくお願いいたします」と入れてしまうことがあります。送る直前に違和感が出るなら、その感覚は正しいです。

初回メールでは、相手との関係がまだ始まっていません。そのため、「引き続き」という言葉が成立しにくくなります。もちろん、相手が会社として以前から取引している場合などは例外もありますが、個人として初めて連絡するなら避けたほうが自然です。

初回メールでは、次のような締め方が合います。

・何卒よろしくお願いいたします
・ご確認のほど、よろしくお願いいたします
・ご検討いただけますと幸いです
・お忙しいところ恐れ入りますが、よろしくお願いいたします

初回メールの目的は、まず相手に要件を理解してもらうことです。「引き続き」ではなく、依頼内容や確認事項に合う締めを選びましょう。

謝罪メールでは安易に使うと軽く見える

トラブル対応や謝罪メールの最後に「引き続きよろしくお願いいたします」と書くと、相手によっては軽く受け取られることがあります。相手が困っている最中に、いつもの定型文で締めると、温度差が出るためです。

たとえば納品遅延が発生して、相手のスケジュールに影響が出ている場面を考えてください。本文で謝罪していても、最後がいつもの「引き続きよろしくお願いいたします」だけだと、「本当に重く受け止めているのか」と感じられる可能性があります。

謝罪メールでは、締めにも再発防止や対応姿勢を入れるほうが自然です。

例文としては、次のようにします。

この度はご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません。
再発防止に向けて確認体制を見直し、同様の事象が発生しないよう徹底いたします。
何卒ご容赦賜りますようお願い申し上げます。

謝罪の場面では、関係継続をお願いする前に、まず相手の不利益への配慮が必要です。「引き続き」は便利ですが、謝罪の締めとしては慎重に使いましょう。

依頼が重いメールでは締めだけで済ませない

相手に大きな負担をお願いしているのに、最後だけ「引き続きよろしくお願いいたします」で締めると、雑に見えることがあります。たとえば、急ぎの修正、追加対応、予定変更、再提出などを依頼する場面です。

この場合、締めの前に相手への配慮を入れる必要があります。なぜなら、相手の時間を使う依頼だからです。お願いの内容が重いほど、理由、期限、対応範囲を明確にしなければ、相手は不満を感じます。

たとえば、急ぎで確認をお願いする場合は次のようにします。

お忙しいところ恐れ入りますが、〇月〇日午前中までにご確認いただけますと幸いです。
短い期限でのお願いとなり恐縮ですが、引き続きよろしくお願いいたします。

このように、相手への負担を認識している一文を入れると、同じ「引き続きよろしくお願いいたします」でも印象が変わります。締め言葉だけで丁寧さを出そうとしないことが大切です。

目上・上司・取引先への言い換え表現

目上・上司・取引先への言い換え表現

目上には「何卒」を加えると改まった印象になる

上司のさらに上の役職者や、取引先の責任者へ送るメールでは、少し丁寧にしたほうが安心な場面があります。たとえば契約前の最終確認、重要な提案後の連絡、役員同席の会議後メールなどです。

このときは、「引き続き何卒よろしくお願いいたします」が使いやすい表現です。「何卒」は、相手に強くお願いする気持ちを丁寧に添える言葉です。少し改まった印象になるため、通常メールより丁寧さを出したいときに向いています。

ただし、毎回使うと重くなります。社内の軽い確認メールに毎回「何卒」を入れると、文章全体が堅くなり、距離を感じさせることがあります。

目上への使い分けは、次のように考えると判断しやすいです。

・通常の上司への報告なら「引き続きよろしくお願いいたします」
・役職者や社外責任者には「引き続き何卒よろしくお願いいたします」
・かなり改まった文面では「引き続き何卒よろしくお願い申し上げます」
・柔らかくしたい相手には「今後ともよろしくお願いいたします」

大事なのは、丁寧な言葉を足しすぎないことです。メール全体の文体と相手との距離感を合わせると、自然に見えます。

取引先には「今後とも」と使い分ける

「引き続き」と似た表現に「今後とも」があります。どちらもビジネスメールでよく使いますが、意味は少し違います。ここを使い分けると、締めの精度が上がります。

「引き続き」は、現在進行中の案件や対応が続くときに合います。一方、「今後とも」は、案件単体よりも関係全体がこれからも続くことを示します。たとえば、月次レポートの送付なら「引き続き」、年末の挨拶や契約更新後なら「今後とも」が自然です。

例文で見ると分かりやすいです。

進行中の案件では、次のように書きます。

来週までに修正案をお送りいたします。
引き続きよろしくお願いいたします。

関係継続の挨拶では、次のように書きます。

本年も大変お世話になりました。
今後ともよろしくお願いいたします。

「引き続き」は目の前の流れ、「今後とも」は長い関係。こう覚えると迷いにくくなります。

シーン別に使える自然なメール例文

シーン別に使える自然なメール例文

上司への報告メールで使う例文

上司に進捗報告を送るとき、最後の一文が硬すぎると距離が出ます。反対に軽すぎると、業務報告として締まりません。ここでは、自然な丁寧さを意識します。

例文はこちらです。

〇〇部長

お疲れさまです。
〇〇です。

本日対応予定だった資料修正について、一次修正まで完了しました。
現在、数値部分の再確認を進めており、明日午前中までに最終版を共有いたします。

確認が完了次第、改めてご報告いたします。
引き続きよろしくお願いいたします。

このメールでは、上司に判断を求める前に、進捗と次の動きが分かるようにしています。締めの一文は自然ですが、本文が曖昧だと効果がありません。上司へのメールでは、締めよりも「今どこまで進んでいるか」を先に明確にしましょう。

取引先への確認依頼メールで使う例文

取引先に確認をお願いするときは、「見てください」だけでは足りません。何を、いつまでに、どの観点で見ればいいかが分からないと、相手の手が止まります。

例文はこちらです。

株式会社〇〇
〇〇様

いつもお世話になっております。
株式会社〇〇の〇〇です。

先日ご相談しておりました修正案を添付にてお送りいたします。
特に2ページ目の表現部分について、貴社のサービス内容と相違がないかご確認いただけますでしょうか。

可能でしたら、〇月〇日までにご返信いただけますと幸いです。
引き続きよろしくお願いいたします。

この文面では、確認箇所を限定しています。相手は資料全体を漠然と読む必要がなくなります。実務では、確認依頼のメールほど、締めより本文の具体性が重要です。

社内プロジェクトで使う例文

社内プロジェクトでは、丁寧すぎるメールよりも、相手がすぐ動けるメールが好まれます。ただし、関係者が多い場合は、最後に一文入れることで文面が整います。

例文はこちらです。

関係者各位

お疲れさまです。
〇〇です。

本日のミーティング内容をもとに、各担当の対応事項を整理しました。
〇〇さんは資料作成、〇〇さんは数値確認、〇〇さんはクライアント共有文の作成をお願いいたします。

各項目は〇月〇日18時までに共有フォルダへ格納してください。
引き続きよろしくお願いいたします。

社内向けでは、「引き続きよろしくお願いいたします」がやや硬く感じる場合もあります。その場合は「引き続きよろしくお願いします」でも問題ありません。相手との関係や社風に合わせて調整しましょう。

「引き続きよろしくお願いいたします」への返信方法

「引き続きよろしくお願いいたします」への返信方法

相手から言われたときは同じ表現で返しても問題ない

取引先からのメールの最後に「引き続きよろしくお願いいたします」と書かれていると、返信で同じ表現を返していいのか迷うことがあります。同じ言葉を繰り返すと不自然ではないかと感じるかもしれません。

結論として、同じ表現で返して問題ありません。ビジネスメールでは、相手の締めに合わせて返すことは自然です。ただし、本文の内容に応じて少し変えると、より丁寧に見えます。

たとえば、相手が資料を送ってくれた場合は、次のように返します。

資料をご送付いただきありがとうございます。
内容を確認のうえ、〇月〇日までにご返信いたします。
こちらこそ、引き続きよろしくお願いいたします。

「こちらこそ」を入れると、相手の言葉を受け取った印象になります。ただ同じ締めを返すより、自然なやり取りに見えます。

返信では「こちらこそ」を使うと柔らかくなる

相手から丁寧な締めの言葉をもらったとき、こちらも同じ温度感で返したい場面があります。特に取引先や上司からのメールでは、雑に返すと印象が落ちます。

この場合は、「こちらこそ、引き続きよろしくお願いいたします」が使いやすいです。「こちらこそ」は、相手の言葉を受けて、自分も同じ気持ちであることを示す表現です。強すぎず、自然な敬意が出ます。

例文はこちらです。

ご確認いただきありがとうございます。
修正内容について承知いたしました。
こちらこそ、引き続きよろしくお願いいたします。

この返信は、短いですが相手の対応を受け止めています。返信メールでは長く書きすぎるより、相手の行動への反応と次の対応を簡潔に書くほうが好印象です。

よくあるNG表現と修正例

よくあるNG表現と修正例

「引き続きお願いします」は社外では軽く見える

急いでメールを書いていると、「引き続きお願いします」と短く締めてしまうことがあります。社内チャットなら問題ない場面もありますが、社外メールでは少し軽く見える可能性があります。

特に取引先へのメールでは、「お願いいたします」まで入れたほうが安全です。「お願いします」は丁寧語ではありますが、ビジネスメールの締めとしては相手との関係によってカジュアルに見えます。

修正するなら、次のようにします。

NG
引き続きお願いします。

OK
引き続きよろしくお願いいたします。

より丁寧にするなら、次の表現も使えます。

引き続き何卒よろしくお願いいたします。

社外メールでは、少し丁寧にしておくほうが無難です。特に初めてに近い取引先、役職者、重要案件では、短縮表現を避けましょう。

「引き続きよろしくお願い致します」は表記に注意する

メールでよく見かけるのが、「お願い致します」という表記です。間違いとまでは言い切れない場面もありますが、ビジネス文書では「お願いいたします」とひらがなで書くほうが自然です。

「いたします」は補助動詞として使う場合、ひらがな表記が一般的です。補助動詞とは、前の言葉を補って意味を丁寧にする働きを持つ言葉です。「お願いする」という動作を丁寧にしているため、「お願いいたします」と書くと読みやすくなります。

ロロメディア編集部でも、記事やメール文面では「お願いいたします」に統一することが多いです。漢字の「致します」は少し重く、文面によっては古い印象になることがあります。

社外メールでは、表記の揺れがあるだけで雑に見えることがあります。細かい部分ですが、毎回統一すると文章全体が整います。

「引き続きよろしくお願いいたします」の言い換え一覧

「引き続きよろしくお願いいたします」の言い換え一覧

進行中の案件では「今後とも」より「引き続き」が自然

言い換え表現を探すと、似たような締め言葉がたくさん出てきます。でも、全部を同じように使うと文面がぼやけます。大切なのは、場面ごとに意味が合う表現を選ぶことです。

進行中の案件なら、「引き続きよろしくお願いいたします」が最も自然です。次回対応が決まっている、確認作業が続く、プロジェクトが動いている。このような場面では、今の流れをそのまま続ける意味が伝わります。

一方で、長期的な関係を示したいなら「今後ともよろしくお願いいたします」が合います。年末年始の挨拶、契約更新後、長期的な取引開始後などに使いやすい表現です。

使い分けは次の通りです。

・進行中の案件なら「引き続きよろしくお願いいたします」
・長期的な関係なら「今後ともよろしくお願いいたします」
・丁寧にお願いしたいなら「何卒よろしくお願いいたします」
・確認依頼なら「ご確認のほどよろしくお願いいたします」
・検討依頼なら「ご検討いただけますと幸いです」

言い換えは、文を飾るためではなく、相手に正しく伝えるために使います。目的に合わない言い換えをすると、丁寧でも不自然になります。

依頼内容が明確なときは具体的な締めにする

「引き続きよろしくお願いいたします」は便利ですが、依頼内容がはっきりしている場合は、具体的な締めにしたほうが相手は動きやすくなります。たとえば、確認してほしい、返信してほしい、修正してほしいなどです。

この場合は、「よろしく」だけで終わらせず、相手にしてほしい行動を入れます。そうすると、メールを読んだ相手が次に何をすればいいか迷いません。

例文で見ると、違いが分かります。

曖昧な締め
引き続きよろしくお願いいたします。

具体的な締め
お手数ですが、〇月〇日までにご確認いただけますと幸いです。
引き続きよろしくお願いいたします。

後者のほうが、相手は動きやすいです。締め言葉は丁寧さだけでなく、行動を促す役割もあります。依頼メールでは特に意識しましょう。

実務で失敗しない使い分けの判断基準

実務で失敗しない使い分けの判断基準

迷ったら「相手との関係が続いているか」で判断する

送信前に迷ったら、まず「相手とのやり取りはすでに続いているか」を確認してください。ここで答えがYESなら、「引き続きよろしくお願いいたします」は使いやすいです。

逆に、初回連絡、単発の問い合わせ、謝罪中心のメール、終了報告のメールでは、別の締めを検討したほうが自然です。メールの目的が「関係継続」なのか「確認依頼」なのか「謝罪」なのかによって、締めは変わります。

判断の流れはシンプルです。

・すでにやり取りが続いているか
・今後も相手に対応してもらう予定があるか
・メールの主目的が謝罪ではないか
・初回連絡ではないか
・依頼内容が重すぎないか

この5つを見れば、大きく外しません。「引き続き」は便利な表現ですが、万能ではありません。使う前に、今のメールがどの場面に当たるかを一度だけ確認しましょう。

締めの一文より本文の具体性が重要

締めの表現に迷う人ほど、本文が曖昧なままになっていることがあります。最後を丁寧にすれば整う気がしますが、実務では本文の分かりやすさのほうが重要です。

たとえば、「ご確認ください。引き続きよろしくお願いいたします」だけでは、何を確認するのか分かりません。相手は資料全体を見るべきなのか、金額だけ見るべきなのか、返信が必要なのか判断できなくなります。

本文では、対象、行動、期限を入れてください。対象は「添付資料の2ページ目」、行動は「表現に相違がないか確認」、期限は「〇月〇日まで」のように書きます。そのうえで締めに「引き続きよろしくお願いいたします」を入れると、文面が実務的になります。

丁寧なメールは、言葉が堅いメールではありません。相手が迷わず動けるメールです。締めの一文は、その補助として使うと効果が出ます。

まとめ|「引き続きよろしくお願いいたします」は継続中の関係で使うと自然

まとめ|「引き続きよろしくお願いいたします」は継続中の関係で使うと自然

「引き続きよろしくお願いいたします」は、ビジネスメールで使える正しい表現です。目上の人や取引先にも使えます。ただし、すでにやり取りが続いている相手、進行中の案件、継続的な関係がある場面で使うのが自然です。

初回メールでは「何卒よろしくお願いいたします」、確認依頼では「ご確認のほどよろしくお願いいたします」、長期的な関係では「今後ともよろしくお願いいたします」と使い分けましょう。謝罪メールや負担の大きい依頼では、定型文だけで締めず、相手への配慮や対応方針を入れることが大切です。

目上に送る場合も、通常は「引き続きよろしくお願いいたします」で十分です。より改まった文面では「引き続き何卒よろしくお願いいたします」や「引き続き何卒よろしくお願い申し上げます」を使うと、丁寧さが増します。

メールの最後で迷ったら、「この相手とはすでに関係が続いているか」「今後も対応が続くのか」を見てください。そこが当てはまるなら、この表現は自然に使えます。最後の一文まで相手の状況に合わせられると、メール全体の印象はかなり変わります。

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