「最近」の言い換え表現一覧!レポートやビジネスメールで使える適切な言葉

「最近」という言葉は便利です。ただ、レポートやビジネスメールに何度も出てくると、少し幼く見えたり、話し言葉っぽく見えたりします。提出前に読み返して「最近の市場では」「最近の傾向として」「最近ご連絡できず」と続いているのを見つけると、急に文章全体が軽く見えて焦ることがありますよね。

ロロメディア編集部でも、記事や提案書を整えるときに「最近」をそのまま残すか、別の表現に変えるかで迷う場面があります。問題は、ただ堅い言葉に置き換えればいいわけではないことです。「昨今」「近年」「直近」「このところ」は似ていますが、使う場面を間違えると、逆に不自然になります。

「最近」を言い換えるときは、まず期間の長さと文章の目的を見ます。レポートなら「近年」「近時」、ビジネスメールなら「このたび」「先般」「このところ」、日常寄りなら「近ごろ」が使いやすいです。急いで整えたい人は、まずこの判断軸だけ押さえてください。

目次

「最近」の言い換えは場面ごとに選ぶのが正解

「最近」の言い換えは場面ごとに選ぶのが正解

「最近」を言い換えるときに最初につまずくのは、候補が多すぎて選べないことです。レポートの締切前に「最近の傾向」を別の言葉にしようとして、検索して出てきた「昨今」「近年」「この頃」を何となく入れると、文章の温度がズレます。

実務では、言い換え表現を暗記するより「どのくらい前から今までの話なのか」を決めたほうが早いです。たとえば数日から数週間なら「このところ」、数か月から数年なら「昨今」、数年単位の変化なら「近年」が自然になります。

使い分けの基準は、次のように考えると迷いにくいです。

表現向いている場面期間の目安文体
近年レポート、論文、分析資料数年単位硬め
昨今ビジネス文書、挨拶文、社会情勢数か月から数年やや硬め
直近業務連絡、数値報告、会議資料すぐ前の期間実務的
このところメール、会話、社内文書数日から数週間やわらかい
近ごろコラム、日常寄りの文章少し前から現在やや自然
近時法務、行政、論文調近い時期硬い
今日社会全体の現状説明現代、現在硬め

表を見ても、まだ迷うかもしれません。そんなときは「数字で説明できるか」を考えてください。たとえば「直近3か月の売上」なら直近、「ここ数年の採用市場」なら近年、「現在の社会情勢」なら昨今や今日が合います。

逆に、期間があいまいなまま言葉だけを変えると、文章の説得力が落ちます。「最近の若者は」という表現を「昨今の若者は」に変えても、根拠がなければ印象論のままです。ビジネス文書では、言い換えと一緒に期間も具体化するのが安全ですよ。

レポートで使える「最近」の言い換え表現

レポートで使える「最近」の言い換え表現

レポートで「最近」を使うと、少し話し言葉に見えることがあります。大学のレポートや社内報告書を提出する直前に、「最近、SNSの利用が増えている」と書いてあるのを見つけると、内容は悪くないのに文章だけ軽く見えてしまうんですよね。

レポートでは、読み手が求めているのは感覚ではなく根拠です。そのため「最近」をそのまま使うより、「近年」「近時」「ここ数年」「直近」などに置き換えたほうが、調査や分析の文章として安定します。

「近年」は数年単位の変化を説明するときに使う

「近年」は、数年単位の変化を説明するときに使いやすい表現です。「最近」よりも客観的で、レポートや論文調の文章に向いています。

たとえば「最近、リモートワークが普及している」だと、いつからの話なのかが曖昧です。これを「近年、リモートワークを導入する企業が増えている」とすると、数年単位の社会変化として読めます。

実務では、業界動向や社会変化を説明するときに便利です。

元の表現言い換え後
最近、採用活動がオンライン化している近年、採用活動のオンライン化が進んでいる
最近、生成AIの活用が広がっている近年、生成AIの業務活用が広がっている
最近、若年層の転職意識が変化している近年、若年層の転職意識に変化が見られる

「近年」は便利ですが、昨日や先週の話には使えません。会議後の報告で「近年、資料を修正しました」と書くと明らかに変です。数日単位の話なら「先日」「直近」を選びましょう。

「近時」は硬いレポートや法務寄りの文章に向いている

「近時」は、近い時期という意味で使える硬めの表現です。日常会話ではほぼ使いませんが、法務、行政、研究レポート、専門性の高い記事では相性がいい言葉になります。

ただし、一般向けの記事や社内メールで多用すると、少し堅苦しく見えます。ロロメディア編集部でも、BtoB向けの記事で「近時」を使うことはありますが、読みやすさを優先する記事では「近年」や「昨今」にすることが多いです。

使うなら、次のような文脈が自然です。

元の表現言い換え後
最近、個人情報保護への関心が高い近時、個人情報保護への関心が高まっている
最近、企業の情報管理が問題になっている近時、企業における情報管理体制が課題となっている

「近時」は文章を締める力があります。でも、読者との距離も少し広がります。読み手が専門家なのか、一般のビジネスパーソンなのかを見て使うのがいいでしょう。

「ここ数年」はわかりやすさを残したいレポートに使える

「ここ数年」は、硬すぎず、意味も伝わりやすい言い換えです。レポートでも使えますし、プレゼン資料にも向いています。

たとえば「近年」と書くと少し論文っぽくなる文章でも、「ここ数年」にすると読みやすくなります。学生レポート、社内共有資料、ブログ記事ではかなり使いやすい表現です。

ただし、くだけすぎないように後ろの文章を整える必要があります。

元の表現言い換え後
最近、問い合わせ件数が増えているここ数年、問い合わせ件数は増加傾向にある
最近、人材不足が深刻になっているここ数年、人材不足は多くの業界で深刻化している

「ここ数年」は読者にやさしい言葉です。無理に難しい語を使わず、文章全体の説得力を保てるのが強みですね。

ビジネスメールで使える「最近」の言い換え表現

ビジネスメールで使える「最近」の言い換え表現

ビジネスメールで「最近」を使うと、少しカジュアルに見えることがあります。取引先に送るメールで「最近ご連絡できておらず」と書いて、送信直前に「これ、失礼ではないかな」と手が止まるケースはありませんか。

メールでは、言い換えの目的がレポートとは違います。分析の正確さよりも、相手への配慮や距離感が大事になります。だから「最近」をそのまま硬くするより、文脈に合わせて「このところ」「先日は」「先般」「このたび」などに変えるのが実務的です。

「このところ」はやわらかく近況を伝えたいときに使う

「このところ」は、ビジネスメールでも比較的使いやすい表現です。硬すぎず、話し言葉にも寄りすぎないため、社内メールや関係性のある取引先への連絡に向いています。

たとえば「最近、案件が立て込んでおりまして」よりも、「このところ案件が立て込んでおりまして」のほうが少し丁寧に聞こえます。謝罪や近況説明にも使いやすいですよ。

使い方は次のようになります。

元の表現言い換え後
最近ご連絡できず申し訳ありませんこのところご連絡が滞っており、申し訳ございません
最近忙しくしておりますこのところ対応が立て込んでおります
最近確認できていませんこのところ確認が追いついておりません

「このところ」は便利ですが、謝罪文で使うときは注意が必要です。理由説明だけで終わると、言い訳に見えます。必ず「本日中に確認いたします」「明日午前までにご共有します」のように、次の行動まで書きましょう。

「先般」は少し前の出来事を丁寧に指すときに使う

「先般」は、少し前に起きた出来事を丁寧に示す言葉です。商談、打ち合わせ、問い合わせ、依頼への返信で使いやすい表現になります。

たとえば「最近の打ち合わせではありがとうございました」だと不自然です。この場合は「先般のお打ち合わせではありがとうございました」が自然になります。

ビジネスメールでは、次のように使えます。

元の表現言い換え後
最近の打ち合わせではありがとうございました先般のお打ち合わせではありがとうございました
最近ご相談した件です先般ご相談いたしました件です
最近送った資料について先般お送りした資料について

「先般」は便利ですが、相手が覚えていない可能性もあります。その場合は「先般、5月10日にご相談いたしました件」のように日付を添えると親切です。急ぎの確認メールでは、このひと手間でやり取りが減ります。

「このたび」は新しい連絡や正式な案内に使う

「このたび」は、何かを知らせる場面に向いています。契約、採用、異動、サービス開始、資料送付など、少し正式な連絡で使いやすい表現です。

「最近、新サービスを開始しました」より、「このたび、新サービスを開始いたしました」のほうがビジネス文書として整います。お知らせ感が出るので、プレスリリースや顧客向け案内にも合います。

ただし「このたび」は、過去から続いている傾向には向きません。「このたび、物価上昇が続いています」と書くと不自然です。開始・決定・実施のように、区切りがある出来事に使いましょう。

「昨今」と「近年」と「直近」の違いを実務で使い分ける

「昨今」と「近年」と「直近」の違いを実務で使い分ける

「最近」の言い換えで一番迷いやすいのが、「昨今」「近年」「直近」の違いです。どれもそれっぽく見えるので、レポート提出前に入れ替えてみたものの、読み返すと違和感が残ることがあります。

この3つは、時間の幅が違います。「直近」はすぐ前、「近年」は数年、「昨今」は社会情勢や現在の流れを少し広く指す言葉です。ざっくり言えば、会議資料なら直近、分析レポートなら近年、挨拶文や社会背景なら昨今が使いやすいでしょう。

「昨今」は社会情勢や業界全体の流れに使う

「昨今」は、現在に近い時期の社会的な流れを表すときに使います。ニュース、業界動向、企業課題などを語るときに相性がいい表現です。

たとえば「昨今の人手不足を背景に、採用活動の見直しが進んでいます」という文は自然です。社会全体や業界全体の流れを示しているからです。

一方で、「昨今、山田様にメールしました」は変です。個別の行動には大げさすぎます。メール送信のような具体的な出来事には「先日」「本日」「直近」を使いましょう。

「近年」はデータや変化を説明するときに使う

「近年」は、データや傾向と相性がいい言葉です。数年単位で続いている変化を説明するときに使います。

たとえば「近年、企業のDX投資は拡大している」と書くと、数年単位の流れとして読み取れます。レポート、白書風の記事、調査結果の解説ではかなり使いやすいです。

ただし、「近年」は期間が長めです。昨日の問い合わせや今月の売上だけを指すなら不向きになります。期間が短いときは「直近」を使ったほうが伝わります。

「直近」は数字や業務報告で使う

「直近」は、すぐ前の期間を指す実務的な表現です。会議資料、売上報告、KPI確認、進捗共有で使いやすい言葉になります。

たとえば「直近1週間の問い合わせ件数」「直近3か月の売上推移」のように、数字と組み合わせると非常に明確です。読み手も「いつの話か」をすぐ理解できます。

実務では、次のように期間をセットで書くのが基本です。

曖昧な表現実務向けの表現
最近の売上直近3か月の売上
最近の問い合わせ直近1週間の問い合わせ件数
最近の成果直近四半期の成果

「直近」だけでも意味は通じますが、できれば期間を添えてください。ビジネス文書では「直近」と書いた瞬間に、読み手は数字を期待します。

「最近」を丁寧に言い換えるメール文例

「最近」を丁寧に言い換えるメール文例

メールで言い換えたい人は、単語だけではなく文ごと差し替えたほうが早いです。提出前や送信前に「最近」を見つけたら、前後の文脈ごと整えましょう。

たとえば謝罪、近況報告、依頼、返信催促では、適切な表現が変わります。ここを同じ言葉で処理すると、文章が不自然になります。

連絡が遅れたときの言い換え

連絡が遅れた場面では、「最近ご連絡できず」よりも「このところご連絡が滞っており」のほうが丁寧です。ただし、これだけでは少し言い訳っぽくなります。

実務では、謝罪、理由、次の対応をセットにします。たとえば「このところ確認が立て込んでおり、ご連絡が遅くなりました。本日中に内容を確認し、改めてご連絡いたします」と書くと、相手は次の動きがわかります。

使える文例はこちらです。

場面文例
返信が遅れたこのところ確認が立て込んでおり、ご返信が遅くなりました
連絡が空いたご連絡が滞っており、申し訳ございません
確認が遅れた確認に時間を要しており、恐れ入ります

ポイントは、ぼかしすぎないことです。「最近忙しくて」では、相手に関係のない事情に見えます。ビジネスでは「確認が立て込んでいる」「社内調整に時間を要している」のように、業務上の理由に変えると角が立ちません。

久しぶりに連絡するときの言い換え

久しぶりの相手にメールするとき、「最近どうですか」と書くとカジュアルすぎる場合があります。社外の相手なら「その後、いかがお過ごしでしょうか」「先般の件、その後いかがでしょうか」が使いやすいです。

営業や再提案のメールでは、最初の一文で印象が決まります。いきなり本題に入ると押し売りっぽく見えるため、相手の状況を気遣う表現を一文入れると自然です。

たとえば、次のように書けます。

元の文言い換え後
最近どうですかその後、状況はいかがでしょうか
最近お変わりないですかその後、お変わりなくお過ごしでしょうか
最近の件ですが先般ご相談いただいた件について、ご連絡いたしました

「その後」はかなり使いやすい言葉です。前回のやり取りを受けている感じが出るので、メールが自然につながります。

近況を伝えるときの言い換え

自分側の近況を伝えるときは、「最近」を「このところ」「現在」「足元では」に変えると自然です。社内なら「このところ」、取引先なら「現在」、やや分析調なら「足元では」が使えます。

「足元では」は、経済やビジネス文脈で使われる表現です。現在の状況を少し客観的に伝えるときに向いています。ただし、日常メールで使うと少し硬いので、相手に合わせて選びましょう。

たとえば「最近、問い合わせが増えています」は、「足元では問い合わせ件数が増加しています」と言い換えられます。報告メールや会議資料では、こちらのほうが引き締まります。

レポートで「最近」を使わないための書き換え例

レポートで「最近」を使わないための書き換え例

レポートで「最近」が多くなる原因は、書き手が時間軸を曖昧にしたまま書いているからです。急いで書くと「最近増えている」「最近注目されている」「最近問題になっている」が連続し、読み手から見ると根拠の弱い文章に見えます。

ここで大事なのは、言い換えだけでなく「期間」と「根拠」を足すことです。単語だけ変えても、文章の説得力はそこまで上がりません。

「最近注目されている」は根拠のある表現に変える

「最近注目されている」は、レポートで使いがちな表現です。でも、そのままだと誰が注目しているのかがわかりません。

書き換えるなら、「近年、企業の導入事例が増えている」「ここ数年、関連サービスの利用が広がっている」のように、何が増えているのかまで書きます。これで文章が一気にレポートらしくなります。

元の文書き換え例
最近、生成AIが注目されている近年、生成AIを業務に活用する企業が増えている
最近、副業が注目されているここ数年、副業を認める企業が増加している
最近、健康経営が注目されている近年、従業員の健康管理を経営課題として扱う企業が増えている

「注目されている」は便利ですが、少し逃げの表現でもあります。何が起きているのかを書いたほうが、読み手は納得しやすいですよ。

「最近問題になっている」は課題の中身まで書く

「最近問題になっている」も、レポートでは弱く見えやすい表現です。問題と書くなら、何が誰にとって問題なのかまで落とし込む必要があります。

たとえば「最近、離職率が問題になっている」ではなく、「近年、若手社員の早期離職が企業の採用コスト増加につながっている」と書くと、課題の構造が見えます。

書き換えのコツは、現象、影響、対象を入れることです。

元の文書き換え例
最近、人手不足が問題になっている近年、人手不足により現場の業務負荷が高まっている
最近、炎上が問題になっている昨今、SNS上の批判が企業のブランド毀損につながるケースが増えている
最近、残業が問題になっている近年、長時間労働の是正が企業の重要課題となっている

「問題になっている」と書いたら、その次に「何に影響しているか」を必ず足してください。そこまで書くと、ただの感想から分析になります。

「最近」のカジュアルな言い換えと使ってよい場面

「最近」のカジュアルな言い換えと使ってよい場面

すべての文章で硬い表現を使えばいいわけではありません。社内チャットやブログ、コラム、親しい相手へのメールでは、硬すぎる表現が逆に浮きます。

たとえば社内Slackで「昨今、体調を崩しておりまして」と書くと、少し演説っぽく見えますよね。そこは「このところ」「近ごろ」「ここ最近」のほうが自然です。

「近ごろ」は自然な文章に使いやすい

「近ごろ」は、やわらかい文章に向いています。日常寄りですが、雑すぎる印象はありません。

ブログ記事やコラムで「近ごろ、仕事の進め方が変わってきたと感じます」と書くと、読者に話しかける温度が出ます。一方、正式な報告書では少し柔らかすぎることがあります。

ロロメディアのような読み物では、導入部分に「近ごろ」を使うと自然です。本文の分析部分では「近年」「昨今」に切り替えると、親しみやすさと信頼感のバランスが取れます。

「この頃」は会話調の記事やエッセイに向いている

「この頃」は、少し感覚的な表現です。ビジネス文書よりも、ブログやエッセイ、体験談に向いています。

たとえば「この頃、メールの文章ひとつで印象が変わるなと感じます」と書くと、人の声が残ります。文章に温度を出したいときに使いやすいですね。

ただし、レポートでは避けたほうが無難です。「この頃、消費者行動が変化している」よりも、「近年、消費者行動に変化が見られる」のほうが信頼されます。

「ここ最近」は使えるが多用すると幼く見える

「ここ最近」は、話し言葉としては自然です。社内向けの文章やブログでは使えます。

ただ、レポートやビジネスメールで多用すると少し幼く見えます。特に「ここ最近では」「ここ最近においては」のように重ねると、文章がもたつきます。

使うなら、次のようにシンプルにしてください。

避けたい表現自然な表現
ここ最近においては近年
ここ最近ではこのところ
ここ最近の状況としましては現在の状況としては

「ここ最近」は悪い言葉ではありません。でも、文章を引き締めたい場面では、他の表現に変えるほうが読みやすくなります。

「最近」を英語やカタカナ表現に置き換えるときの注意点

「最近」を英語やカタカナ表現に置き換えるときの注意点

資料を作っていると、「最近」を「recently」や「latest」と英語にしたくなる場面があります。特にマーケティング資料やIT系の資料では、カタカナや英語が混ざりやすいですよね。

ただし、日本語の文章で英語表現を使うときは注意が必要です。かっこよく見せるためだけに入れると、読み手によっては意味がぼやけます。

「recent」は形容詞で「最近の」という意味になる

英語で「最近の」と言いたいときは「recent」が使えます。たとえば「recent trends」は「最近の傾向」です。

ただ、日本語のビジネス文書で「recent trend」と書く必要がある場面は限られます。日本語の資料なら「直近の傾向」「近年の傾向」と書いたほうが伝わりやすいでしょう。

英語を使うなら、英語資料や海外向け資料に限定したほうが安全です。

「latest」は最新情報に使う

「latest」は「最新の」という意味です。「最近」と似ていますが、ニュアンスは少し違います。

「最近の情報」は幅がありますが、「最新情報」は現時点で最も新しい情報を指します。ニュース、アップデート、バージョン情報では「最新」が合います。

たとえば「最近の仕様」ではなく「最新の仕様」と書くと、現時点で有効な情報だと伝わります。実務ではかなり重要な違いです。

「アップデート」は更新内容があるときだけ使う

「最近の状況」を「アップデート」と言い換える人もいます。ただ、アップデートは本来「更新」という意味合いが強い言葉です。

「最近の状況を共有します」より「進捗を共有します」「現在の状況を共有します」のほうが自然な場合もあります。英語っぽい表現は便利ですが、読み手が迷うなら日本語に戻したほうがいいですよ。

「最近」を使うと幼く見える文章の直し方

「最近」を使うと幼く見える文章の直し方

「最近」そのものが悪いわけではありません。問題は、同じ文章の中で何度も使うことです。

提案書やレポートを提出する直前、全文検索で「最近」を探してみてください。3回以上出てきたら、ほぼ確実に文章が単調になっています。

同じ段落に「最近」が2回出たら片方を変える

同じ段落に「最近」が2回出ると、読み手は幼さを感じます。内容がしっかりしていても、語彙が少なく見えるのがもったいないところです。

たとえば次の文を見てください。

「最近、企業の採用活動はオンライン化しています。最近では、面接だけでなく説明会もオンラインで行われています。」

意味は伝わりますが、同じ言葉が続いて文章が平たくなります。次のように変えると自然です。

「近年、企業の採用活動はオンライン化が進んでいます。直近では、面接だけでなく説明会もオンラインで実施する企業が増えています。」

前半は数年単位の流れ、後半は今に近い動きとして整理しました。言い換えは、単語を変えるだけではなく、時間軸を分ける作業でもあります。

「最近の〇〇」は具体的な期間に置き換える

「最近の売上」「最近の問い合わせ」「最近の傾向」は、ビジネス文書では曖昧です。読み手が欲しいのは、いつからいつまでの情報なのかです。

書き換えるなら、次のように期間を入れます。

曖昧な表現具体化した表現
最近の売上直近3か月の売上
最近の問い合わせ5月第1週から第3週までの問い合わせ
最近の傾向2024年以降に見られる傾向
最近の市場ここ数年の市場環境

資料作成では、この修正だけで説得力が上がります。「最近」を見つけたら、まず期間を入れられないか確認してください。

「最近」の言い換え表現一覧とそのまま使える例文

「最近」の言い換え表現一覧とそのまま使える例文

ここでは、実務でそのまま使える形に絞って一覧化します。単語だけ見ても迷いやすいので、例文とセットで確認してください。

「最近」を置き換えるときは、文章の目的を先に決めます。報告なのか、謝罪なのか、分析なのか、案内なのか。それによって選ぶ言葉が変わります。

言い換え表現使いやすい場面例文
近年レポート、分析近年、企業の人材確保は難度を増している
昨今社会情勢、挨拶文昨今の物価上昇を受け、見直しが進んでいる
直近数値報告、会議資料直近3か月の問い合わせ件数を確認する
このところメール、社内連絡このところ確認が立て込んでおります
近ごろブログ、コラム近ごろ、文章の丁寧さがより重要になっている
ここ数年わかりやすいレポートここ数年、働き方の選択肢が広がっている
現在状況説明現在、社内で確認を進めております
足元ではビジネス分析足元では問い合わせ単価が上昇している
先般少し前の出来事先般のお打ち合わせの件でご連絡いたしました
このたび正式な案内このたび、新サービスを開始いたしました

一覧で見ると、似た言葉でも役割が違うことがわかります。特に「直近」「先般」「このたび」は、ビジネスメールで使うと文章がかなり整います。

逆に「昨今」「近時」は、使いすぎると硬くなります。1つのメールに何度も入れるより、必要な場所だけに絞ったほうが自然です。

「最近」の言い換えで失敗しやすいNG表現

「最近」の言い換えで失敗しやすいNG表現

言い換えで失敗する人は、難しい言葉を選びすぎています。丁寧に見せようとして、かえって不自然になるケースです。

提出前のレポートで「昨今」を入れたら賢そうに見える気がして、全部置き換えてしまう。これをやると、文章が演説みたいになります。

「昨今」を個人的な近況に使わない

「昨今」は社会情勢や業界動向に使う言葉です。個人的な近況には大げさすぎます。

たとえば「昨今、体調を崩しておりまして」は、かなり不自然です。この場合は「このところ体調を崩しておりまして」が自然になります。

ビジネスメールでも同じです。「昨今ご返信が遅くなり」は使いません。「ご返信が遅くなり」「このところ確認が立て込んでおり」で十分です。

「近年」を短期間の話に使わない

「近年」は数年単位の表現です。先週や今月の話には向きません。

「近年、資料をお送りしました」は明らかに変ですよね。この場合は「先日、資料をお送りしました」が正解です。

短い期間なら「先日」「直近」「本日」「昨日」を使いましょう。ビジネス文書では、曖昧に言い換えるより具体的に書くほうが信頼されます。

「直近」をふんわりした話に使いすぎない

「直近」は実務的で便利ですが、数字や期間と一緒に使うほうが自然です。

「直近、世の中では価値観が変化しています」と書くと、少し違和感があります。社会全体の大きな流れなら「近年」や「昨今」のほうが合います。

一方で「直近1週間のアクセス数」「直近四半期の売上」なら非常に自然です。直近は、数字の近くで使う言葉だと覚えておくと迷いません。

まとめ

まとめ

「最近」は便利ですが、レポートやビジネスメールでは少し曖昧に見えることがあります。特に、提出前のレポートや取引先へのメールで何度も出てくると、内容よりも文章の軽さが目立ってしまいます。

言い換えるときは、まず期間を見てください。数年単位なら「近年」、社会情勢なら「昨今」、数値報告なら「直近」、メールの近況説明なら「このところ」、少し前の出来事なら「先般」が使いやすいです。

そして、最も大事なのは単語だけを置き換えないことです。「最近の売上」なら「直近3か月の売上」、「最近問題になっている」なら「近年、〇〇が△△に影響している」のように、期間や影響まで書くと文章が強くなります。

文章は、少しの言い換えで印象が変わります。だからこそ、難しい言葉を並べるより、読み手が迷わない表現を選ぶことが大切です。レポートなら根拠が見える言葉を、メールなら相手との距離感に合う言葉を選んでください。

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