エクセルのグラフを作成した際に、数値の単位が適切に表示されていないと、見づらくなり、データの意味が伝わりにくくなります。例えば、数値が単位なしで表示されていると、それが割合なのか、人数なのか、金額なのかが一目で分かりません。エクセルでは、グラフの軸単位を「パーセント(%)」「人数(人)」「ミリメートル(mm)」などに変更することが可能です。
また、グラフの単位が正しく表示されない、変更が反映されないといったトラブルも発生することがあります。本記事では、グラフの軸単位を自由に設定・変更する方法を初心者にもわかりやすく解説し、表示トラブルへの対処法も紹介します。
エクセルのグラフで単位を設定・変更する方法
縦軸・横軸の単位を変更する基本手順
エクセルのグラフで単位を設定するには、以下の手順を行います。
- 変更したいグラフをクリック
- グラフツールの「軸」メニューを開く
- 「軸の書式設定」を選択
- 「表示形式」タブを開く
- 「単位」の項目で希望の単位を選択(%、人、mmなど)
- 設定を適用し、グラフを確認
この方法を使えば、見やすいグラフを作成することができます。初心者でも簡単に実践できるので、まずは基本の設定から試してみましょう。
エクセルのグラフでパーセント(%)を表示する方法
データを割合で表したい場合、グラフの軸を「%」に設定すると分かりやすくなります。例えば、売上の成長率や市場シェアなどのデータを視覚的に表現する際に便利です。
パーセント表記の適用手順
- データを選択し、グラフを作成
- 縦軸(または横軸)を右クリックし、「軸の書式設定」を開く
- 「表示形式」を選択し、「パーセント」を選択
- 必要に応じて小数点の桁数を調整
- 「閉じる」をクリックして設定を適用
具体例:売上成長率をパーセントで表示する
年度 | 売上成長率 |
---|---|
2021 | 5.2% |
2022 | 7.8% |
2023 | 10.5% |
このように、パーセント表記を使うことで、数値の増減がより直感的に理解できるようになります。
エクセルのグラフで人数(人)を表示する方法
売上や来場者数など、人に関するデータを扱う場合、軸に「人」の単位を表示するとより直感的になります。
人数単位の適用手順
- データを用意し、棒グラフまたは折れ線グラフを作成
- 縦軸を右クリックして「軸の書式設定」を選択
- 「表示形式」で「ユーザー定義」を選択し、「#,##0″人”」と入力
- 「OK」を押して変更を適用
具体例:イベント来場者数の推移をグラフ化
年度 | 来場者数 |
2021 | 12,000人 |
2022 | 15,500人 |
2023 | 18,200人 |
この方法を使えば、グラフに「人」という単位を明示でき、数値の意味を明確に伝えることができます。
エクセルのグラフでミリメートル(mm)を表示する方法
建築やエンジニアリングの分野では、寸法データを扱うことが多いため、グラフに「mm」の単位を設定すると便利です。
ミリメートル単位の適用手順
- 数値データを入力し、折れ線グラフなどを作成
- 軸を右クリックして「軸の書式設定」を選択
- 「表示形式」で「ユーザー定義」を選択し、「0″mm”」と入力
- 適用後、グラフの単位を確認
エクセルのグラフで単位が表示されない場合の対処法
単位が正しく表示されない場合、次の点を確認しましょう。
単位が表示されない原因と解決策
- 表示形式が「標準」のままになっている → 「軸の書式設定」から適切な単位を選択
- データがテキスト形式になっている → 数値データに変換する
- カスタムフォーマットが適用されていない → 「#,##0″円”」のように手動設定
正しい設定を行うことで、適切な単位を表示できます。
まとめ
エクセルのグラフで単位を設定することで、データの可読性が向上し、伝えたい情報がより明確になります。
- パーセント(%) → 割合データの表現に最適
- 人数(人) → 売上・来場者数などのデータに活用
- ミリメートル(mm) → 寸法や測定データに適用
また、単位が正しく表示されない場合の対処法も紹介しましたので、ぜひ実践してみてください。