整体院開業に必要な設備・備品一覧|施術ベッド・内装・保健所対応まで完全ガイド

整体院の開業において、施術スキルや集客戦略と並ぶ重要なポイントが「設備と備品」の整備です。特に初めての独立開業では、何を揃えればよいか分からず、予算や優先順位で悩む方も多いはずです。本記事では、整体院をスムーズに開業するために必要な設備・備品をカテゴリ別に解説し、導入タイミングや保健所対応のポイント、費用感まで網羅的に紹介します。無駄なく、質の高い整体院開業を目指す方は必見です。


目次

なぜ整体院の備品準備が重要なのか

品質の高い施術は“設備の質”で支えられている

整体業は身体に直接触れる専門職です。施術ベッドの高さや安定性ひとつで、技術の伝わり方や顧客の体感が変わってしまいます。また、環境が整っていないと、施術効率やリピート率にも悪影響が出ます。

保健所への届出と設備条件の関係

自治体によっては、「施術所」として届け出る際に施設基準や衛生設備の設置が求められることがあります。事前に確認せず工事・購入を進めると、再施工が必要になるリスクもあるため、計画段階から備品リストを整えておくことが重要です。


【施術スペース編】整体院に必要な主要設備と備品

施術ベッド(電動式・折りたたみ式)

  • メインの業務用ベッドは電動昇降タイプが理想(価格:8〜20万円)
  • 自宅開業や訪問施術用にはポータブル折りたたみ式も併用可
  • ベッド幅・クッション性・フェイスクッションの有無で快適性が大きく変わる

タオル・ブランケット・フェイスペーパー

  • 衛生管理の基本。施術ごとに交換が必要
  • フェイスペーパーは使い捨てタイプが人気(業務用大容量パックでコスパ◎)

施術用ワゴン・トレイ

  • オイルやアルコールスプレー、タオル、道具を整理して配置
  • キャスター付き・段差付きタイプが操作しやすい

姿見ミラー・骨格模型・説明用ツール

  • 姿勢チェックやビフォーアフターの可視化に役立つ
  • 説明に使えるポスターや人体図も、信頼感を高めるアイテム

【受付・待合スペース編】信頼される整体院のための備品

カウンター・レジ・会計周辺

  • シンプルな木製カウンター+POS連携のスマートレジで効率化
  • クレジット/電子マネー/QRコード決済に対応しておくと幅広い客層に対応できる

予約・カルテ管理システム

  • 紙カルテ派も、電子カルテアプリを併用すれば管理がスムーズ
  • LINE予約連携できるクラウド型予約ツールの導入も検討価値あり

椅子・ソファ・雑誌・ウォーターサーバー

  • 内装コンセプトと統一感ある設計で顧客満足度をUP
  • 観葉植物や間接照明を取り入れると“リラックス空間”を演出できる

【衛生・安全対策編】保健所対応を見据えた設備

手洗い場・石けん・ペーパータオル

  • 施術スペースに近い位置に設置(温水・非接触タイプが理想)
  • アルコール消毒スタンドも入り口に設置しておくと安心感UP

消毒器・UVライト・アルコール

  • タオル・ベッドカバー類は高温洗濯・乾燥対応必須
  • 小物器具(かっさ・カップなど)は紫外線消毒器の活用で清潔管理

ゴミ箱・リネン収納・ランドリーボックス

  • 施術後の使用済みタオルの分別が徹底できる仕組みをつくる
  • 脱臭効果のあるゴミ箱を選ぶと臭い対策にも効果的

【バックヤード・運営設備編】円滑な経営を支える備品

洗濯機・乾燥機(自社対応 or 外注)

  • タオル枚数が多い場合は業務用洗濯機を導入
  • スペースやスタッフが限られるなら、リネンサービス外注も選択肢

収納棚・什器・備品置き場

  • 施術ルーム・受付周りを“生活感のない”空間に保つための整理整頓が重要
  • 収納家具はシンプルなデザインで導線を妨げないように選定

スタッフ用ロッカー・休憩スペース

  • 複数人で運営する場合は、バックヤードの動線効率と清潔感も重視

【導入コスト目安】整体院開業時にかかる備品費用の相場

カテゴリ価格帯(目安)補足
施術ベッド・ワゴン類約10万〜30万円ベッドの機能・台数で変動
消耗品・衛生用品月額2万〜5万円フェイスペーパー・タオルなど
内装・インテリア約30万〜100万円床材・照明・受付カウンター含む
POS・予約システム月額5,000〜15,000円クラウド連携型が便利
洗濯機・乾燥機約5万〜20万円自宅開業は家庭用でも可

保健所対策で確認すべき項目(※自治体により異なる)

  • 手洗い設備の設置(温水対応か、非接触型か)
  • 施術スペースの面積と換気
  • 施術器具の消毒方法の明記と掲示
  • 廃棄物の分別・管理体制
  • 開業届・施術所構造設備概要書の提出

早い段階で地域の保健所に相談・図面持参で事前確認を取ることが、スムーズな開業に直結します。


開業準備スケジュールに沿った備品手配の流れ

時期実施内容
開業6か月前物件選定・導線設計・保健所相談
開業3か月前施術ベッド・内装・設備発注開始
開業2か月前備品手配・予約管理システム設定
開業1か月前納品・設置・動作確認・研修
開業1週間前清掃・消毒テスト・リハーサル営業

よくある質問Q&A|整体院開業の備品に関して

Q. 最低限で開業するなら、どこに予算をかけるべき?

施術ベッドの質と**衛生環境(手洗い・消毒)**は最優先。内装は最低限でも、清潔感が伝わればOKです。

Q. ベッドは1台で十分?

1人開業なら1台でも可能。ただし施術時間の長いメニューが多い場合は、休憩用ベッドや予備があると回転率UPになります。

Q. 備品は中古でもいい?

OK。ただし衛生面で注意が必要。特にフェイスクッションやタオル類は新品を推奨。電動機器類は保証の有無を確認しましょう。


まとめ|整体院開業は「設備の質」で印象が決まる

整体院の成功は、技術力と信頼感の両立が不可欠。その信頼を築く土台になるのが、適切な設備・清潔な空間・機能的な導線設計です。特に開業直後は「再来率」や「紹介率」に直結するため、予算を無駄にせず、初期段階で整えるべき備品を見極めておくことが大切です。

このガイドを参考に、あなたの理想の整体院を実現するための準備を一歩ずつ進めていきましょう。

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