「デイサービスの利用者が増えない…」「求人広告を出しても応募が来ない…」 そう悩んでいる介護業界の経営者や現場責任者の方は多いのではないでしょうか。高齢化が進み、介護サービスのニーズは増している一方で、事業者間の競争も激しくなっています。この記事では、介護業界における広告・集客手法を総ざらいし、デイサービスの集客方法から広告規制、求人マーケティングの考え方までをロロント株式会社の視点でわかりやすく解説します。
介護業界で集客が難しい理由とは?
地域競合が激化している
少子高齢化により介護施設は増加傾向にあり、1つのエリアに複数のデイサービス・有料老人ホームが乱立する状態に。
ターゲットは「利用者本人」ではない
意思決定の多くは家族やケアマネージャーが担うため、広告の届け先・伝え方が難しい。
広告表現に法的制限がある
介護・福祉領域は景品表示法や広告規制がかかりやすく、表現の自由度が低い分、施策設計に注意が必要です。
介護業界で使える広告・集客手法一覧
1. ポスティング・新聞折込
エリア密着型の集客施策。配布範囲を選べるため、特定の団地や高齢者世帯が多い地域に絞って配布可能。
2. 地域イベント・体験会の開催
「お試し利用」や「健康相談会」などを通じて、利用者本人やご家族との接点を増やす手法。チラシ・自治体掲示板・地域メディアでの告知と連動させる。
3. ケアマネージャー向け営業
ケアマネは利用先の選定に強い影響を持つ存在。直接の訪問・FAXDM・紹介ツールの配布などが有効。
4. 看板・外観訴求・送迎車ラッピング
デイサービスの施設外観における訴求、または地域内を走る送迎車を広告媒体にする手法。
5. Googleビジネスプロフィール(MEO対策)
地図検索で「デイサービス+地域名」などのキーワードで上位表示を狙う施策。写真や口コミの充実が鍵。
6. 介護系ポータルサイトへの掲載
「みんなの介護」など、ユーザーが施設を探す媒体への掲載で間接的集客を図る。
7. LINE公式アカウント・地域SNSの活用
地域に根ざした発信を定期的に行い、家族との接点を築く。登録特典や施設見学の予約導線を設けると効果的。
デイサービスの利用者を増やす具体策
「体験利用」「見学会」を入口にする
サービスの中身を体験してもらうことで、施設の雰囲気や職員の対応を実感してもらえる。紹介にもつながりやすい。
ケアマネ営業は“情報提供型”が基本
「空き状況」「利用事例」「送迎範囲」など、ケアマネが必要とする情報を分かりやすく伝える。定期的な情報交換の場づくりも効果的。
季節イベントは集客のチャンス
夏祭り、敬老の日、クリスマス会など、地域住民を巻き込める企画は「口コミ」を生みやすい。
広告・マーケティングで気をつけたい法規制(デイサービス 広告規制)
介護業界での広告には以下のような規制があります:
景品表示法
過度な表現(例:「絶対改善」「最安値」「日本一」など)はNG。あくまで事実に基づいた内容が必要です。
医療・福祉に関するガイドライン
厚生労働省の定める広告ガイドラインに準拠する必要があります。
地域の条例や高齢者向けサービスの広告ルール
自治体によってはポスティング自体に制限がある場合もあるので、事前に確認を。
違反した場合のリスク
- 行政指導
- 指定取り消し(指定事業所に限る)
- 信用失墜による利用者減少
慎重に、かつ効果的なマーケティング設計が求められます。
介護業界における求人マーケティングの考え方(介護 マーケティング 求人)
応募者も“地域の住民”
求人活動も広告と同様、地域に特化して設計することが重要。チラシやLINE求人、施設前掲示物も有効です。
スタッフ紹介キャンペーンの活用
職員が信頼する知人を紹介する「リファラル採用」が強く、低コストで定着率も高い。
採用特化ページの設置
Google検索やIndeedから流入した求職者に対応するため、施設の雰囲気・福利厚生・1日の流れを紹介する採用ページがあると効果的。
介護施設が使うべき営業ツール・広報素材
1. パンフレット(利用者・ケアマネ用)
- サービス内容、送迎範囲、設備、職員紹介
- 写真付きで雰囲気が伝わることが重要
2. 紹介カード・サンクスカード
紹介を促進するためのツール。紹介者と利用者に特典を設けると反応が上がりやすい。
3. イベントチラシ・配布物
地域イベントや健康教室などの告知ツール。施設外でも積極的に活用する。
4. 訪問営業トークスクリプト・FAQ集
ケアマネや家族に説明する際に統一した情報を伝えられるよう、簡潔な台本や質問対応集を作成。
集客と信頼を同時に高める「介護メディア」の活用
みんなの介護、介護ポストセブン、ケアニュース
ユーザーが情報収集に使っている主要介護メディアへの露出は、認知度と信頼性向上に寄与します。
プレスリリース配信も効果あり
新サービスやイベント情報をリリース配信すれば、メディア掲載・SNS拡散にもつながりやすくなります。
まとめ|介護業界こそ「信頼+導線」が鍵となる広告設計を
介護業界の広告は、派手さよりも「安心感」や「誠実さ」、そして“地域とのつながり”が成果を分けるポイントです。特に、ご本人よりも家族・ケアマネに向けた設計が集客・求人ともに重要になります。
ロロント株式会社では、ポスティングやイベント連動型施策はもちろん、LINE導線・MEO対策・介護メディア露出まで含めた地域密着型の広告設計をご提案しています。
「利用者をもっと増やしたい」「スタッフ採用も強化したい」とお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。