イベント司会進行の例文集|ビジネス・式典・講演会で使える台本テンプレート

イベントの司会を任された瞬間、まず困るのは「最初の一言」です。開会のあいさつ、登壇者紹介、休憩案内、質疑応答、閉会の締め。頭では流れを分かっているつもりでも、いざ台本を書き始めると「この言い方で失礼じゃないかな」「堅すぎるかな」「時間が押したら何て言えばいいんだろう」と手が止まりますよね。

司会進行で大切なのは、うまい話をすることではありません。参加者が迷わず、登壇者が話しやすく、主催者が安心して任せられる流れを作ることです。特にビジネスイベントや式典、講演会では、司会者の言葉がそのままイベント全体の品位や印象につながります。

ロロメディア編集部でも、セミナーや社内イベントの台本を作るときは、毎回「きれいな言葉」よりも「現場で読んで詰まらない言葉」を優先します。台本は読み物ではなく、声に出して使うものだからです。書いていると自然でも、マイクで読むと長すぎる。こういうズレが、当日の焦りにつながります。

ここでは、ビジネスイベント、式典、講演会でそのまま使える司会進行の例文を、場面ごとにまとめます。初めて司会をする人でも、必要な部分を差し替えれば台本として使えるように、かなり実務寄りにしています。

目次

イベント司会進行の基本は「案内・接続・時間管理」の3つ

イベント司会進行の基本は「案内・接続・時間管理」の3つ

司会進行というと、きれいな声で話す人を想像するかもしれません。もちろん聞き取りやすさは大切ですが、実務で一番重要なのは、参加者を迷わせないことです。

司会者の役割は、大きく分けると「案内する」「プログラムをつなぐ」「時間を整える」の3つです。イベントの目的を説明し、登壇者を紹介し、次に何が起きるかを伝える。これができていれば、派手な話術がなくても十分に信頼されます。

会場でよくあるのが、開会前に参加者が静かに座っているのに、主催者側がバタバタしていて誰も案内しない状況です。参加者は「もう始まるのかな」「撮影していいのかな」「トイレに行っても大丈夫かな」と少し不安になります。司会者の一言があるだけで、その空気はかなり落ち着きます。

台本は完璧な文章よりも読んで自然な言葉にする

司会台本は、文章として美しいだけでは足りません。声に出したときに読みやすいことが大切です。

たとえば「本日はご多忙の折、かくも多くの皆様にご臨席賜りまして」と書くと、式典らしくは見えます。ただ、読み慣れていない人が本番で読むと、噛みやすくなります。ビジネスイベントなら「本日はお忙しい中、ご参加いただき誠にありがとうございます」で十分です。

台本を作ったら、必ず声に出してください。目で読むと自然でも、口にすると長い文があります。1文が長いところは、途中で区切るか、短い表現に直しましょう。

司会者は主役ではなく場の交通整理役になる

司会者が目立ちすぎると、イベント全体の焦点がずれます。特に講演会や式典では、主役は登壇者や受賞者、主催者です。司会者は、その人たちが話しやすいように場を整える役割になります。

ただし、存在感が薄すぎてもいけません。案内が聞こえない、次の流れが分からない、時間が押しても何も言わない。これでは参加者も登壇者も不安になります。

司会の理想は、「出るところでははっきり出て、引くところではすっと引く」ことです。地味ですが、これが一番プロっぽく見えます。

開会前アナウンスで使える司会進行の例文

開会前アナウンスで使える司会進行の例文

開会前のアナウンスは、イベントの空気を整える最初の仕事です。ここで参加者に必要な注意事項を伝えておくと、本番中のトラブルが減ります。

ただ、注意事項を詰め込みすぎると、開始前から硬い雰囲気になります。最低限伝えるべきことを短く、聞き取りやすく話すのがポイントです。Peatixやイベント運営系の情報でも、開会前アナウンス、開会の挨拶、概要説明、登壇者紹介、休憩案内などを台本に含めることが重要とされています。

開会5分前のアナウンス例文

開会5分前は、参加者に着席を促すタイミングです。まだ会場がざわついていることもあるので、少しゆっくり、はっきり話します。

「皆さま、本日はご来場いただき誠にありがとうございます。開会まで、あと5分ほどとなりました。お席にお戻りいただき、開会まで今しばらくお待ちください。

あわせまして、携帯電話をお持ちの方は、電源をお切りいただくか、マナーモードへの設定をお願いいたします。本日は最後までどうぞよろしくお願いいたします。」

この段階では、あまり長く説明しないほうがいいです。トイレや受付対応をしている人もいるので、必要事項だけにします。

開会直前のアナウンス例文

開会直前は、会場全体を本番モードに切り替える役割があります。ざわつきが残っている場合は、少し間を置いてから話すと落ち着きます。

「皆さま、大変お待たせいたしました。ただいまより、〇〇を開会いたします。開会に先立ちまして、携帯電話の電源、またはマナーモードの設定を今一度ご確認ください。

なお、本日の写真撮影、録音、録画につきましては、事前にご案内しておりますルールに沿ってお願いいたします。それでは、まもなく開会いたします。」

撮影可否はイベントによって違います。禁止なら「ご遠慮ください」、一部可なら「指定の時間のみ可能です」と台本に明記しておきましょう。

ビジネスイベントの開会あいさつ例文

ビジネスイベントの開会あいさつ例文

ビジネスイベントの開会あいさつは、明るく、短く、目的が分かることが大切です。参加者は忙しい中で来ています。長い前置きより、「今日は何が得られるのか」が見えるほうが集中しやすくなります。

開会あいさつでありがちな失敗は、主催者側の思いを長く語りすぎることです。参加者はまだ会場の空気に慣れていません。最初は短く迎え入れ、イベントの目的と流れを伝えるだけで十分です。

セミナー・勉強会の開会例文

「皆さま、本日はお忙しい中、〇〇セミナーにご参加いただき誠にありがとうございます。本日司会を務めます、〇〇株式会社の〇〇と申します。どうぞよろしくお願いいたします。

本日のセミナーでは、〇〇をテーマに、現場で活用できる考え方や具体的な事例をご紹介いたします。終了時刻は〇時〇分を予定しております。途中、質疑応答のお時間も設けておりますので、ぜひ最後までご参加ください。

それでは、〇〇セミナーを開会いたします。」

この例文は、かなり汎用性があります。テーマ名、会社名、終了時刻を差し替えれば、営業セミナー、採用説明会、社内研修にも使えます。

企業イベント・交流会の開会例文

「皆さま、本日は〇〇交流会にご参加いただき、誠にありがとうございます。本日司会を務めさせていただきます、〇〇の〇〇です。短い時間ではございますが、皆さまにとって実りある機会となるよう進行してまいります。

本日は、前半に主催者からのご挨拶と事例紹介、後半に参加者同士の交流のお時間を予定しております。お名刺交換や情報交換の時間もございますので、ぜひ積極的にご交流ください。

それでは、ただいまより〇〇交流会を開会いたします。」

交流会では、最初に「交流してよい場である」と伝えることが大事です。参加者が遠慮していると、後半の会話が始まりにくくなります。

式典で使える司会進行の例文

式典で使える司会進行の例文

式典は、ビジネスイベントよりも言葉遣いが少し改まります。表彰式、周年式典、入社式、内定式、記念式典などでは、場の品位を保つことが大切です。

ただし、堅くしすぎて司会者が噛むと、本番の空気が崩れます。式典では、丁寧さと読みやすさのバランスを取ることが必要です。講演会や式典の司会では、開会あいさつや諸注意を先に伝える構成が多く紹介されています。

記念式典の開会例文

「皆さま、本日はお忙しい中、〇〇記念式典にご臨席賜り、誠にありがとうございます。本日司会を務めさせていただきます、〇〇株式会社の〇〇でございます。何卒よろしくお願いいたします。

開会に先立ちまして、皆さまにお願いがございます。携帯電話をお持ちの方は、電源をお切りいただくか、マナーモードへの設定をお願いいたします。また、式典中の写真撮影につきましては、係の案内に従っていただきますようお願い申し上げます。

それでは、ただいまより〇〇記念式典を開会いたします。」

式典では「ご参加」よりも「ご臨席」を使うと改まった印象になります。ただし、社内向けのカジュアルな式典なら「ご参加」で問題ありません。

表彰式の開会例文

「皆さま、本日は〇〇表彰式にご出席いただき、誠にありがとうございます。本日司会を務めます、〇〇部の〇〇です。どうぞよろしくお願いいたします。

本日は、日頃より優れた成果を上げられた皆さまを称える場として、表彰式を執り行います。受賞される皆さまに敬意を表しながら、滞りなく進行してまいります。

それでは、ただいまより〇〇表彰式を開会いたします。」

表彰式では、受賞者を立てる表現を入れると自然です。司会者が盛り上げすぎるより、受賞者への敬意が伝わる言葉を選びましょう。

講演会で使える司会進行の例文

講演会で使える司会進行の例文

講演会の司会で大切なのは、講師が話しやすい空気を作ることです。司会者が長く話しすぎると、講師の時間を削ってしまいます。

講演会では、テーマ紹介、講師紹介、注意事項、質疑応答の案内が重要です。講演会向けの台本でも、テーマを明確に伝え、講師紹介につなげる流れが基本とされています。

講演会の開会例文

「皆さま、本日はお忙しい中、〇〇講演会にご参加いただき誠にありがとうございます。本日司会を務めます、〇〇の〇〇です。どうぞよろしくお願いいたします。

本日の講演会では、『〇〇』をテーマに、〇〇先生をお迎えしてお話を伺います。講演時間は〇時〇分までを予定しており、その後、質疑応答のお時間を設けております。

それでは、開会にあたり、主催者を代表して〇〇よりご挨拶申し上げます。〇〇、お願いいたします。」

講演会では、最初に全体の時間を伝えておくと参加者が安心します。質疑応答がある場合は、最初に案内しておくと質問を考えながら聞いてもらえます。

講師紹介の例文

「それでは、本日の講師をご紹介いたします。〇〇先生は、〇〇分野において長年ご活躍され、これまでに〇〇や〇〇など、数多くの実績をお持ちです。

本日は、『〇〇』をテーマに、実務で活かせる視点や具体的な事例を交えながらお話しいただきます。それでは、〇〇先生、よろしくお願いいたします。」

講師紹介でやりがちな失敗は、プロフィールを全部読んでしまうことです。参加者が知りたいのは、講師がなぜこのテーマを話すのにふさわしいかです。実績は2つか3つに絞りましょう。

登壇者・来賓紹介で使える例文

登壇者・来賓紹介で使える例文

登壇者や来賓の紹介は、司会者が最も緊張しやすい場面です。名前、肩書き、会社名を間違えると失礼になりますし、会場の空気も一瞬止まります。

イベント開始30分前、登壇者の肩書きが変更されていたことに気づき、慌てて台本を書き直す。こういう場面は本当にあります。だから、紹介文は事前確認が必須です。

来賓紹介の例文

「続きまして、本日ご臨席いただいておりますご来賓の皆さまをご紹介いたします。

〇〇株式会社 代表取締役 〇〇様でございます。皆さま、拍手をもってお迎えください。

続きまして、〇〇団体 理事長 〇〇様でございます。」

来賓紹介では、読み上げ順が重要です。主催者側で順番を決め、台本に番号を振っておきましょう。司会者の判断で順番を変えるのは避けたほうが安全です。

登壇者紹介の例文

「ここで、本日ご登壇いただく皆さまをご紹介いたします。

まず、〇〇株式会社 〇〇部 部長の〇〇様です。〇〇領域を中心に、企業の業務改善や組織づくりに携わってこられました。

続きまして、〇〇株式会社 〇〇様です。本日は、現場での取り組み事例を中心にお話しいただきます。」

登壇者紹介では、肩書きだけでなく「今日何を話す人か」を一言添えると分かりやすくなります。参加者が登壇者を理解しやすくなるからです。

主催者挨拶へつなぐ司会進行の例文

主催者挨拶へつなぐ司会進行の例文

主催者挨拶は、多くのイベントで最初に入るプログラムです。司会者は、主催者を丁寧に紹介し、自然にマイクを渡します。

ここで大切なのは、紹介が長すぎないことです。主催者本人がこれから話すため、司会者が先に説明しすぎる必要はありません。

主催者挨拶の導入例文

「それでは、開会にあたりまして、主催者を代表し、〇〇株式会社 代表取締役 〇〇よりご挨拶申し上げます。〇〇、よろしくお願いいたします。」

社内イベントなら、最後の「〇〇、よろしくお願いいたします」でも自然です。式典なら「〇〇よりご挨拶申し上げます」の後に一礼して、静かに下がると丁寧に見えます。

主催者挨拶後のつなぎ例文

「〇〇、ありがとうございました。

続きまして、本日のプログラムについてご案内いたします。」

主催者挨拶後は、拍手がある場合とない場合があります。拍手が必要なら、司会者が少し間を取り、会場に拍手を促す空気を作ります。台本には「拍手」と書いておくと、本番で迷いません。

プログラム説明で使える司会進行の例文

プログラム説明で使える司会進行の例文

プログラム説明は、参加者に安心感を与えるための重要なパートです。いつ終わるのか、休憩はあるのか、質問はできるのか。ここが分かるだけで、参加者の集中しやすさが変わります。

イベントで参加者が不安になるのは、先が見えない時です。終了時間が分からない、休憩の有無が分からない、トイレに行くタイミングが分からない。司会者が最初に説明しておけば、会場全体が落ち着きます。

タイムスケジュール説明の例文

「ここで、本日の流れをご案内いたします。

このあと、主催者挨拶に続きまして、〇〇様による基調講演を行います。講演終了後、10分間の休憩をはさみ、後半はパネルディスカッションと質疑応答を予定しております。

終了時刻は〇時〇分を予定しております。円滑な進行のため、皆さまのご協力をお願いいたします。」

時間を伝える時は、細かすぎる分単位を全部読む必要はありません。参加者に必要なのは、大きな流れと休憩、終了時刻です。

注意事項説明の例文

「続きまして、会場内でのお願いです。講演中の携帯電話のご使用はお控えいただき、マナーモードへの設定をお願いいたします。

また、本日の資料につきましては、終了後にメールにてご案内いたします。会場内でご不明な点がございましたら、お近くのスタッフまでお声がけください。」

注意事項は、参加者に関係するものだけを伝えます。主催者側の都合を長く説明すると、聞かれなくなります。

休憩前後の司会進行例文

休憩前後の司会進行例文

休憩前後は、イベントが崩れやすいポイントです。休憩終了後に人が戻らず、後半の開始が遅れることがあります。

休憩前に「何時に再開するか」をはっきり伝え、休憩終了5分前にもアナウンスすると安定します。イベント進行の台本例でも、休憩前後の案内を入れておくことが推奨されています。

休憩前の例文

「ここで、10分間の休憩に入ります。再開は〇時〇分を予定しております。

お手洗いは会場を出て右手にございます。再開時刻の5分前には、改めてお席へお戻りいただきますようお願いいたします。」

休憩案内では、時間と場所をセットで伝えます。トイレや喫煙所、ドリンクコーナーがある場合は、必要に応じて入れましょう。

休憩終了5分前の例文

「皆さまにご案内いたします。まもなく後半のプログラムを開始いたします。

お席にお戻りいただき、開始まで今しばらくお待ちください。」

休憩後にざわついている時は、すぐに本編へ入らないほうがいいです。まず着席を促し、少し間を置いてから再開します。

後半再開の例文

「皆さま、お待たせいたしました。ただいまより、後半のプログラムを開始いたします。

後半は、〇〇をテーマにパネルディスカッションを行います。それでは、登壇者の皆さまにご登壇いただきます。」

後半の再開では、もう一度テーマを伝えると参加者の意識が戻ります。休憩で切れた集中を、短い案内でつなぎ直すイメージです。

質疑応答で使える司会進行の例文

質疑応答で使える司会進行の例文

質疑応答は、司会者の腕が出る場面です。質問者を誘導し、登壇者へつなぎ、時間内に収める必要があります。

一番困るのは、質問が出ない時です。会場が静まり、登壇者もこちらを見て、司会者だけが焦る。こういう時の一言を台本に入れておくと、本番でかなり助かります。

質疑応答開始の例文

「それでは、ここから質疑応答のお時間に移ります。ご質問のある方は、挙手にてお知らせください。スタッフがマイクをお持ちいたします。

ご質問の際は、差し支えなければご所属とお名前をお伝えいただいたうえで、ご質問をお願いいたします。」

オンラインの場合は、チャットやQ&A機能の案内に変えます。リアル会場とオンラインでは導線が違うので、台本も分けておきましょう。

質問が出ない時の例文

「ありがとうございます。少し考えるお時間を取らせていただきますので、ご質問のある方は挙手にてお知らせください。

先ほどの〇〇のテーマについて、具体的な運用方法や導入時の注意点などでも構いません。」

質問が出ない時は、「質問してください」と急かすより、質問しやすい範囲を示すと出やすくなります。参加者は、何を聞いてよいか迷っていることが多いです。

質疑応答を締める例文

「それでは、お時間の都合上、質疑応答はここまでとさせていただきます。ご質問いただいた皆さま、ありがとうございました。

また、時間内にお答えできなかったご質問につきましては、終了後にスタッフまでお声がけください。」

時間が押している時は、きっぱり締めることも司会者の仕事です。曖昧にすると、次のプログラムが遅れます。

閉会あいさつで使える司会進行の例文

閉会あいさつで使える司会進行の例文

閉会あいさつは、イベントの余韻を決めます。ここでバタバタ終わると、全体の印象が少し雑になります。

ただし、最後も長く話す必要はありません。登壇者、参加者、関係者への感謝を伝え、今後の案内があれば入れて、きれいに締めます。

ビジネスイベントの閉会例文

「以上をもちまして、〇〇セミナーの全プログラムを終了いたします。

本日はお忙しい中、最後までご参加いただき誠にありがとうございました。また、ご登壇いただきました〇〇様にも、改めて御礼申し上げます。

本日の資料につきましては、後日メールにてご案内いたします。お気をつけてお帰りください。本日は誠にありがとうございました。」

閉会では、資料配布やアンケートがある場合、最後に必ず案内します。参加者が帰り始めてから案内すると届きません。

式典の閉会例文

「以上をもちまして、〇〇記念式典を閉会いたします。

本日はご多用のところご臨席賜り、誠にありがとうございました。皆さまのご協力により、滞りなく式典を執り行うことができました。

お帰りの際は、お忘れ物のないようお気をつけください。本日は誠にありがとうございました。」

式典の閉会では、「滞りなく」という表現が自然です。落ち着いた雰囲気で読み上げると、締まりが出ます。

トラブル時に使える司会進行の例文

トラブル時に使える司会進行の例文

イベント本番では、必ず何か起きます。マイクが入らない、登壇者の到着が遅れる、スライドが映らない、時間が押す。台本通りに進まないことのほうが普通かもしれません。

ここで司会者が焦ると、会場も不安になります。逆に、落ち着いて一言入れられるだけで、参加者は安心します。

マイク・音声トラブル時の例文

「ただいま音声の確認を行っております。恐れ入りますが、復旧まで今しばらくお待ちください。」

オンラインなら、次のようにします。

「現在、一部音声に不具合が発生しております。復旧作業を行っておりますので、恐れ入りますが、そのまま画面を閉じずにお待ちください。」

トラブル時は、原因を長く説明しないほうがいいです。必要なのは、今対応していることと、参加者にどうしてほしいかです。

登壇者の準備が遅れている時の例文

「ただいま次のプログラムの準備を進めております。開始まで少々お時間をいただきますが、今しばらくお待ちください。」

具体的な理由を言わなくていい場合もあります。登壇者側の事情を会場に細かく伝えると、かえって印象が悪くなることがあります。

時間が押している時の例文

「進行の都合により、以降のプログラムを一部短縮して進めさせていただきます。何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。」

時間が押した時は、司会者が勝手に判断せず、主催者や進行管理者と確認してから案内します。台本に「押した場合の削る場所」を事前に書いておくと、本番で迷いません。

オンラインイベントで使える司会進行の例文

オンラインイベントで使える司会進行の例文

オンラインイベントでは、リアル会場とは違う注意点があります。音声、画面、チャット、録画、通信環境の案内が必要です。

オンラインでは、参加者の反応が見えにくいので、司会者の案内がさらに重要になります。Voice Martの台本例でも、オンラインでは開始前に音声と画面の表示確認を案内する流れが紹介されています。

オンライン開会前の例文

「皆さま、本日はご参加いただきありがとうございます。まもなく〇〇ウェビナーを開始いたします。

開始に先立ちまして、音声と画面が正常に表示されているかご確認ください。音声が聞こえない場合は、ご利用端末の音量設定、または接続環境をご確認ください。

なお、本日のご質問は、画面下部のQ&A機能よりお送りいただけます。」

オンラインでは、トラブル対応の入口を先に伝えておくと安心です。参加者が自分で確認できることを案内しておきましょう。

オンライン質疑応答の例文

「ここから質疑応答に移ります。ご質問のある方は、Q&A欄またはチャット欄よりご投稿ください。

お時間の都合上、すべてのご質問にお答えできない場合がございます。あらかじめご了承ください。」

オンラインでは質問が一気に届くことがあります。全部答えられない可能性を先に伝えておくと、後で締めやすくなります。

司会台本を作る時に必ず入れる項目

司会台本を作る時に必ず入れる項目

司会台本は、セリフだけを書けばいいわけではありません。開始時刻、担当者、合図、登壇者の動き、照明や音響のタイミングも入れておくと、本番で迷いません。

イベント当日、司会者だけが台本を持っていても、音響担当や運営スタッフとタイミングが合わなければ進行は乱れます。台本は司会者のためだけでなく、運営全体の共有資料でもあります。

最低限入れたい項目は次の通りです。

・時刻
・プログラム名
・司会セリフ
・登壇者名と肩書き
・マイクや映像の切り替え
・拍手の有無
・スタッフの動き
・押した場合の対応

この項目を入れると、台本がただの文章ではなく進行表になります。司会者が安心できるだけでなく、スタッフも次の動きを把握しやすくなります。

肩書きと名前は必ず本人確認する

司会台本で最も間違えてはいけないのが、登壇者や来賓の名前と肩書きです。ここは必ず本人または担当者に確認しましょう。

漢字の読み方、役職名、会社名の表記、敬称の有無は、思い込みで進めると危険です。特に「代表取締役社長」と「代表取締役」、「理事」と「理事長」などは、間違えると失礼になります。

台本には、読み仮名も入れておくと安心です。本番で緊張すると、普段読める名前でも一瞬迷うことがあります。

司会者の手元台本は余白を広めにする

本番用の台本は、詰め込みすぎないほうがいいです。文字が小さいと、会場の照明や緊張で読みづらくなります。

A4用紙なら、行間を広めにして、重要な箇所は太字や色分けをします。ただし、色を使いすぎると逆に見づらくなるので、「登壇者名」「時刻」「注意事項」くらいに絞るとよいです。

本番中に変更が入ることもあるため、手書きメモができる余白を残してください。きれいな台本より、現場で使える台本のほうが強いです。

司会進行で失敗しない話し方のコツ

司会進行で失敗しない話し方のコツ

司会進行は、台本があれば半分は安心です。でも、本番では話し方も大切になります。

緊張すると早口になり、語尾が小さくなります。会場が広いと、自分では大きく話しているつもりでも、後ろの席には届いていないことがあります。

最初の一文はゆっくり読む

司会で一番緊張するのは、最初の一文です。ここで噛むと、自分でも焦りますよね。だからこそ、最初だけは意識してゆっくり読みます。

「皆さま、本日はお忙しい中、ご参加いただき誠にありがとうございます。」

この一文を急がず読めると、その後が安定します。最初に会場を見て、一呼吸置いてから話し始めると落ち着いて見えます。

文末を消さない

司会で聞き取りにくい人は、文末が小さくなりがちです。「お願いいたします」「ありがとうございます」の最後が消えると、締まりがなく聞こえます。

文末まで言い切るだけで、印象はかなり変わります。声を張るというより、最後の音を置くイメージです。

特に式典では、語尾が流れると軽く見えます。ゆっくり、短く、最後まで。これだけで十分に整って聞こえます。

まとめ

まとめ

イベント司会進行で大切なのは、うまい話をすることではありません。参加者が迷わず、登壇者が話しやすく、主催者が安心して任せられる流れを作ることです。

ビジネスイベントでは、開会あいさつ、概要説明、登壇者紹介、質疑応答、閉会あいさつを短く分かりやすくつなぎます。式典では、言葉遣いを少し改め、来賓や受賞者への敬意を丁寧に示します。講演会では、講師紹介を簡潔にし、講師が話し始めやすい空気を作ることが重要です。

司会台本を作る時は、セリフだけでなく、時刻、登壇者名、肩書き、マイクの切り替え、拍手の有無、トラブル時の案内まで入れておきましょう。本番で迷う箇所を事前に減らすほど、司会者は落ち着いて進行できます。

迷ったら、まずはこの型で十分です。

「皆さま、本日はお忙しい中、〇〇にご参加いただき誠にありがとうございます。本日司会を務めます、〇〇の〇〇です。どうぞよろしくお願いいたします。

本日は、〇〇をテーマに、〇〇様よりお話しいただきます。終了時刻は〇時〇分を予定しております。最後までどうぞよろしくお願いいたします。」

司会は、イベントの主役ではありません。でも、司会が整っているイベントは、最初から最後まで安心して見られます。派手な言葉より、聞き取りやすく、迷わせない言葉を選ぶ。それが、ビジネスでも式典でも講演会でも使える司会進行の基本です。

今週のベストバイ

おすすめ一覧

資料ダウンロード

弊社のサービスについて詳しく知りたい方はこちらより
サービスご紹介資料をダウンロードしてください