添付ファイルを送ろうとしたら容量オーバーで送信できず、締切直前に手が止まったことはありませんか。しかも相手が取引先や上司だと、「分けて送ります」とだけ書いて失礼にならないか気になって、本文を打っては消してを繰り返しがちです。
実際、メールを2回に分けて送る場面では、ファイルの送付方法そのものよりも「相手が迷わず確認できる書き方」が重要になります。ここが甘いと、先方が1通目だけ確認して終わってしまったり、どちらが最新版かわからなくなったりして、提出のやり直しや確認依頼の手間が発生します。
「2回に分けて送ります」と伝えるメールで先に押さえるべきポイント

メールを分割して送るとき、まず考えるべきなのは文面のうまさではありません。相手が混乱しない構造になっているか、そこが最優先です。
たとえば、会議30分前に資料を送ろうとして容量制限に引っかかり、とっさに1通目だけ送信したものの件名に番号がなく、2通目が埋もれてしまう。先方は1通目だけを開いて「資料が足りない」と判断し、こちらは再送と謝罪で時間を失う。この失敗は、文面より順番設計の問題です。
件名で分割送信だとわかるようにする
本文だけで説明しても、相手は受信トレイ一覧の時点では内容を把握できません。だからこそ、件名で「何通届くのか」「今どのメールなのか」を見せる必要があります。
実務では、件名に「全2通のうち1通目」「1/2」「2/2」を必ず入れてください。これだけで相手の確認ミスは大きく減ります。逆に件名が同じままだと、1通目と2通目の区別がつかず、片方だけ見落とされやすくなります。
おすすめの件名は次の形です。
【資料送付 1/2】〇〇案件 ご提案資料一式
【資料送付 2/2】〇〇案件 ご提案資料一式
この書き方の良いところは、受信一覧の段階で相手が「あと1通ある」と理解できることです。本文で丁寧に説明する前に、件名で迷わせない。これが基本になります。
本文では理由と通数を最初に伝える
ですから、冒頭で「容量の都合により2回に分けて送付いたします」「本メールは1通目です」と明記してください。これだけで受信者の判断が早くなりますし、確認漏れも防げます。
ここで遠回しな表現は不要です。「分割にて失礼いたします」だけでは、相手は何通来るのか分かりません。大事なのはお詫びより情報整理です。
添付ファイル名も本文中に書いておく
添付したファイルの中身が、相手にとって一目でわかるとは限りません。特にPDF、画像、ZIPファイルが複数あると、開かないと内容を把握できず、確認に時間がかかります。
そのため、本文に「添付ファイル名」または「内容の概要」を短く入れてください。たとえば「ご提案書」「見積書」「参考画像」と書いてあるだけで、受け手は確認の順番を決めやすくなります。
容量オーバーで2回に分けて送るときのメール例文

まずは検索意図に直結する部分からいきます。急いでいるときは、そのまま使える文面が必要ですよね。
社外向けの基本例文
この例文のポイントは、最初の3行で必要情報が揃っていることです。社外メールでは丁寧さを優先しすぎて説明が後ろに回りがちですが、分割送信では冒頭で全体像を示した方が親切です。
「容量の都合により」という表現も実務では十分自然です。「システム上の制限により」としても問題ありませんが、長くしない方が伝わります。
2通目のメール例文
2通目では「先ほどのメールに続き」と入れることで、受信者が前のメールとのつながりを理解しやすくなります。ここで1通目と同じ文章をそのまま送ると、どちらがどちらか分かりにくくなります。
実際、相手は1通目を見たあと別の作業に入ることがあります。そのあと2通目だけ開いたときでも、流れが追えるようにしておく必要があります。
少し柔らかく伝えたいときの例文
少しやわらかい文面にしたいときでも、「そろいましたらご確認ください」という言い方が便利です。相手に急かす印象を与えにくく、それでいて2通そろってから見てほしい意図が伝わります。
ファイル分割時に失礼にならない伝え方と文面のコツ
「2回に分けて送ります」という表現自体は失礼ではありません。ただし、書き方を間違えると雑に見えます。問題は分割することではなく、説明不足になることです。
送る側は状況を理解していますが、受け取る側はメールが届いた時点では何も知りません。その前提に立って書けるかどうかで、印象がかなり変わります。
「分けて送ります」だけでは足りない理由
一番ありがちな失敗は、「容量の関係で2回に分けて送ります。よろしくお願いします」で終える書き方です。これだと、相手は何をいつ確認すべきか判断できません。
だからこそ必要なのは、次の4点です。
- 分割する理由
- 全何通か
- 今どのメールか
- 何が添付されているか
この4点が入っていれば、相手は迷いません。逆に、どれか一つ欠けると確認コストが上がります。
お詫びは短く、説明は具体的にする
分割送信で必要なお詫びは一言で十分です。たとえば「容量の都合上、分割での送付となり恐縮ですが」で足ります。その後に、何通目で何が入っているかをはっきり書きましょう。
相手が求めているのは礼儀正しさだけではありません。確認しやすさです。ここを外さなければ、文章は自然に丁寧になります。
ZIP送付やクラウド共有に切り替える判断も必要
そもそも2通に分けるべきかも、実務では考える必要があります。画像10枚程度なら分割送信で済みますが、動画や高解像度データならメールが3通、4通と増えて逆に不親切になります。
ただし社外では、相手のセキュリティ環境によってZIPや外部リンクが受け取れないこともあります。だからこそ、2回程度の分割で収まるならメール分割、それ以上なら別手段も検討、という線引きが実務的です。
そのまま使える「2回に分けて送ります」メール例文集

ここでは場面別に、すぐ使える例文をまとめます。検索している人の多くは、文章を一から考える余裕がないはずです。ですので、なるべく修正箇所が少ない形にしています。
資料提出時の例文
提出物の場合は、「本日ご提出予定の資料」と先に書くと、相手が何のメールかすぐ理解できます。案件名だけだと、受信箱で埋もれやすい場面があります。
写真や画像データ送付時の例文
画像送付では、ファイル名だけでなく「会場全景」「受付周辺」など中身をざっくり書いておくと親切です。相手は必要な写真だけ先に確認したいことがあるからです。
契約書や申請書類を送るときの例文
申請や契約関係では、「どの書類がどちらに入っているか」を書かないと確認漏れが起きます。特に相手が社内回覧する場合、情報整理の質がそのまま信頼感につながります。
再送を兼ねる場合の例文
再送時は、何が変わったのかを明記してください。ただ再送しますと書くだけでは、先方は前のメールを見ればいいのか、新しい方を見ればいいのか判断できません。
社内メールと社外メールで変えるべき書き方の違い

同じ「2回に分けて送ります」でも、社内と社外では言い回しを少し変えた方が自然です。ここを分けずにテンプレートだけで回すと、硬すぎたり軽すぎたりします。
社内メールは簡潔でも情報不足にしない
社内では、社外ほどかしこまる必要はありません。ただし、簡単すぎると逆に伝わりません。特に上司が移動中にスマホで確認する場面だと、短すぎる文面は見落としにつながります。
たとえば次の形なら、社内でも十分使えます。
社内では「お世話になっております」は不要でも、「こちらは1通目です」は必要です。相手が同じ会社の人でも、受け取る状況はバラバラだからです。
社外メールは一文の軽さより確認しやすさを優先する
社外だと、親しみやすさより整理された文章が求められます。特に初回送付や取引開始直後は、ちょっとした文面の甘さがそのまま仕事の精度として見られます。
そのため、社外では「容量の都合により」「本メールは1通目です」「あわせてご確認ください」のように、少し定型的でも誤解が起きない表現を選んだ方が安全です。
ここで気をつけたいのは、必要以上にへりくだりすぎないことです。長い謝罪文は、かえって読みづらくなります。
「2回に分けて送ります」メールで避けたいNG表現
丁寧に書いたつもりでも、実務では逆効果になる言い回しがあります。これは知っておいた方が早いです。
「とりあえず先に送ります」は印象が悪い
急いでいるときほど、つい書きがちなのがこの表現です。ただ、「とりあえず」は社内の口頭ならまだしも、メール本文では軽く見えます。
「容量が大きすぎて無理でした」は幼く見える
理由を説明したい気持ちはわかりますが、「無理でした」はビジネスメールでは避けたい表現です。言い切りが雑に見えるうえ、社外ではカジュアルすぎます。
「確認お願いします」だけで終わらせない
この書き方だと、何をどの順番で確認するのかが伝わりません。分割メールでは、確認対象を具体化することが大事です。
このように書けば、相手がやることが明確になります。短さより、行動の明確さを優先してください。
2回に分けて送る前に見直したい実務上の対応方法

実は、メール文面だけ整えても、送付の段取りが悪いと相手は混乱します。ここを軽く見ると、せっかく丁寧に書いても意味が薄れます。
送信前にファイル名を整理する
締切前に焦っていると、ファイル名が「最終版」「最新版2」「修正版_確定」みたいに散らかっていることがあります。これ、受け手にはかなり不親切です。
送る前に、少なくともファイル名だけは整えてください。たとえば「20260331_提案書」「20260331_見積書」のように、日付と内容がわかる形にしておくと、相手が保存しやすくなります。
連続送信する間隔は空けすぎない
1通目を送ってからしばらくして2通目を送ると、相手は1通目だけ見て動いてしまうことがあります。だから、2通に分けるならほぼ連続で送るのが基本です。
相手が急ぎの案件なら先に一報を入れる
たとえば納品直前、先方が「届いたらすぐ確認して修正有無を返す」流れになっているとき、分割メールはタイミングが重要です。そこで黙って2通送るより、先に「容量の都合で2通に分けてお送りします」と一言入れた方がスムーズです。
これは特に急ぎ案件で効果があります。相手が1通目だけで確認を始めるのを防げますし、全体の進行も止まりません。
メールを2回に分けるときにそのまま使える短文フレーズ集
長い例文まではいらないけれど、自然な一文だけ欲しい。そんなときに使えるフレーズを整理しておきます。
冒頭で使いやすい一文
- 添付容量の都合により、2回に分けて送付いたします。
- ファイル容量の関係で、メールを2通に分けてお送りしております。
- 本メールは、全2通のうち1通目です。
この3つは汎用性が高いです。迷ったらこのまま使って問題ありません。
2通目で使いやすい一文
- 先ほどに続き、2通目をお送りいたします。
- 分割送付の続きとして、残りの資料をお送りします。
- 先ほどのメールとあわせてご確認をお願いいたします。
2通目は「続き」であることが伝われば十分です。ここで改めて長い事情説明は不要です。
お詫びを添えるときの一文
- 分割での送付となり、恐れ入ります。
- お手数をおかけしますが、あわせてご確認をお願いいたします。
- 容量の都合上、分けての送付となりますことをご容赦ください。
お詫びはこの程度で十分です。何度も謝る必要はありません。読む側からすると、謝罪より整理された案内の方が助かります。
「2回に分けて送ります」メールに関するよくある疑問
最後に、実際に迷いやすいポイントを整理します。ここで引っかかって送信が止まる人は少なくありません。
「2回に分けて送ります」はそのまま使って失礼ではないか
失礼ではありません。問題になるのは表現そのものではなく、必要な説明が足りない場合です。
「2回に分けて送ります」に加えて、「容量の都合」「本メールは1通目」「続けて2通目も送る」と書けば、十分に丁寧です。むしろ曖昧な婉曲表現より、わかりやすい日本語の方が実務向きです。
「分割して送付いたします」とどちらがよいか
社外なら「分割して送付いたします」の方がやや整っています。社内や親しい取引先なら「2回に分けて送ります」でも問題ありません。
迷ったら、本文では「分割して送付いたします」、会話調を少し残したいなら「2回に分けてお送りします」にすると自然です。無理に難しい表現へ寄せる必要はありません。
2回ではなく3回以上に分けるときはどうするか
3回以上になる場合も考え方は同じです。ただし、回数が増えるほど相手の確認負担が上がります。
まとめ|「2回に分けて送ります」メールは丁寧さより確認しやすさで決まる
添付ファイルを2回に分けて送ること自体は、失礼でもマナー違反でもありません。問題になるのは、相手が「何通届くのか」「今どのメールなのか」「何を確認すればいいのか」を把握できないまま受け取ることです。
実務では、件名に1/2・2/2を入れること、本文冒頭で分割理由と通数を伝えること、添付内容を簡潔に書くこと。この3点を押さえるだけで、メールの印象はかなり変わります。長く丁寧に謝る必要はありません。相手にとって確認しやすい形に整える方が、ずっと親切です。
もし今まさに容量オーバーで送信できず止まっているなら、まずは件名を「1/2」「2/2」に直し、本文に「容量の都合により2回に分けて送付します。本メールは1通目です」と入れてください。それだけで十分実務レベルです。
分割送信のメールは、うまい文章を書く場面ではありません。相手が迷わず確認できる文章を置く場面です。そこを押さえれば、取引先にも上司にも安心して送れますよ。














