人事評価シートを書く時、「頑張っているのはわかるけれど、どう文章にすればいいかわからない」と手が止まってしまうことはありませんか。
実際、ロロメディア編集部でもメンバーの評価を考える場面で、「優秀です」「真面目です」といった当たり障りのない言葉しか出てこず、あとから読み返して「これでは本人の成長につながらないな」と感じた経験があります。
一方で、曖昧なコメントや抽象的な褒め言葉ばかりでは、「結局何を頑張ればいいの?」という状態になってしまうかもしれません。
そこで今回は、評価シートでそのまま使える例文から、期待を伝えるメッセージの書き方、避けるべきNG表現まで、実務で使える形でまとめました。
部下の評価コメントを書くときに押さえたい基本のポイント

評価シートを書こうとした瞬間に、「優秀」「頑張っている」としか書けなくなってしまうことがあります。
実際に評価する立場になると、感覚では評価できても文章にするのは意外と難しいものです。
評価コメントで大切なのは、性格を評価するのではなく行動を評価することです。
例えば「責任感がある」だけでは、何を根拠にそう感じたのか本人には伝わりません。
| NG例 | 良い例 |
|---|---|
| 真面目である | 納期を守り、案件の進捗管理を徹底している |
| 頑張っている | 毎週の報告を欠かさず、課題発見にも積極的だった |
| 協調性がある | 他部署との調整を自主的に行い業務を円滑に進めた |
評価コメントは結果だけでなくプロセスも見ることが重要
数字だけで評価すると、部下が納得できないケースがあります。
例えば営業成績が目標未達だったとしても、新規開拓件数が増えていたり、チーム全体の案件フォローを担っていたりすることがあります。
結果だけを見ると低評価になりますが、プロセスを見れば将来の成長が期待できる人材かもしれません。
評価コメントには、
- 成果
- 行動
- 今後の期待
を入れると伝わりやすくなります。
「目標達成には至らなかったものの、新規顧客へのアプローチ件数は前年を上回り、積極的な営業活動が見られた。今後は商談精度を高めることでさらなる成果を期待している」
このような書き方なら、本人も前向きに受け止めやすくなります。
評価シートでそのまま使える良い評価コメント例文

評価シートを書くとき、「何を書けばいいのかわからない」と悩んでしまう管理職は少なくありません。
そんなときは、行動と成果をセットにすると書きやすくなります。
仕事への取り組み姿勢を評価する例文
日々の業務に対する姿勢は、評価項目としてよく使われます。
ただ「頑張っている」と書くだけでは伝わりません。
【例文】
「担当業務に責任感を持って取り組み、納期管理を徹底していた。急な依頼にも柔軟に対応し、周囲からの信頼を得ている。」
チームワークを評価する例文
組織では個人の成果だけでなく周囲との連携も重要になります。
ライター、編集者、デザイナーが協力しながら進めるため、周囲をサポートできる人は非常に評価されます。
【例文】
「チームメンバーとの情報共有を積極的に行い、業務全体の効率向上に貢献した。」
リーダーシップを評価する例文
後輩指導やチームをまとめる力も重要な評価項目です。
【例文】
「後輩育成にも積極的に取り組み、周囲から相談される存在となっている。」
課題がある部下に使える評価コメント例文

評価シートでは、改善点を書く場面もあります。
しかし否定的な表現ばかりになると、本人のやる気を下げてしまう可能性があります。
改善点は「期待」とセットで伝えることが大切です。
ミスが多い部下への評価コメント
ミスが続くと、つい厳しい言葉を書きたくなるかもしれません。
しかし感情的な表現は逆効果です。
【NG例】
「ミスが多く注意力が不足している」
【良い例】
これなら本人も受け入れやすくなります。
指示待ち傾向がある部下への評価コメント
「言われたことしかやらない」
そんな悩みを抱える管理職は少なくありません。
【例文】
「与えられた業務を着実に遂行できている。今後は業務改善提案や自主的な行動が増えることで、さらに活躍の幅が広がることを期待している。」
ポイントは否定ではなく未来を示すことです。
コミュニケーションに課題がある場合の例文
【例文】
「担当業務を丁寧に進めている一方、情報共有の頻度を高めることで、チーム全体の業務効率向上につながることが期待される。」
「報告・連絡・相談を意識することで、より大きな成果につながると考えられる。」
若手社員に使える期待メッセージ例文

若手社員の評価では、成長を促す言葉が重要になります。
まだ経験が浅い段階で厳しい言葉ばかりだと、自信を失ってしまうケースがあります。
成長を期待するメッセージ
【例文】
「新しい業務にも前向きに取り組む姿勢が見られる。経験を積むことで大きく成長できる人材である。」
モチベーションを高めるメッセージ
【例文】
「周囲からの信頼も厚く、今後の活躍が楽しみな存在である。失敗を恐れず挑戦を続けてほしい。」
部下の評価で避けたいNGコメント

評価コメントで失敗しやすいのが、抽象的な表現です。
例えば、
- 真面目
- 優秀
- 頑張っている
だけでは評価の根拠がわかりません。
また、
「もっと頑張ってほしい」
「意識を変えてほしい」
といった精神論だけのコメントも避けたいところです。
本人からすると、何を改善すればよいかわからなくなるからです。
改善点を書く場合は、
「会議での発言回数を増やす」
「進捗共有の頻度を上げる」
など、具体的な行動レベルまで落とし込むことが重要になります。
評価コメントは次の成長につながる言葉を意識することが大切

部下の評価シートは、単なる査定資料ではありません。
本人の成長を後押しするメッセージでもあります。
評価を書くときは、
- 行動を具体的に書く
- 成果だけでなくプロセスも見る
- 改善点は期待とセットで伝える
- 性格ではなく行動を評価する
- 次の成長につながる言葉を入れる
この5つを意識するだけで、伝わり方は大きく変わります。
その行動を言葉にすることが、本人の成長につながる本当の評価になります。















