「来社お待ちしております」を丁寧に伝えるビジネスメール例文と注意点

取引先や顧客に「来社お待ちしております」と伝える場面は多いですが、表現の仕方によっては堅すぎたり、逆に軽く感じられることもあります。この記事では、「来社お待ちしております」を使ったビジネスメールの正しい書き方、当日対応時の自然な表現、ご来訪をお願いするときの敬語の工夫、さらに失礼にならない件名や言い換え例まで詳しく解説します。例文を通して、すぐに実務で使えるメール作成のコツを身につけられますよ。


目次

「来社お待ちしております」を使うメールの基本マナー

ビジネスシーンで「来社お待ちしております」と伝えるのは、相手を歓迎する気持ちを示す大切な一文です。しかし、使う文脈や言葉の組み合わせによっては、印象が変わってしまうこともあります。まずは基本的な使い方を押さえておきましょう。

ご来社お待ちしておりますメールの例文とポイント

「来社お待ちしております」だけではやや素っ気なく感じられるため、日付や目的を補足すると丁寧になります。

例文:
「このたびはご足労をおかけいたしますが、〇月〇日〇時に当社までご来社いただけますと幸いです。当日はお待ちしております。」

ポイントは「ご足労」「幸いです」などの表現を添えて、感謝や敬意を示すことです。相手に配慮していると伝わります。

当日お待ちしておりますを自然に使う方法

「当日お待ちしております」は訪問日が確定しているときに便利な言い回しです。

例文:
「当日は〇階受付にてお待ちしておりますので、到着されましたらお声がけください。」

単に「当日お待ちしております」では事務的なので、場所や案内を添えると親切ですよ。

来社してもらうお願いを伝えるときの注意点

「来社してもらう」こと自体が相手の時間をいただく行為なので、お願いのニュアンスを大事にしましょう。

例文:
「お忙しいところ恐れ入りますが、〇月〇日にご来社いただけますでしょうか。当日はこちらでお待ちしております。」

依頼の形にすることで、丁寧で柔らかい印象を与えられます。


来社を伝えるメール件名の工夫と注意点

件名は受信者が最初に目にする部分であり、内容がひと目で伝わることが重要です。「来社お待ちしております」を件名に入れる際には、日時や目的を明記すると相手にとって分かりやすくなります。

来社お待ちしておりますメール件名の例

・「【〇月〇日ご来社のご案内】当日お待ちしております」
・「〇月〇日 ご来社予定のご案内と当日の流れ」
・「〇月〇日 当社訪問の件 ご来社お待ちしております」

ポイントは「誰が」「いつ」「何のために」が件名で分かることです。長すぎるとスマホで切れてしまうので、30文字前後を目安にすると良いですよ。

ご来訪お待ちしておりますとの違い

「ご来訪お待ちしております」は、より広い意味で使える表現です。来社だけでなく、訪問全般を指すときに適しています。

例文:
「このたびはご来訪いただきありがとうございます。当日は〇〇にてお待ちしております。」

来社に限定せず、顧客先やイベント会場への案内でも活用できます。


ご足労をお願いする際の「来社お待ちしております」の使い方

ビジネスでは「ご足労をおかけしますが」という表現もよく使われます。これは「わざわざ来ていただくご負担を理解しています」という気持ちを込める丁寧な言い方です。

ご足労をかける場面での例文

・「お忙しい中ご足労をおかけいたしますが、当日は当社にてお待ちしております。」
・「遠方よりご足労いただき恐縮ですが、〇月〇日にご来社いただけますと幸いです。」

相手の移動に配慮していると伝わるため、特に距離がある場合や高齢の方への案内で効果的です。

ご来社お待ちしておりますビジネスメールのまとめ方

最後の一文に「お待ちしております」と入れると、結びの言葉として締まりが出ます。
「以上、よろしくお願いいたします。当日ご来社を心よりお待ちしております。」
といった具合に、依頼と感謝の気持ちを兼ね備えた文章になります。

来社メールのシーン別具体例

「来社お待ちしております」という表現は、誰に向けるかによってニュアンスや添える言葉が変わります。同じフレーズでも顧客、取引先、社内のメンバーに送る場合では適切な文面が異なるため、シーンごとの具体例を押さえておくことが大切です。

顧客に送る来社お待ちしておりますメール

顧客に送る場合は、相手が時間を割いて訪問してくださることへの感謝をしっかり表現する必要があります。

例文:
「このたびはご来社のご予定をいただき誠にありがとうございます。〇月〇日〇時に当社受付にてお待ちしております。当日は担当の〇〇も同席いたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。」

顧客に向けては「誠にありがとうございます」や「どうぞよろしくお願いいたします」といった言葉で信頼関係を強調しましょう。

取引先に送る来社お待ちしておりますメール

取引先の場合は、双方の業務を進めるための打ち合わせというニュアンスが強いため、ビジネス的な端的さも求められます。

例文:
「〇月〇日〇時に当社〇階会議室にてお待ちしております。お忙しい中ご足労いただき恐縮ですが、よろしくお願いいたします。」

取引先には「ご足労いただき恐縮ですが」を添えることで、相手の負担を理解しているという誠意を伝えられます。

社内メンバーに送る来社お待ちしておりますメール

社内で他部署のメンバーや別拠点の同僚に送る場合は、堅苦しくなりすぎないようにしながらも丁寧さを保つことがポイントです。

例文:
「〇月〇日〇時に本社にてお待ちしております。会議室は〇階の〇号室になりますので、直接お越しください。」

社内宛ての場合は「ご来社」ではなく「お越しください」のようにシンプルな表現にすると自然ですよ。


来社を伝えるときに避けるべきNG表現

正しい表現を知るのと同じくらい、誤解や失礼を招きかねない表現を避けることも重要です。以下の点に気をつけましょう。

来社を命令口調で伝える

「必ず来社してください」「来社願います」などの強い言い方は、相手に圧力を与える印象があります。お願いのニュアンスを持たせるために「お越しいただけますでしょうか」「ご来社いただけますと幸いです」と表現を柔らかくしましょう。

事務的すぎて冷たい印象になる言い方

「当日来社ください」だけでは事務的で不親切です。日時や場所、受付方法などの案内を添えて、安心して訪問できるように工夫しましょう。

不要に長く曖昧な文章

「来社していただけるとありがたいと思っておりますので、よろしくお願いできればと考えております」といった冗長な表現は、読みにくく要点が伝わりません。簡潔で分かりやすい文章を心がけることが大切です。


まとめ

「来社お待ちしております」という一文は、相手に歓迎の気持ちを伝える重要な表現です。顧客・取引先・社内などシーンごとに言葉の添え方を工夫することで、より丁寧で適切な印象を与えられます。
また、件名には日時や目的を明記し、本文では「ご足労」「幸いです」といった配慮のある言葉を添えると、相手も安心して訪問の準備ができます。
一方で、命令口調や事務的すぎる表現は避け、簡潔で分かりやすく、かつ温かみのある文章を意識しましょう。

この記事で紹介した例文や注意点を押さえておけば、日々のメール業務でも迷わず使えるはずです。来社をお願いする場面は信頼関係を築くチャンスでもあるので、相手を思いやる一言を添えることを忘れないようにしてくださいね。

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