インスタグラム企業アカウントの運用の注意点!成功例と失敗事例から学ぶ運用方法

インスタグラムの企業アカウントは、始めるだけなら簡単です。プロフィールを作って、商品写真を投稿して、ハッシュタグを入れれば、とりあえず運用しているようには見えます。

でも、実際にやってみるとすぐに止まります。「何を投稿すればいいのか分からない」「フォロワーは増えたのに問い合わせが来ない」「投稿担当者だけが頑張って、社内は誰も見ていない」。月末の定例会議前にインサイトを開いて、保存数も問い合わせ数も伸びていない画面を見た瞬間、ちょっと焦りますよね。

企業アカウントで大事なのは、映える投稿を続けることではありません。誰に、何を伝えて、最終的にどんな行動をしてもらうかを決めて運用することです。

ロロメディア編集部でも、SNS運用の相談を受けると「投稿頻度を増やせば伸びますか?」と聞かれることがあります。答えは、半分正解で半分危険です。投稿量を増やしても、設計がズレていれば忙しくなるだけで成果は出ません。

インスタグラムは、会社の雰囲気や商品への信頼を伝えやすい反面、炎上、放置、属人化、目的不明の投稿で失敗しやすい媒体でもあります。だからこそ、最初に注意点を押さえたうえで、成功例と失敗事例から運用方法を組み立てる必要があります。

目次

インスタグラム企業アカウントは目的を決めないと失敗しやすい

インスタグラム企業アカウントは目的を決めないと失敗しやすい

企業アカウントの失敗は、投稿のクオリティ不足よりも「目的が曖昧なまま始めること」で起きます。

たとえば、社長から「うちもインスタやったほうがいいよね」と言われて、担当者が急いでアカウントを作る。最初の数日は商品写真を投稿するものの、2週間後にはネタ切れになり、1か月後には更新が止まる。こういう流れは、現場ではかなり現実的です。

目的がないと、投稿内容も判断基準も決まりません。フォロワーを増やしたいのか、採用につなげたいのか、店舗来店を増やしたいのか、資料請求を増やしたいのか。ここが違うだけで、投稿すべき内容はまったく変わります。

企業アカウントの目的は売上だけにしない

インスタグラム運用というと、すぐに「売上につなげたい」と考えがちです。

もちろん売上は大切です。ただ、インスタグラムは検索広告のように、今すぐ買いたい人だけを刈り取る媒体ではありません。商品や会社を知ってもらい、信頼してもらい、比較検討の候補に入れてもらう場所です。

たとえば、BtoB企業なら「今すぐ問い合わせ」よりも、「この会社、ちゃんとしていそう」と思ってもらうことが先になります。採用目的なら、応募前の不安を減らす投稿が必要です。店舗ビジネスなら、来店前に雰囲気が分かる投稿が効きます。

最初に決めるべき目的は、次のように分けると整理しやすいです。

・認知拡大
・来店促進
・問い合わせ獲得
・採用強化
・既存顧客との関係維持
・ブランドイメージの形成

ここで大事なのは、全部を同時に追わないことです。最初から全部やろうとすると、投稿がバラバラになります。

「今月は採用を強化したい」「半年かけて店舗の認知を広げたい」など、優先順位を決めるだけで、投稿内容はかなり作りやすくなります。

投稿前に「誰の何の不安を消すか」を決める

企業アカウントの投稿は、ただ情報を出すだけでは弱いです。

読者が見る理由を作る必要があります。

たとえば、採用目的のアカウントなら、求職者は「どんな人が働いているのか」「未経験でも大丈夫か」「社内の空気はきつくないか」を見ています。ここで社長の理念だけを投稿しても、求職者の不安は消えません。

美容サロンなら、来店前のユーザーは「自分に似合うか」「料金は分かりやすいか」「押し売りされないか」を気にしています。写真がきれいでも、この不安に答えていなければ予約にはつながりにくいでしょう。

投稿前に、必ずこの一文を作ってください。

「この投稿は、誰のどんな不安を消すのか」

これを決めると、投稿の軸がブレにくくなります。

インスタグラム企業アカウントでやってはいけない注意点

インスタグラム企業アカウントでやってはいけない注意点

インスタグラム運用は、頑張り方を間違えると逆効果になります。

特に企業アカウントは、個人アカウントよりも見られ方が厳しいです。何気ない投稿、雑な返信、古い情報の放置が、そのまま会社の印象につながります。

商品紹介だけの投稿にするとフォローされない

一番多い失敗が、毎回商品紹介だけになることです。

「新商品が出ました」「キャンペーン中です」「ぜひご利用ください」。この投稿が続くと、ユーザーから見ると広告チラシと同じになります。最初は見てもらえても、次第にスルーされます。

企業側は「良い商品だから伝えたい」と思っています。でも、ユーザーは自分に関係がある情報だけを見ています。

たとえばアパレルなら、ただ服を紹介するのではなく、「低身長の人が着るとどう見えるか」「通勤と休日でどう着回せるか」まで見せる。飲食店なら、料理写真だけでなく、「金曜の仕事帰りに一人でも入りやすい席」まで伝える。ここまで落とすと、投稿は広告ではなく役立つ情報になります。

商品を見せるのではなく、使う場面を見せる。

これが企業アカウントでは重要です。

担当者の感覚だけで投稿するとアカウントが属人化する

インスタグラム運用は、担当者のセンスに頼りすぎると危険です。

最初は担当者が頑張って更新できます。でも、その人が忙しくなったり異動したりすると、投稿が止まります。さらに、過去の投稿方針が残っていないため、後任者が何を投稿すればいいか分からなくなります。

月末に「来月の投稿、何にしますか?」と聞かれて、担当者が一人でカレンダーを眺めながら固まる。これ、実務では本当にしんどい場面です。社内から素材は集まらず、数字だけは報告を求められる。結果として、無難な投稿だけが増えていきます。

属人化を防ぐには、最低限の運用ルールが必要です。

・投稿テーマ
・投稿頻度
・写真や動画のトーン
・返信ルール
・禁止表現
・チェック担当者
・成果指標

この程度で構いません。

細かすぎるマニュアルは逆に運用を止めます。ただ、判断基準がない状態はもっと危険です。誰が担当しても最低限の品質を保てる状態を作りましょう。

コメントやDMを放置すると信頼を失う

企業アカウントで怖いのは、投稿よりも反応への対応です。

コメントやDMに返信しないと、「この会社は問い合わせても返事が遅そう」と思われます。特に店舗、採用、EC系のアカウントでは、返信スピードがそのまま機会損失になります。

たとえば、営業時間についてDMが来ているのに2日放置する。ユーザーはその間に別のお店を予約します。採用希望者から質問が来ているのに返信が遅れる。応募前の熱量は下がります。

毎日長時間チェックする必要はありません。

ただし、確認時間を決めることは必要です。朝と夕方に確認する、休日は自動返信を設定する、答えに迷う質問は社内で誰に確認するか決めておく。この仕組みがあるだけで、返信漏れはかなり減ります。

インスタグラム企業アカウントの成功例から学ぶ運用方法

インスタグラム企業アカウントの成功例から学ぶ運用方法

成功している企業アカウントは、投稿がきれいなだけではありません。

見ている人の気持ちを先回りしています。「この会社に頼んだらどうなるか」「この商品を使うと生活がどう変わるか」「ここで働いたらどんな毎日になるか」が見えるんです。

成功例1 店舗アカウントは来店前の不安を消している

飲食店や美容サロン、整体院などの店舗アカウントでは、写真のきれいさよりも「行きやすさ」が重要です。

たとえば、料理写真だけを投稿している飲食店よりも、入口の雰囲気、席の広さ、混みやすい時間帯、店員さんの空気が分かるアカウントのほうが予約されやすくなります。ユーザーは味だけでなく、「自分がそこに行って大丈夫か」を見ています。

美容サロンなら、施術後の写真だけでは不十分です。初回来店時の流れ、カウンセリングの様子、料金の考え方、無理な提案をしない姿勢まで見えると安心されます。

成功している店舗アカウントは、投稿が接客の一部になっています。

「初めての方は、入口で迷いやすいのでこの看板を目印にしてください」

こういう投稿は地味ですが、来店前の不安を消します。映える投稿よりも、予約直前の背中を押す投稿のほうが成果につながることもあります。

成功例2 採用アカウントは社員のリアルを見せている

採用目的の企業アカウントで成功している会社は、求人票に書けない情報を出しています。

たとえば、1日の仕事の流れ、入社後につまずいたこと、先輩がどうフォローしたか、ランチ中の雰囲気、繁忙期のリアル。こうした投稿は、求職者にとってかなり価値があります。

求職者は、きれいなオフィス写真だけでは応募しません。

「自分がここで働けそうか」を見ています。

だから、良い面だけを並べるよりも、「最初はここで苦労するけれど、こうやって慣れていく」と書いたほうが信頼されます。完璧な会社に見せようとするほど、逆に嘘っぽくなることもあります。

採用アカウントでは、社員インタビューも有効です。ただし、テンプレ質問だけでは弱いです。

「入社してよかったことは何ですか?」だけでなく、「入社前に不安だったこと」「最初の1か月で困ったこと」「辞めたいと思った瞬間をどう乗り越えたか」まで聞くと、求職者の不安に届きます。

成功例3 BtoB企業は専門性を分かりやすく見せている

BtoB企業のインスタグラムは難しいと思われがちです。

たしかに、一般消費者向けの商品よりも投稿ネタは作りにくいかもしれません。でも、BtoBでも成果を出せるアカウントはあります。

ポイントは、専門性を「わかる形」に変えることです。

たとえば、製造業なら設備写真だけではなく、品質管理の工程、納期調整の工夫、現場で起きやすいミスと対策を投稿する。士業なら、制度の説明だけではなく、「この書類を出す前に確認すること」を実務目線で伝える。Web制作会社なら、デザイン実績だけでなく、問い合わせが増えないサイトの改善ポイントを見せる。

BtoBのユーザーは、投稿を見てすぐ問い合わせるとは限りません。

でも、比較検討の段階で「この会社は分かっている」と感じてもらえれば、相談先に入ります。インスタグラムは、専門性をやわらかく伝える場として使えるんです。

インスタグラム企業アカウントの失敗事例から学ぶ改善策

インスタグラム企業アカウントの失敗事例から学ぶ改善策

失敗事例を見ると、運用の注意点がかなり具体的になります。

企業アカウントの失敗は、センス不足ではありません。多くの場合、設計不足、確認不足、社内連携不足です。

失敗事例1 投稿頻度だけを増やして疲弊する

毎日投稿を目標にした結果、担当者が疲弊するケースがあります。

最初は勢いがあります。月曜日は商品紹介、火曜日はスタッフ紹介、水曜日は豆知識。ところが2週間ほど経つと、素材がなくなります。撮影する時間もなくなり、過去写真の使い回しが増え、投稿の質が落ちていく。

この状態で数字が伸びないと、社内から「インスタ意味あるの?」と言われます。担当者としては、かなりつらいですよね。

改善策は、投稿頻度を下げることではありません。

投稿を資産化することです。

1回の撮影で複数投稿分の素材を撮る。1つのテーマをフィード、リール、ストーリーズに分解する。よくある質問をシリーズ化する。こうすると、投稿のたびにゼロから考えなくて済みます。

たとえば「初めて来店する人向け」というテーマなら、入口案内、予約方法、当日の流れ、支払い方法、よくある不安の5投稿に分けられます。これなら、毎回ネタ探しで苦しむ必要がありません。

失敗事例2 バズを狙ってブランドイメージを壊す

企業アカウントで危ないのが、無理にバズを狙うことです。

流行の音源、過激な表現、社内ノリ、炎上しそうな言い回し。短期的に再生数は伸びるかもしれません。でも、会社の信頼を削るリスクがあります。

特にBtoB企業や採用アカウントでは注意が必要です。

求職者や取引先は、投稿の面白さだけではなく、会社の品位も見ています。ふざけた投稿が悪いわけではありません。ただ、会社の人格と合っていない投稿は違和感を生みます。

バズより大事なのは、見込み客に正しく届くことです。

100万再生されても問い合わせがゼロなら、企業運用としては成功とは言えません。逆に、再生数が少なくても、採用応募や予約につながっているなら価値があります。

失敗事例3 数字を見る場所を間違えて改善できない

インスタグラム運用で「フォロワーが増えません」と相談されることがあります。

もちろんフォロワー数は大切です。ただ、企業アカウントで本当に見るべき数字は目的によって変わります。

採用なら、プロフィールアクセス、求人ページへの遷移、保存数、DM数を見るべきです。店舗なら、地図タップ、電話タップ、予約導線へのクリックが重要になります。ブランド認知なら、リーチやシェア数を見る必要があります。

フォロワー数だけを追うと、改善の方向を間違えます。

たとえばフォロワーは増えているのに予約が入らない場合、投稿の見た目ではなく、プロフィール導線に問題があるかもしれません。逆にフォロワー数が少なくても、保存数が高い投稿があるなら、見込み客に刺さっている可能性があります。

インスタグラム企業アカウントのプロフィール設計で注意すること

インスタグラム企業アカウントのプロフィール設計で注意すること

プロフィールは、インスタグラム上の店舗入口です。

投稿を見て興味を持った人は、次にプロフィールを見ます。ここで何の会社か分からない、リンクが分かりにくい、問い合わせ方法が曖昧だと、せっかくの興味が消えます。

プロフィール文は会社紹介ではなく行動案内にする

企業アカウントのプロフィールでありがちなのが、会社概要だけを書くことです。

「創業〇年」「地域密着」「高品質なサービスを提供」。悪くはありませんが、それだけではユーザーは次に何をすればいいか分かりません。

プロフィール文には、最低限この3つを入れてください。

・誰向けのアカウントか
・何が分かるアカウントか
・次に何をすればいいか

たとえば、採用アカウントなら、

「未経験からWeb業界を目指す方向けに、仕事内容・社内の雰囲気・選考情報を発信しています。募集職種は下記リンクから確認できます」

このほうが、ユーザーは動きやすいです。

店舗なら、

「初めての方でも通いやすい〇〇サロン。施術例、料金、予約前の不安を発信しています。予約は下記リンクからどうぞ」

このように、プロフィールは会社の名刺ではなく、行動の案内板として考えましょう。

ハイライトは初めて見る人の順番で並べる

ストーリーズハイライトは、企業アカウントではかなり重要です。

ただ、適当に「お知らせ」「日常」「商品」だけ並べても機能しません。初めて来た人が、何を知りたい順番で見るかを考える必要があります。

たとえば店舗なら、

「初めての方へ」
「料金」
「予約方法」
「アクセス」
「お客様の声」

この順番が自然です。

採用なら、

「会社紹介」
「仕事内容」
「社員の声」
「選考の流れ」
「募集要項」

こうなります。

投稿は流れていきますが、ハイライトは固定できます。つまり、よくある質問への回答を置いておく場所です。DMで毎回同じ質問が来るなら、その内容はハイライト化しましょう。

インスタグラム企業アカウントの投稿設計で成果を出す方法

インスタグラム企業アカウントの投稿設計で成果を出す方法

投稿設計で大切なのは、見た目よりも役割です。

すべての投稿で売ろうとすると、アカウントは重くなります。逆に、すべての投稿が日常報告だと、成果にはつながりません。投稿ごとに役割を分ける必要があります。

投稿は認知・信頼・行動の3種類に分ける

企業アカウントの投稿は、まず3種類に分けると運用しやすくなります。

認知投稿は、まだ会社を知らない人に見つけてもらうための投稿です。リールや共感系の投稿が向いています。信頼投稿は、実績、事例、スタッフ紹介、裏側紹介などです。行動投稿は、予約、問い合わせ、資料請求、採用応募につなげる投稿になります。

たとえば美容サロンなら、認知投稿は「梅雨に髪が広がる原因」、信頼投稿は「実際のお客様のビフォーアフター」、行動投稿は「初回予約の流れ」です。

この3種類が混ざっているアカウントは強いです。

一方で、行動投稿ばかりだと売り込み感が強くなります。認知投稿ばかりだとフォロワーは増えても売上につながりません。信頼投稿がないと、問い合わせ前の不安が消えないままになります。

1投稿1メッセージに絞る

投稿に情報を詰め込みすぎると、読まれません。

企業側は、せっかく作るなら全部伝えたいと思います。料金も、特徴も、キャンペーンも、実績も入れたくなる。でも、スマホで見るユーザーはそこまで丁寧に読んでくれません。

1投稿で伝えることは1つに絞りましょう。

たとえば、「初めての方向け予約方法」と決めたら、予約方法だけを説明します。料金や施術事例は別投稿に分けます。このほうが保存されやすく、見返されやすくなります。

投稿を作る前に、タイトルを一文で書いてください。

「この投稿で伝えるのは〇〇です」

この一文がぼやけている投稿は、たいてい内容もぼやけます。

インスタグラム企業アカウントのリール運用で注意すること

インスタグラム企業アカウントのリール運用で注意すること

リールは伸びやすい一方で、企業アカウントが失敗しやすい場所でもあります。

再生数が出ると嬉しいですが、再生数だけで判断すると危険です。大事なのは、見てほしい人に届いたかどうかです。

流行音源より自社の顧客に合う内容を優先する

リールでは、流行の音源や編集が目につきます。

ただ、企業アカウントが無理に流行へ乗ると、誰向けか分からない投稿になります。若者向けのノリをBtoB企業が急にやると、社内では盛り上がっても顧客には刺さらないことがあります。

リールで考えるべきなのは、冒頭3秒です。

ユーザーは最初の数秒で見るかどうかを判断します。だから、冒頭に悩みや結論を置きます。

「採用ページを見ても応募が来ない会社の共通点」
「初めての整体で不安な人が確認すべきこと」
「美容室で失敗しないカウンセリングの受け方」

こういう入り方なら、見たい人が残ります。

流行に乗るより、自社の見込み客が止まる言葉を置く。これが企業リールでは大切です。

再生数が伸びても問い合わせにつながらない投稿を見極める

リールが伸びると、社内でも評価されやすいです。

でも、問い合わせにつながらないリールもあります。

たとえば、社内の面白動画が10万再生されても、プロフィールアクセスが少ないなら、見込み客にはつながっていない可能性があります。逆に、再生数は3000でも、保存数やプロフィールアクセスが多い投稿は価値があります。

見るべきポイントは、再生数だけではありません。

リールを見た人がプロフィールへ移動したか。保存したか。DMを送ったか。リンクを押したか。ここまで確認して初めて、運用改善ができます。

インスタグラム企業アカウントの炎上を防ぐ注意点

インスタグラム企業アカウントの炎上を防ぐ注意点

企業アカウントは、炎上するとダメージが大きいです。

個人の冗談では済まず、会社の姿勢として見られます。投稿前の確認体制がないと、担当者一人の判断でリスクのある内容が出てしまいます。

投稿前に差別・誤解・権利侵害を確認する

炎上リスクは、悪意がなくても起きます。

たとえば、特定の属性を茶化す表現、誇張した効果表現、許可を取っていない写真、著作権が不明な音源や画像。担当者は軽い気持ちでも、受け手には不快に映ることがあります。

投稿前には、最低限ここを確認しましょう。

・誰かを下げる表現になっていないか
・効果を言い切りすぎていないか
・写真や動画の許可を取っているか
・顧客情報が写り込んでいないか
・社内ノリが外部に伝わる内容か

特にビフォーアフター、顧客の声、社員の顔出しは慎重に扱うべきです。

許可を取ったつもりでも、掲載範囲や期間が曖昧だとトラブルになります。「インスタに載せてもいいですか?」だけでなく、「写真、名前、コメント、掲載期間」を確認しておくと安全です。

コメント欄の批判に感情で返さない

企業アカウントでは、批判コメントや厳しい意見が来ることもあります。

ここで担当者が感情的に返すと、投稿内容より返信が問題になります。コメント欄は公開の場です。相手だけでなく、第三者も見ています。

まずは、事実確認をしてください。

本当に自社側に問題があるのか、誤解なのか、悪質なコメントなのか。すぐに反論せず、社内で確認する時間を取りましょう。

返信する場合は、短く、冷静に、次の対応を示します。

「ご不快な思いをさせてしまい申し訳ありません。詳細を確認したうえで対応いたしますので、恐れ入りますがDMにて状況をお知らせいただけますでしょうか」

このように、公開の場で争わず、個別対応に移すのが基本です。

インスタグラム企業アカウントの分析で見るべき数字

インスタグラム企業アカウントの分析で見るべき数字

インスタグラム運用は、投稿して終わりではありません。

数字を見て改善するところまでが運用です。ただし、見る数字を間違えると、改善もズレます。

フォロワー数より保存数とプロフィールアクセスを見る

企業アカウントでは、フォロワー数だけを追いすぎないほうがいいです。

フォロワーが多くても売上につながらないアカウントはあります。逆に、フォロワーが少なくても問い合わせが発生しているアカウントもあります。

まず見るべきは、保存数とプロフィールアクセスです。

保存数は、「あとで見返したい」と思われた証拠です。プロフィールアクセスは、「この会社についてもっと知りたい」と思われた証拠になります。

たとえば、保存数が多い投稿は、ノウハウや比較検討に役立つ内容である可能性が高いです。プロフィールアクセスが多い投稿は、会社への興味を生んでいます。この2つを増やす投稿を分析すると、次の企画が作りやすくなります。

月1回は投稿ごとの役割を振り返る

分析は毎日細かく見るより、月1回の振り返りが現実的です。

投稿ごとに、目的と結果を見ます。

「この投稿は認知目的だったのか」
「信頼形成の投稿だったのか」
「問い合わせ導線の投稿だったのか」

ここを整理すると、何が足りないか分かります。

たとえば、リーチは出ているのに問い合わせが少ないなら、信頼投稿や行動投稿が不足しているかもしれません。保存数は多いのにプロフィールアクセスが少ないなら、投稿内でプロフィールへ誘導できていない可能性があります。

数字は責めるためではなく、次の打ち手を決めるために見ます。

インスタグラム企業アカウントを社内で継続する運用体制

インスタグラム企業アカウントを社内で継続する運用体制

インスタグラムは、担当者一人に任せると続きません。

投稿作成、撮影、返信、分析、社内確認。これを全部一人でやると、通常業務の合間では限界が来ます。

投稿担当・確認担当・素材提供者を分ける

運用を続けるには、役割分担が必要です。

投稿担当者が全部やるのではなく、現場から素材を集める仕組みを作りましょう。店舗ならスタッフが写真を撮る。営業なら顧客からよく聞かれる質問を共有する。採用なら人事が応募者の不安を共有する。

投稿担当者は、それを編集して発信する役割にする。

この形にすると、ネタ切れが減ります。

特に企業アカウントでは、現場の情報が強いです。お客様からよく聞かれる質問、営業中に説明していること、社員が日々感じていること。ここに投稿ネタがあります。

月間投稿カレンダーを作りすぎない

投稿カレンダーは必要です。

ただ、作り込みすぎると運用が重くなります。1か月分を完璧に決めても、途中でキャンペーンや社内ニュースが入れば崩れます。

おすすめは、固定枠だけ決める方法です。

たとえば、

月曜はノウハウ
水曜は事例
金曜は社内の裏側
月末はよくある質問

このくらいで十分です。

空白を残しておくと、現場のリアルな情報を入れられます。インスタグラムは、きれいに計画された投稿だけではなく、今の空気が伝わる投稿も大切です。

インスタグラム企業アカウントで成果を出すための運用手順

インスタグラム企業アカウントで成果を出すための運用手順

ここまで注意点を説明してきましたが、結局何から始めればいいのか。

最初にやるべきことは、投稿作成ではありません。アカウントの設計です。

まずは運用目的とターゲットを1枚にまとめる

運用を始める前に、1枚のメモでいいので設計を作りましょう。

難しい資料はいりません。

次の項目だけで十分です。

・目的
・ターゲット
・ターゲットの不安
・投稿テーマ
・プロフィール導線
・週の投稿本数
・見るべき指標

たとえば採用目的なら、ターゲットは「未経験でWeb業界に入りたい20代」。不安は「自分でもついていけるか」「職場の雰囲気は合うか」。投稿テーマは「仕事内容」「社員の声」「未経験者の成長」「選考の流れ」になります。

ここまで決まれば、投稿に迷いにくくなります。

最初の30投稿は検証期間にする

インスタグラム運用は、最初から正解を当てようとしなくて大丈夫です。

むしろ、最初の30投稿は検証期間と考えましょう。

どのテーマで保存されるか。どの投稿からプロフィールへ移動するか。どの投稿にDMが来るか。実際に出してみないと分からないことがあります。

ただし、闇雲に投稿してはいけません。

投稿ごとに仮説を持ちます。

「この投稿は初めての人の不安を消す」
「この投稿は採用応募前の疑問に答える」
「この投稿は予約前の背中を押す」

この仮説があると、結果を見た時に改善できます。

まとめ

まとめ

インスタグラム企業アカウントの運用で大切なのは、映える投稿を続けることではありません。

誰に向けて、何を伝え、どんな行動につなげるかを決めることです。目的がないまま投稿を始めると、ネタ切れ、属人化、数字だけを追う運用になりやすくなります。

成功している企業アカウントは、ユーザーの不安を先回りして消しています。店舗なら来店前の不安、採用なら応募前の不安、BtoBなら相談前の不安です。商品やサービスをただ紹介するのではなく、「自分が利用したらどうなるか」が見える投稿を作っています。

一方で、失敗するアカウントは、商品紹介だけになったり、バズ狙いでブランドイメージを崩したり、フォロワー数だけを見て改善を間違えたりします。企業運用では、再生数よりも保存数、プロフィールアクセス、問い合わせ、予約、応募といった行動につながる数字を見ることが重要です。

まずは、運用目的を1つに絞ってください。

そして、ターゲットの不安を書き出し、その不安を消す投稿を作る。プロフィールには次の行動を分かりやすく置き、ハイライトには初めて見る人が知りたい情報を並べる。

インスタグラムは、会社の人柄や信頼を伝えられる強い媒体です。

ただし、なんとなく投稿しても成果は出ません。設計し、投稿し、数字を見て、また直す。その地味な改善を続けられる企業アカウントが、結果的に選ばれていきます。

参考記事:
Instagram for Business 公式サイト

Instagramヘルプセンター プロアカウントについて

Instagramヘルプセンター Instagramインサイトについて

Instagramコミュニティガイドライン

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